認定薬剤師の取得方法。職場の支援を活用し無料で資格取得するには?

認定薬剤師の取得方法。職場の支援を活用し無料で資格取得するには?

かかりつけ薬剤師制度のスタートにより、にわかに注目されているのが認定薬剤師です。単にかかりつけ薬剤師の要件を満たすためだけでなく、医療の質を高めていくためにも、今後はますます認定薬剤師が求められるでしょう。

より専門性の高い知識を持った認定薬剤師や、高齢者医療の分野に強い認定薬剤師などは給与や待遇面のメリットがあります。認定薬剤師を積極的に採用する病院・企業も増えていて、転職においても有利になります。

かかりつけ薬剤師になるためにまず目指すのが研修認定薬剤師ですね。研修会に参加したり、インターネットで研修講義を聞くことで単位を集めて認定を取得することができます。

なので研修会参加に対する理解や講義受講への援助など、認定資格取得への支援が充実している職場選びが重要です。病院だけではなく、大手の調剤薬局チェーンやドラッグストアでもしっかりとした支援が受けられます。

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認定薬剤師を取得すると、業務内容はどう幅が広がるか

2016年度の診療報酬改定により、『かかりつけ薬剤師』の制度が始まりました。これに伴った調剤報酬の点数も新設され、薬剤師の業務は大きな改革期を迎えたと言えるでしょう。

かかりつけ薬剤師になるためには様々な条件があります。まず薬剤師として3年以上の実務経験があり、同一の薬局には週32時間以上勤務し、かつ半年以上在籍している必要があります。また、医療に関わる地域活動の取り組みにも参画していなければなりません。

そして、重要な条件の一つとして、薬剤師認定制度認証機構(CPC)によって認証されている研修認定制度等の研修認定を取得することがあげられます。すなわちCPCが認証する『認定薬剤師』としての証明を受けなければなりません。

かかりつけ薬剤師として勤務するにあたって、認定薬剤師を取得しなければ始まりません。医療保険制度の改革によって、今後も認定薬剤師の取得などにより、薬剤師としてより高い能力を求められるでしょう。

また、特定の疾患や科目などの専門分野において実績をあげることで取得できる認定薬剤師もあります。取得によって、医療チーム内での責任者や指導者としてのキャリアを積んでいくことも可能です。

認定薬剤師の給与・待遇面のメリット

ひとくちに認定薬剤師と言ってもその種類は多く、ただ単に認定薬剤師を取得しているというだけで基本給が増える、ということはなさそうです。ですが勤務先の専門性に合わせた認定を取得すれば、それに見合った手当が支給されます。

また、医療現場の高齢化に伴って、在宅医療や介護についての知識・経験がより必要とされると考えられます。よってプライマリケア認定薬剤師など、高齢者への医療に貢献できる資格の取得も手当がつく場合があります。

基本給に加えて手当がつくことで、当然ながら収入全体もアップすることが見込めます。さらには転職活動においても有利で、自分の知識やキャリアを客観的な評価を受けたものとしてアピールすることができます。

認定薬剤師を積極的に採用する企業もあり、転職の幅も広がります。給与や待遇がこれまでよりも良い条件で採用される場合もあります。また、大手の病院など人気のある職場への転職でも、他の薬剤師と差別化することができるでしょう。

また専門分野に特化することで研究機関や製薬会社からの需要も高まります。このような業種では一般的な薬剤師よりも責任のあるポストに就ける、給与が大幅に上がる、といったことも有り得るでしょう。

研修認定薬剤師になるには。資格取得支援に必要な手順

CPCが認証する認定薬剤師制度には、生涯研修認定制度・特定領域認定制度・専門薬剤師認定制度の三つがあります。それぞれの制度によって認定取得の手順は異なりますが、生涯研修認定制度による取得が代表的です。

この生涯研修認定制度によって認定されれば、研修認定薬剤師になることができます。一般的に認定薬剤師とはこの研修認定薬剤師を指すこともあります。かかりつけ薬剤師の要件を満たすため、早急に研修認定薬剤師になるよう会社に指示された人も多いのではないでしょうか?

資格を取得するためには、まず日本薬剤師研修センターから薬剤師研修手帳を購入する必要があります。そして集合研修や実習研修などの研修会への参加、あるいはインターネットなどを利用した自己研修によって、必要な単位及び受講シールを集め、シールを研修手帳に貼付します。

最初は『4年以内に40単位以上(各年5単位以上)』を取得すれば、研修認定薬剤師としての申請ができます。認定を取得後は3年毎に更新します。『3年間のうちに30単位以上(各年5単位以上)』を取得する必要があります。

研修会に直接出席できなくても、eラーニングによる研修で単位を得ることができます。40単位全てをeラーニングで取得することもでき、最短一ヶ月ほどで研修認定薬剤師になることも可能です。

認定資格取得支援のある、企業・チェーンや、医療法人の紹介

普段の業務に忙殺されるようでは研修会などへの参加は難しく、認定薬剤師の取得は難しくなりますね。研修制度が整っていて、薬剤師の資格取得を支援してくれるような会社であれば安心して業務と自己研鑽を両立できるでしょう。

スギ薬局は新人・中途問わず研修が充実していることで有名です。病院薬剤師による取得がほとんどの緩和薬物療法認定薬剤師をスギ薬局勤務の薬剤師が取得したことは話題となり、ドラッグストアであっても充分な研修体制であることが窺えます。

クオール薬局は独自の研修制度が充実しています。病態ごとの研修や在宅医療など様々なテーマについて学習することができます。また資格取得のための諸費用への援助もあります。

かかりつけ薬剤師におかなければ調剤報酬の激減も予想されることから、ドラッグストアや薬局では研修認定薬剤師の早急な充足が課題です。よって多くの会社で研修認定薬剤師取得のための費用が支援されることが考えられます。

一方、病院では普段の業務そのものが資格取得のための勉強に直結し、上司や先輩薬剤師が既に認定薬剤師であることも多いため、より取得に励みやすい環境であると言えます。こちらもまた、研修参加費用などを負担するなどサポート体制が整っていることがほとんどでしょう。

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病院のみならず、今や調剤薬局やドラッグストアでも認定薬剤師を積極的に採用し、業務の質を向上させていこうという風潮が強まっています。給与や待遇の面だけでなく、スキルアップとやりがいのためにも、認定薬剤師の資格を活かせられる現場がいいですね。

かかりつけ薬剤師の確保のためにも、今後は資格取得を支援する会社が増え、学ぶための環境が整えられることが期待できます。転職を考える際には就労条件だけではなく、認定薬剤師として活躍できるか、取得支援はあるのか、なども見極めたいところです。

病院や企業の採用情報に簡単に提示されていることもありますが、より具体的に、手当の有無や支援状況などを知りたければ、転職サイトを利用してキャリアコンサルタントに相談するのも一つの手です!

既に取得した資格でどのようなキャリアを積みたいのか、あるいは今後どのような資格を取得したいのか、それを満たせる職場はどういったところかを相談することができます。自分では思いつかなかったキャリアプランが見えてくるかもしれません。

自分が持っている資格のより効果的なアピールの仕方を教わる、採用にあたっての条件がより良くなるように交渉してもらえる、などの利点もあります。求人サイトを上手く利用して、給与もやりがいも満足できる職場を選びましょう!


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