薬剤師の在宅ワーク。求人と業務内容から見るメリット・デメリット!
「育児や子育て、あるいは両親の介護などで、まとまった時間がとれず、外に出て働くことが難しい。」
「小さな子供が急に熱を出した場合の急なお休みや、保育所・学童からの呼び出しの際に他の職場スタッフや同僚に迷惑をかけてしまうことに気が引ける。」
「子供の授業参観や運動会の際に、シフトの調整でわがままを言ったら嫌がられてしまうのではないか。」
「人の入れ替わりが激しい。職場内でのギスギスした人間関係に煩わされたくない。」
職場に対して、こうした悩みをお持ちの薬剤師の方が増えております。 そんな方にオススメしたいのが、薬剤師の在宅ワークです。
目次
薬剤師の在宅ワークとは、薬剤文献の翻訳・メディカルライター業務・問合せ対応業務が中心で、薬剤師免許をお持ちの方の専門的知識・見解を活かしながら、勤務時間・職場の人間関係・通勤時間などの煩わしさにとらわれずに勤務可能な働き方です。
薬剤師の在宅ワーク、3種類の主要業務
1. 薬剤文献の翻訳
外国から輸入された医薬品の説明や最新の医学・薬学の文献、あるいは海外の製薬メーカーなどの情報を翻訳する業務です。これらで用いられている英語はテクニカルタームも多く、ある程度知識がないと正確に翻訳することが難しいため、専門知識をお持ちの薬剤師さんの需要があるわけです。
報酬単価が高額ですので、薬剤師の資格を持っていて、ある程度英語が得意な人にオススメの業務です。
興味をお持ちの場合、薬剤文献の翻訳業務について、「ファルマスタッフ」・「リクナビ薬剤師」に登録して、案件の紹介を受けてみましょう。
2. メディカルライター業務
医薬品や医療機器の計画・開発・承認に必要な各種書類や報告書の作成が主な業務内容です。医療事務の延長のようなものではなく、より専門的な知識に基づいた文書作成能力が問われます。その他、論文・症例報告書、薬事承認取得のための申請書類の作成なども行います。
また、研究機関やCROなどの治験において、各種申請書類やプロトコルを作成することもあります。作成する書類や文書の内容が正確であるのはもちろんのこと、短納期でお仕事をこなす能力が求められます。
自宅で勤務可能でありながら、医薬品や医療機器に関して専門的な知識を貯めつつ、スキルを伸ばしていくことができますので、調剤の現場から離れていながらも、クライアント企業の要望に対応していく中でキャリアアップ・スキル習得が可能です。在宅ワークで時間的自由を享受しつつ、専門家としてやりがいを持ちながら仕事をこなしていける点が魅力といえますね。
3. 問合せ対応・カスタマーサポート
製薬会社の医療用医薬品等の電話での問い合わせの業務を自宅で行うというものです。電話だけでなく、ネットのメールでの対応の場合もあります。
簡単に言えば、コールセンターの業務のようなものですが、薬剤師として専門的な知識を持っていなければ迅速かつ適切に答えられない領域を、有資格者に担って頂くものです。
子育てと仕事を両立させたいママ薬剤師におすすめ
前述したように、子育てと仕事を両立しながら職場復帰することを不安に思っているママ薬剤師の方が近年増えてきています。そんなママ薬剤師にお勧めしたいのが派遣の在宅ワークです。
在宅ワークでよく挙げられるメリット
通勤の必要がなく、家で作業が行える
人間関係を気にせず自分に合ったペースで仕事ができる
家族の急な転勤があっても辞めずに仕事を続けられる
派遣在宅ワークなら拘束時間もなく家にいながら仕事ができますし、職場内で発生する人間関係などの問題もないので、保育園や幼稚園からの急な呼び出しにもストレスなく対応することができます。
また、 薬剤師の派遣は、時給3000円以上で福利厚生も充実していますし、週2日から勤務可能といった求人もあるので子育てや家事で忙しいママさんにはメリットが多くとてもおすすめの働き方です。
最短1週間で、お給料ゲット!「今すぐお給料が欲しい方」に最適
在宅ワークは、薬剤師のお仕事でありながらも家にいながら働けるというのが何よりうれしいですよね。しかし、それ以外にも、もう1つ大きなメリットがあります。
それは、給与が比較的早く支払われることです。
在宅ワークの場合、長期間行うお仕事もありますが、1つ1つの仕事で契約が成立するものもあります。ですから、お仕事の期間が短いものであれば、最短1週間程度で給与が支払われます。すぐにでもお金がほしいような人にオススメです。
では、実際に在宅ワークをはじめるにはどうすればよいのでしょうか?
