1度は思う「もう薬剤師辞めたい…」そんな薬剤師の方に伝えたいこと

1度は思う「もう薬剤師辞めたい…」そんな薬剤師の方に伝えたいこと

忙しく責任も重い薬剤師の現場では、人間関係もこじれやすく、いじめにまで至ってしまうこともあります。複雑な人間関係ではストレスに拍車がかかり、心身共に参ってしまいます。

とは言え退職したところで、一つの職場に3年はいるべきなんて風潮も根強く、転職活動で不利になってしまうのでは?という不安がつきものです。でもそんな言葉を守って、我慢を重ねる必要が本当にあるのでしょうか。

転職すべき?その決断を見極めるにはライフワークバランスや一緒に働く薬剤師の意欲とそれによって決まってくる職場の雰囲気です。あまりに忙しすぎたり、助け合える雰囲気でないのなら辞めどきかもしれません。

ちゃんとお互いに助け合える職場で、会社としても誠実、そんな理想的な職場を探すなら転職サイトを利用するのが一番です。多くの求人情報を集めて、希望通りの職場を探しだしましょう。

薬剤師が仕事を辞めたいという一番の理由は「人間関係」

責任の重い業務ゆえに失敗は許されない、でもミスを完全になくすことは難しいですね。ミスはお互い様、だから助け合おうという雰囲気の中で仕事ができればいいのですが、忙しくなるとどうしてもギスギスしがちです。

また、女性が多い職場ですから、ともすれば人間関係もネチネチしたものになりがちです。いわゆる『お局様』の機嫌に振り回され、指導というよりはただのいじめ?と思うこともあるでしょう。

新人のうちは分からないことや戸惑うことも多いのですが、上司が感情的だったり、あるいは無責任に「仕事は自分で見つけて自分で覚えるもの!」と突き放されたりすると、自信を持って仕事をするのが難しくなってしまいます。

薬剤師同士の関係でも大変な上に、そこに事務員や経営者との関わりも加わってきます。薬剤師と事務員の衝突は案外多いですし、個人経営の薬局だと経営者が業務に口を出してくることもあります。

ただでさえ緊張感が必要で、ときに激務になる調剤の現場で、人間関係がこじれると本当にストレスです。仕事そのものにはやりがいがあっても、職場の人付き合いで嫌になってしまう人が多く見受けられます。

「3年は続けないと印象が悪い」は本当?

「石の上にも三年」ということわざもあってか、一つの職場に3年はいるべきという考えが根強いです。3年は勤めないと仕事のノウハウが掴めないとか、忍耐力がない人と判断されてしまうなど、もっともらしく言われます。

一理ある考えではありますが、場合によっては鵜呑みにしない方がいいこともあります。まず体調を大きく崩すほどのストレスを抱えているのに、無理に働き続けるのは論外です。心身の健康あってこその仕事ですからね。

特に新卒での入社だと、踏ん張りどころなのか退職すべきなのかの判断も難しいと思われます。ですが新卒だからこそ、仕事への情熱を絶やしてしまう前に撤退が必要でしょう。

残念ながら、忙しさや余裕のなさにかまけて、新人をちゃんと教育できない薬剤師も少なからずいます。自信をくじくだけで適切な指導のできない上司の下には長くいるだけ無駄な消耗を強いられます。

もちろん転職活動においては、面接の際にネガティブな理由ばかり述べるのではなく、キャリアアップのための退職でもあったと説明するなど、上手なアピールに繋げる必要があるでしょう。

「これって転職すべき?」を見極める基準

やみくもに退職するのではなく、この職場に居続けても自分にとって意義があるのか否かをしっかりと見極めましょう。基準の一つに、ライフワークバランスが取れているかを考えてみましょう。

忙しくても給与ややりがいにおいて満足できるならいいのですが、慢性的な人手不足で残業が続いたり休日出勤も余儀なくされる、プライベートの時間が思うように確保されず不満がつのる、多忙で体調を崩しつつあるようなら、転職で現状を変えることを視野に入れる方が良いでしょう。

特にドラッグストアは、店舗によっては営業時間が長く、お正月やゴールデンウィークなどの一般的な長期休暇の時期でも開店しています。責任感の強い真面目な薬剤師ほど、自分だけで負担を抱え気づけば残業や連勤で心身を崩しかねません。

他にも、店舗内の薬剤師全体の意欲も見極めのポイントです。向上心や患者への誠意に欠け、散漫な仕事や悪意ある態度で自分の足を引っ張られる、上司や会社に訴えても改善がないなど、あまりにも雰囲気が悪い職場は長く続けるだけ負担になっていきます。

薬局にせよ病院にせよ、医療現場では助け合いが必要です。お互いに知識や情報を共有する、業務のフォローをする、それぞれに休みを取れるように協力する、そういったことが出来ない環境なら早急に次を考えたいところです。

薬剤師にとっての「良い会社」を見極めるポイント

上でも述べましたが、助け合いができるかというのは重要になってきます。ある程度の勤務薬剤師の数が確保され、働いている人たちが柔和な雰囲気でやっているか、殺伐とした空気になっていないかを見定めましょう。

また惰性で仕事をせず、真摯な態度で業務に取り組んでいるかも見ましょう。調剤室は清潔で整理整頓されているか、ミスを減らすための工夫がなされているか、監査はどのような流れでやっているかなど、垣間見える要素は多いです。

会社全体が労働者に対し誠実であるかという点も大切です。給与や勤務条件、休暇や残業についてきちんと開示しているか、法令は遵守しているかなど、当たり前と思われることも改めて確認しましょう。

近年、薬歴未記入の問題がメディアで大きく取り上げられました。日々の忙しさに流されてしまうと、いつしか大きなトラブルに発展し薬剤師の信頼が失われることにもなりかねません。

どのような業種であれ、薬剤師の基本的な業務手順が維持されているかを冷静に見定めましょう。それが守られていなければ、結果的に職場の雰囲気の悪化にも繋がります。その上で、向上心を保った活気ある職場であれば長く続けられる良い会社であると言えるでしょう。

今の勤務条件よりも良い求人を見つけるなら転職サイトを活用するのが一番の近道

いざ辞めることを決心しても、じゃあ次の職場をどうやって見つけるのか、より良い職場をどうやって探せばいいのか、それはそれで悩みますね。もう就職で失敗したくない!と思うならなおさらです。

近所の薬局やドラッグストアで募集がかかっているのを取り敢えず応募する、友人知人のツテを頼る、そんな手もあるかもしれませんが、自分の希望に沿った求人を見つけるならやはり転職サイトの利用が一番確実です。

キャリアに合わせた給与の交渉や、残業が一切なく休みも取りやすい職場を探してほしいといった、ワガママに思える条件でも、コンサルタントに気軽に相談できます。また、異業種への転職も相談できるのが心強いです。

特に大手の転職サイトなら、案件数も多く希望通りの職場が見つかる可能性も高いです。迷ったら取り敢えずどこか一つ、大手のサイトを登録してみてはどうでしょう。もちろん無料で利用できるので安心です。

より確実なのは複数のサイトに登録することです。転職サイトごとに特色や強みがあり、多様な情報が集められます。求人情報は多ければ多いほど、自分に合った職場を探しやすくなります。


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