大手製薬会社のMRから、結婚・出産を機に調剤薬局へ転職!

大手製薬会社のMRから、結婚・出産を機に調剤薬局へ転職!

私は、結婚後、妊娠したのをきっかけにMRを辞職し、調剤薬局に転職しました。出産して長女が2歳になった頃から、また社会に戻りたい、と考えるようになったのですが、MRとして再び働くことは考えられませんでした。

働いていた企業は未だに男性社会の風土が残る古い会社

その理由としては、初任給もそこそこ高く、育児休暇や時短など制度はもちろんしっかり整備されているのですが、製薬会社はそれを活用できる風土ではないのです。職場はまだまだ男性社会で、風当たりも強く、周囲に異常に気を遣わなくてはなりません。

朝は早く、夜は遅く、かなり理解のあるご主人と、ご実家が近隣で育児に協力的でないと厳しい状況でした。会社側にも、女は結婚・出産すれば辞めるだろうと暗に予想し、女性を多めに採用しているような節もあります。

そして、MRはかなり過酷な仕事だったからです。(もちろん大変な分、やり甲斐もひとしおですが!)MRはいうまでもなく営業職であり、営業成績を上げなければ評価されることはありません。MRは簡単に言えば、<医薬品情報担当者>ですが、もちろん医薬品や医療機器の情報をお話しできるだけでは務まりません。

自社の医薬品を医師から患者さんに処方してもらうことが最終目的で、そのためだけの存在と言っても過言ではありません。そのためには、医師にアポイントメントを取り、臨床研究結果を基に自社薬剤の品質や効果アピールします。

医師も忙しいのでなかなか会ってもらえず、医師の部屋の前にMRが行列をなしていることもしょっちゅうです。医師に取り次いでもらうため、看護師や薬剤師とお話しし、医師の趣味などを聞いて話題作りをしたり、その趣味に休日を割いてお付き合いする必要もあります。

ビシっとスーツに身を包んで華やかな印象のMRですが、かなりキツイ仕事なのです。私は根性が続かず、実家も遠方にあるため、結婚・出産後も続けられるような気はとても起こりませんでした。

また、大学時代に必死に勉強して取得した薬剤師免許を使いたい、という気持ちもありました。MR時代、病院や薬局で、親身になって患者さんと話している薬剤師さんの笑顔と白衣が眩しく見えたのです。

MRで培った経験を活かし、調剤薬局での仕事もしっかりとこなしています。

MRは薬剤師免許を持っていても特に評価されるわけではありませんし、自社製品を使ってもらうために薬剤師さん達に頭を下げながら、心のどこかで「私も薬剤師なのにな・・。」と思う気持ちもありました。

それに、MR時代に培ったスキルは薬剤師の仕事をこなす上でも活かせるものが多かったです。初対面の人とでも良好な関係を構築するのが得意でしたし、MRをこなす上で礼儀作法を叩きこまれているため、営業の人や電話対応に的確に対処することもできました。

もちろん不安もありました。医薬品を医師にアピールしたことはあるけど、調剤したり、患者さんに服薬したりするのは全くの未経験! でも、残業も少なく、帰宅後に自分なりに勉強して、1-2年でしっかりと働けるようになりました。子育てをしながら、自分のペースを守って働ける薬剤師さん(薬局にもよりますが!)は私には合っているようで、今とても楽しく働いています!


調剤薬局の薬剤師から病院薬剤師へ転職を決意しました!
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