実際にお仕事を始めてから、給与・報酬を貰うまでの流れ
1. 企業や医療機関の在宅ワークを持っている求人サイトに登録すると、お仕事の依頼をうけることができます。
しかし、在宅ワークのお仕事は、非常に人気で競争率が高いので、一般には求人掲載せず非公開求人扱いになっているサイトがほとんどです。ですから、求人サイトに登録する際に、在宅ワーク紹介希望の旨を記入しておくようにしましょう。そうしておくと、コンサルタントから、仕事の案内が届くようになります。
2. 仕事の内容・納期、その他事項について、依頼主の企業・医療機関から説明を受けて、双方合意にいたったら、契約のうえで仕事開始。
3. 完成したら、クライアントに納品。検収してもらって、問題がなければ報酬が発生します。
薬剤師が、在宅ワークされるメリットについて、よくわかりました。逆に、在宅ワークならではのデメリットなどあればお伺いできませんか? 在宅ワークは在宅ワークは勤務時間や場所に拘束するされることなく働けるという点が魅力です。ただ、確かにご心配の通り、幾つかデメリットがあります 一つ目は、経理や事務的な仕事を、量は多くないものの、自分でしなければいけない点です。通常、企業で勤務している場合、経理部や総務担当が報酬の計算、納税業務等を担っておりますので、普段薬剤師さんは、そういった対応に追われる事はないでしょう。 しかしながら在宅ワークの場合、個人事業主と同様に、請求書の発行だったり納税や、確定申告などの事務的な業務が発生します。 請け負った仕事をこなすだけではなく、そういった手間がどうしても発生してしまうのですね。。 薬剤師さんの多くは事務経験がそんなにお持ちでいらっしゃるわけではないので、こういった煩雑な事務処理がストレスになり続かないというケースが多く見られます。 また、納品日に間に合わなかったり、急な要求をクライアントからされ、それ対応に追われてしまうと事もしばしば。自分でこなせる量以上に仕事を請け負った結果続かなかくなってしまう事例は少なくありません。 ですから、最初のうちはあまり多く仕事を請け負いすぎないようにし、余裕を持ってこなすことが大切です。 なるほどありがとうございます!在宅ワークの求人は希少。転職サイト1つではなかなか見つらない?
薬剤師の在宅求人を探すのに1番簡単な方法は、マイナビ薬剤師・リクナビ薬剤師などの転職サイトへ登録することです。登録時に在宅ワーク案件紹介希望の旨をお伝えしておくことでコンサルタントが、条件のいいお仕事の依頼を紹介してくれます。
在宅ワークは小さいお子様をお持ちのママさん薬剤師にとても人気ですので、すぐになくなってしまいます。そのため、求人サイト上や、一つの紹介会社からでは、なかなか見つからないことが多々あります。ですから、紹介実績の多いマイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師、ファルマスタッフのうち、複数のサイトに登録することをオススメします。
薬剤師の在宅ワーク、各種業務のお仕事依頼の受け方
在宅ワークのデメリットは、作業時間の確保と総務の手間
調剤薬局・ドラッグストア・病院に製薬会社や企業におけるMR職。いずれの職場環境においても、拘束時間・残業によるストレスや、人間関係から生じる煩わしさは、少なからず経験することになります。
もちろん、有給や健康保険・厚生年金といったメリットもあるわけですが、自由で自分のペースでこなせる在宅ワークには、付帯的に生じてしまうデメリットもございます。
まず一つ目は、自己管理能力が必要なこと。自宅勤務では、勤怠管理もタスクの指示もありません。受けた業務を自分のペースでこなし、納期を守って対応することになります。
在宅で仕事をしていると、家事との両立をしながら作業時間をブロックして、タスクをすることになりますが、意外とこれが難しい。掃除洗濯に炊事まで、意識が回るなかで、意外と集中してお仕事に当たれる時間が少ないケースが多いのです。
それでも、毎日依頼をこなす時間を確保して期限通りに仕事を進めないと、自分自身の信用を失って、次のお仕事をもらえないことも起こりかねませんので、要注意。
