薬剤師だった叔父に憧れて、これが薬剤師を目指した動機です。

薬剤師だった叔父に憧れて、これが薬剤師を目指した動機です。

やっと念願だった薬剤師になって1年が経ちました。薬学部が6年制になった影響もあり卒業までは長く感じましたが、無事に国家試験も合格し薬剤師の資格を手に入れました。今は国立病院の薬局で勤務をしている新人薬剤師です。

薬剤師の仕事は忙しいが、やりがいを感じ充実した生活を送っています。

毎日膨大な量の薬と患者様の処方箋とにらめっこ、慣れないことも多く先輩にフォローしてもらいながらですが充実した生活を送っています。 学生時代に学んだことと臨床は比べものにならないくらい違うため慣れるまで時間がかかりますが、刺激的でやりがいを感じており、同じ薬でも患者様の症状に合わせて処方量が違うため大変です。

よく薬剤師以外の友人から「看護師や医者という専門職があるのに、なぜ薬剤師を選んだの?」という質問をされます。入学試験や入社試験でも同じ内容のことを聞かれた記憶があります。確かに薬剤師の仕事と言われてもすぐには思いつかず病院で薬を管理する人というイメージが一般的には強いせいもあるかもしれません。

薬剤師という職を魅力に感じていない人が多いからこのような質問が出てくるのかなと思ったりもしますが、私は薬剤師という仕事にすごく魅力を感じています。私の薬剤師を目指したきっかけは叔父が薬剤師だからということです。単純な動機と思われるかもしれませんが、本当にきっかけはコレだけなのです。

「病院で薬を通して患者様を助けたいと思ったからです」などの動機を話すかたもいますが、私は違います。叔父は私が小さいころから一緒に遊んでくれていました。叔父の部屋には薬に関する書籍が本棚にたくさん並んでおり、私が興味を示すと本に書かれた薬を指で示しながら説明をしてくれました。

「この薬は血圧をさげる作用があるんだよ」と説明をしてくれますが、当時は小学生だった私は理解ができませんでした。しかし、薬を説明している叔父の姿をみて「頭が良くてすごくかっこいい」と思ったのです。

薬剤師である叔父への憧れが、私を薬剤師の道へ

幼少時代に見た叔父の姿に憧れ、「薬を勉強すればかっこよくなるんだ」と勝手に思い込み気が付けば薬剤師を目指していました。高校時代に進路を選択する際に、看護師や医者など薬剤師とは違うエキスパートの道もあると知り悩みましたがかっこよく薬を説明する叔父の姿が忘れられず薬学部へ入学を決めました。

薬剤師への道のりは簡単なものではなく、覚えても覚えたりないほどの知識量と辞書のような分厚さの教科書、恐怖のテストで勉強漬けの毎日でした。途中でこんな思いまでして薬剤師になる必要があるのか、などと考え挫折をしそうになったこともありましたが目指す叔父の姿があったおかげで乗り越えることが出来ました。

薬剤師を目指したきっかけは叔父の姿に憧れを抱いた、という単純なものですが薬剤師になった今は薬を通して医療に関わり貢献できていることにやりがいを感じています。

病院の薬局は患者様と直接触れ合う機会は少ないですが、ドクターが出した処方箋をもとに薬剤師が薬局で調剤を行い病棟に渡し看護師が患者様に投与するというチーム医療の中で働けていると考えると喜びを感じます。当時は叔父の薬を説明している姿がかっこよく見え憧れていましたが、今は私も同じ立場に立ち叔父のようにかっこよい姿を見せられると良いと思っています。

今は病院以外に院外薬局や製薬会社など薬剤師の働く環境も増えてきて、大学も6年制になり薬剤師は必要ないなどと言われることもありますが、私は薬剤師の仕事は必要だと思っています。ドクターが処方した薬を正確に調剤し患者様に届けることが薬剤師の仕事です。憧れから始まった薬剤師の道でしたが、今は薬剤師になって本当によかったと思っていますし、小さなきっかけを追い続けるということも私にしかできなかったことかもしれないと思います。


こんな働き方もあり? 薬剤師と夢の両方を叶えました。
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人間だけじゃない、動物にも薬剤師が関わっているのです。
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