薬剤師の国家試験のための勉強時間

薬剤師の国家試験のための勉強時間

私は1度、薬剤師国家試験に落ちてしまいました。言い訳になってしまいますが、試験当日に発熱を伴う風邪を引いてしまって全然試験に集中できなかったのです。

内定も決まっていたのに国家試験に落ちてしまい・・

予備校に通って再度勉強し直すことも考えましたが、今までの奨学金や年金などを払わなくてはならないとなると、予備校代を払うような余裕はありません。実家はまだ弟や妹がいますので両親にこれ以上お金をねだるようなことはできませんでした。どうしようかと途方に暮れていた時、内定をもらっていた調剤薬局が「医療事務として働きませんか?」と、提案してくれたのです。

きっと薬剤師になれなかった人材になど何の価値もなく、内定も取り消しになるのだろうと思っていただけに、その申し出は本当にありがたく、喜んでその話をお受けしました。ただ、私は‘待ってくれる職場’にたまたま内定をもらっていて運が良かったのだと思います。大学病院に内定をもらっていながら国試に落ちた友人は内定を取り消されていました。こうして、調剤薬局で医療事務として働きながら勉強もする、という二兎を追う状況が始まりました。

私の勉強時間と勉強法

改めて考えてみると薬剤師のとしての勉強方法もすっかり抜けていましたが、一兎も得ず・・という結果にならないためにも、朝は4時に起きて勉強、仕事から帰宅後も2-3時間、昼休憩中も重要点をまとめたノートなどを眺め、休日はそれこそ12時間以上は勉強していました。王道の勉強方法は青本を読み込み、章末の問題を解く、というものですが、私は青本が分厚すぎて読む気がどうしても起きなかったのです。私は昔から、新しい機械はとりあえず使ってみる、問題はとりあえず解いてみる、そこから学ぶタイプだったので、最初に領域別問題集から解き始めました。大体2-3日に1冊ペースで、分からない問題を解説と青本で調べる勉強法です。特に解説はしっかりと読み込みました。

このような要領で、領域別は全教科を2周した上で、苦手分野の物理・化学・衛生(衛星はやたらと分厚いので時間がかかりました)はさらに3周(全部で5周)、個人的に傾向を掴むために最も大切だと感じている過去問は10年分を4周しました。模擬試験は国試前に時間がある時は受けました。国試本番前1カ月前は休職させてもらい、勉強に専念させてもらいました。この時期になると、この選択肢の解説の内容はこう・・という書かれているという感じで、正解の解答だけでなく、解説の内容も覚えていました。実は昔から記憶力が良いのが自慢で、それを生かして覚えに覚えました。

多分この方法は王道外ですが、でもこの方法で平均点以上の点数で2年目に合格することが出来ました。今思えば、1年目は全く勉強時間が足りていなかったと思います。職場の人に聞いたところ、「僕は毎日10時間くらい。」「私は8-9時間くらいかな。」他にも12時間、という方もいました。平均して10時間くらいは国試のために費やしていました。自分に合った勉強方法で、本番までしっかりやり抜きましょう!仕事と勉強の両立は大変でしたが、この経験のおかげで、薬剤師となって働き出した後もスムーズに職場に入っていけました。今の職場には本当に感謝しています。


調剤薬局勤務 (25歳男性)のレビュー

調剤薬局勤務 (25歳男性)

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