次に、請求作業や経理・確定申告が発生するのと、仕事獲得のための営業を自分でしなければならない点も、デメリットの一つと言えるかもしれません。通常、個人事業主であったり、複数の職場で勤務していない方にとっては、年末調整で会社側が給与の申告を行うため、ご自身で納税に付帯する業務を行った経験をお持ちでないことが大半です。
また、消費税の納税作業、取引先や仕事の依頼主様との契約書の作成と締結も、仕事をこなすたびに増えていきます。総務部や経営者がこなしている事務作業を自分自身で処理することになるので、少なからず手間は増えてしまいます。
最後に、そもそもお仕事を自分で取りに行かなければならず、会社員勤務と異なります。営業活動や、案件の紹介依頼を投げていく必要がございます。
この点につきましては、この記事の最後に、「薬剤師の在宅ワーク、案件獲得方法」を説明してあります。簡単に案件獲得方法する方法がいくつかありますので、条件のよいお仕事の獲得に関してはそれほど苦労は強いられません。
薬剤師の在宅ワーク、各種業務のお仕事依頼の受け方
https://crowdworks.jp/
1.ランサーズ・クラウドワークス・シュフティといった、クラウドソーシングのウェブサイトを利用する。こうしたウェブサイトでは、主には、メディカルライター業務や新薬情報に関する記事の執筆案件が挙げられます。毎週数記事〜と、無理のない仕事量で始められるので、現在出ている案件を一度みてみてください。 また、こうしたサイトでお仕事を受注するコツは、継続的に仕事を受けられる案件を探すことです。
といいますのも、細切れの案件を受注していますと、依頼主の要望がバラバラですので、一つ一つ応じていくのが困難ですし、メールのやり取りが多く、煩雑になってしまうから。信用に足る方から、継続的に案件を受注することをおすすめします。
2.企業から在宅ワークの求人を紹介してもらえる、薬剤師の求人サイトに複数登録して、依頼を待つ。企業の案件を紹介してもらうなら、薬剤師以外の職種の紹介を行っていたり、在宅ワークの求人を取り扱っている求人サイトに登録するのが、一番楽で効率的。薬局以外の求人も扱うリクナビ薬剤師・マイナビ薬剤師の同時登録、企業求人を扱うDODAも合わせて利用すると、毎週コンスタントに新規のお仕事の紹介をうけられます!
現在、医療転職スクエアでも、薬剤師さんの在宅ライターを募集しております。お仕事をお探しの場合、ぜひ一度お問合せくださいませ。
薬剤師さんが、無理ない勤務で自宅で稼げるのは、月に約35万円
1日4〜6時間ほどの自宅勤務で、無理せず稼げる金額は、だいたい月給35万円です。時給で3500円相当の案件を選定して受けるのがコツ。
薬剤師としての専門知識を求められて報酬対価も納得できる仕事を選択して、請け負うことが重要です。自宅勤務だから、いつでも作業できると考えて、案件を受注しすぎてしまうと、こなせなくなり、依頼主(クライアント)からの信用をなくしてしまいかねません。
そうすると、他のクライアントからの仕事の依頼も激減してしまいかねません。無理なく続けられるお仕事を選定して受けることを忘れないようにしてください。できるだけ多くの案件の紹介を受けるには、エムスリーキャリア・マイナビ薬剤師・ファルマスタッフに登録しておくといいでしょう。コンサルタントから随時条件のいいお仕事を紹介してもらえます。
今回伺った内容によると、製薬会社で勤務した経験のある方にとっては、とても馴染みやすいお仕事が多いように見受けられますね。 医薬品関連の文書の和訳、製薬メーカーの医薬品の情報等に対する問い合わせ対応などは、実務経験のある方にとっては特にストレスを覚えることなく業務に慣れることができそうですね。 おっしゃる通りです。調剤薬局のみで勤務経験のある薬剤師さんよりも、企業等での勤務経験特にCRAやCRO 等の業務に携わっていた方にとっては、とっつきやすいですね。逆に調剤薬局やドラッグストアでのみ勤務したことがある方にとっては、やはり事務的な仕事に慣れるまでは、少し大変です。 そうすると企業での勤務経験というのは、副職であったり産休育休中の収入源のことを考えても、とても魅力的なわけですね。企業で働いておきながら産休育休を取得しつつ在宅ワークをすることによって産休育休中でも、十二分な所得を得ることができるので、家計も安定しそうです! 今回も大変勉強になりました!ありがとうございました。