抗菌化学療法認定薬剤師の資格取得について

抗菌化学療法認定薬剤師の資格取得について

私は薬学部を卒業後に大学病院に勤務することになりました。薬剤師になって何がやりたい・・という目標などはなかったのですが、学生時代に風邪を引いて抗生物質を処方された際に、ひどい便秘になり恥ずかしながら痔になってしまったのです。さらには思うように風邪が治らずに抗生物質の服用が長引いた結果、カンジダ膣炎にまでなってしまったのです!あの時は本当に辛くて、私が薬学部性ながら‘薬’について疑問を持ったのはその時です。

上司の勧めで抗菌化学療法認定薬剤師を目指す

抗菌薬には細菌の繁殖抑制や殺菌作用などのメリットの他、デメリットとして①下痢や便秘などの副作用の可能性②元々の体内にいる最近も死滅させてしまう③耐性菌が発生する可能性もある、などがあるため、抗菌薬を使用する際には「適量」についての十分な知識が何よりも大切なのです。そして、薬剤師には「抗菌薬の投与」に関して医師に発言権のある薬剤師=抗菌化学療法認定薬剤師という資格があるのです。

抗菌化学療法認定薬剤師は日本化学療法学会が認定している制度で、これを目指すためには、①薬剤師免許を持っている②日本化学療法学会の会員&学会認定の研修を通算5年以上行う③感染症患者を治療した症例を25症例以上報告できる④研修プログラムで規定単位を取得しなければならない他、推薦状や抗菌化学療法に関わっていることの証明書なども必要になってきます。ただ難易度はそれほど高くはなく、出題範囲のテキストを購入(学会ホームページで購入することができます。)、それをきっちりと理解すれば確実に合格できるレベルです。

自分自身、興味があって感染症の患者さんの治療に携わっていたこと&職場の方針で研修を受けていたことも幸いして、ほとんどの受験資格は満たしていました。上司の勧めもあり、抗菌化学療法認定薬剤師の資格取得を目指すことにしたのです。

見事抗菌化学療法認定薬剤師の試験に合格!

日本化学療法学会のホームページでテキストを購入し、みっちり勉強しました。全て仕事に結びつく内容だったのでどれもかなり興味深く、かなり有意義な試験勉強となりました。受験に必要な書類を9月末までに提出し、翌年の2月に試験を受けます。試験問題は選択方式で、選択肢(a・b・c・d・e)の中から1つ選びます。全部で64問!かなり大量ですが、「この組み合わせはないだろう」という消去法で答えられる問題もかなりありました。が、何しろ問題数が多く、2時間の試験時間は解答&見直しであっという間に終わりました。

そして、1カ月後に上司から「試験結果在中!」と書かれた白い封筒を手渡されました。おそるおそる開けると・・何とか合格していました!かなり嬉しい気持ちと共にもう1枚の紙を見てみると、振込用紙。抗菌化学療法認定薬剤師の認定を受けるには認定料20000円必要なのです。テキストを揃えるにも送料込みで10000円くらいかかっているのですが・・まだ金を取る気か!と思いましたが、今回の試験勉強では知識の底上げができたように感じましたし、薬剤師が取得できる資格としては比較的簡単な方ですし、受けて損はない試験だったと思います。


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