公務員試験を受けて県庁の公務員薬剤師へ!

公務員試験を受けて県庁の公務員薬剤師へ!

調剤薬局に勤務しながら公務委員試験を受験!

私は6年間の薬学部での課程をやっとのことで修了し、国家試験である薬剤師試験にも無事に合格しました。薬剤師試験の合格率は年によってバラつきがあり、60%から80%と決して低くはないのですが、それでも決して簡単な試験ではなく、一瞬の気の緩みで不合格になってしまいます。薬剤師試験に合格した時は涙が出る程嬉しくて、とても誇らしかったのを覚えています。そして無事に地元の調剤薬局に就職が決まり、社会人としての生活がスタートしました!

ところがその調剤薬局は人間関係にあまり恵まれていませんでした。 50代女性が1人、30代女性が2人、それから私という薬剤師構成でしたが、女性ばかりだからなのか、忙しい時間帯になるとお互いの仕事を思いやる余裕がなくなり、張りつめたようなピリピリムード! ミスをすれば、 「社会人としての自覚がない!」 「給料泥棒!」 などのキツい言葉を浴びせられ、泣きながら帰ったこともあります。

そんな時に、県庁に勤めている父から 「県庁の薬務課で募集があるから、受けてみたらどうだ?」 と公務員試験を勧められたのです。 全く視野に入れていない就職先でしたが、公務員という安定した立場に憧れて、本当に何も考えずに軽い気持ちで公務員試験を受けてみたのです。 あわよくば、今の職場からおさらばできるかもしれないという思いもありました。

過去問を一通りこなして自分の得意分野や不得意分野を確認し、ざっと計画を立てて参考書を解きました。 公務員試験は非常に範囲が広いので、そもそも学生時代選択してなかった教科や不得意な教科はバッサリ切り捨てました。 受験に失敗しても特に失うものはないので全く緊張しなかったのが良かったのか、薬剤師試験を切り抜けたばかりで脳がフルに働いていたおかげなのか、自分でも驚いたことに何と1次試験に合格したのです! 続く集団面接、個人面接にも合格、内定を受け取りました。 就職していた調剤薬局は1年足らずで辞職することになり、あまり愛着の持てる職場ではなかったけれど、本当に申し訳なかったのを覚えています。

地方公務員に就職!

そして、翌年の4月から県庁職員として働き始めることになったのです。 薬務課の仕事は調剤薬局との仕事とは全く違っていました。 調剤業務は一切なく、前職での経験は一切役に立ちません。 薬剤師試験のために必死に勉強し、公務員試験でも短期間ながら集中して勉強しましたが、薬務課に勤務が始まってからも学ぶことが盛りだくさんでした!

薬剤師の需要が飽和状態にあると言われているなか、公務員、しかも県庁職員として働く事ができたのは幸運としか言いようがありません。

医薬部外品や化粧品を製造している施設に立ち入り調査をしたり、基準を満たしていなければ指導を行ったり、毒物や劇薬の管理に携わり事故防止に務めるなど、主に扱うのは法律なので、関連する法律や数値を頭に叩き込むため、今も勉強の日々です。

正直、公務員薬剤師のお仕事内容は、薬剤師で泣ければできない仕事か?と問われると、そんなことはないとしか言えません。 人間関係も良好で、残業もほとんどなく、今の環境に何の不満もありませんが、薬剤師試験に合格するためにあれほどの猛勉強をしたのに・・と考えると、若干複雑な気分にもなります。


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