薬剤師の離職率はかなり高い!

薬剤師の離職率はかなり高い!

薬学部を卒業後、晴れて調剤薬局の薬剤師となり、喜んだのもつかの間、昼休憩も無いほどのかなりの激務に非常に参っていました。処方箋数は130ー150枚/日、それを私を含めて薬剤師2人と薬局長の3人だけでこなしています。少し離れてはいますが大学病院近辺にある薬局なので、複数の科にまたがった複雑な薬剤の処方箋が舞い込むことも普通、必死になって仕事をこなしています。「薬剤師転職JAPAN」の薬剤師の離職の記事に興味を持って読んでみたところ、調剤薬局の離職理由は狭い人間関係に嫌気がさして辞める人が多いのだとか。

調剤薬局で患者さんとの対応に悩む日々

ただ、私を悩ませていたのは調剤が困難な処方箋でも職場の人間関係でもなく、お客さんである患者さんでした。難しい病気を抱えている患者さんは性格も気難しい方や要求の多い方も多く「薬情を日数別に分けてお渡ししてほしいのに渡さなかった!」と、怒り出す、もっとひどい方になると、薬剤情報をチェックして「今日は前回と同じお薬ですね?」と声をかけたら逆上してしまったり(どうせまだ治らないのか!って思ってるんだろ!?と怒られました)、「インスリンを紛失したから売ってくれ!」と突然怒鳴りこんできたり(医師の処方なしでは渡せませんと言ったら逆ギレ)、説明が下手だと怒られ・・。

新卒の薬剤師さんの3年以内での平均離職率はかなり高く、32.3%になるそうで、私も入って1カ月も経たずに辞めたくなりました。ボーナスももらってないけど、退職金も出ないだろうけど、そんなのどうでも良くなるくらい辞めたかったです。患者さんの対応をするたびに心が折れて、そもそも自分は薬剤師に向いていないのではないか、薬学部での6年間が無駄になるけど、全くの別業種に転職しようかな、とすら思い詰めていた時です。

職場の薬局長に励まされ、転職を思いとどまりました

薬局長さんが飲みに誘ってくれて、私の働きをとても労ってくれたのです。迷惑ばかりかけて、不甲斐ない自分を情けなく思っていたところなので最初はその言葉を素直に受け止めることができませんでしたが、こんな忙しい薬局に来たばかりの新人さんがほとんどミスしないで、クレームを受ける部分は薬剤絡みではない部分のみだなんて優秀だ!と、太鼓判を押してくれました。かなり使える、動けている人材だと。

薬剤師も患者も、人間同士なのだから、気が合う人や合わない人がいて当たり前、来店する全ての人が良い人だなんてありえない話。薬剤師というのは本当に怒られることが多い職業だけど、割り切ること、気持ちを切り替えること、気にしないことも大切だよ。もちろん、自分の失敗は反省しなきゃいけないけれど、こうすれば良かったかもしれない、でもあんな奴二度と来ないと良いなあ~、くらいに軽く、あまり気負わなくても大丈夫!と、励ましてくれました。

その言葉で気持ちが楽になって、退職・転職を思い止まり、今でもその調剤薬局で働いています。あまりにも理不尽な患者さんには「もう他の薬局に行って下さい」くらいの強気なメンタルで臨むことにしています!


調剤薬局 (25歳女性)のレビュー

調剤薬局 (25歳女性)

有給消化率0%の職場で薬剤師をしています
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こないだまで薬局薬剤師でしたが、辞めたい気持ちが爆発して退職
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