短期の派遣薬剤師から正社員へ

短期の派遣薬剤師から正社員へ

私は大学の薬学部を卒業して、通勤に便利な自宅から徒歩15分ほどの位置にある調剤薬局に勤務することになりました。非常に忙しい門前薬局で、メンバーは40代(独身)の女性管理薬剤師と正社員の女性薬剤師が3人、女性のパートさんが1人でした。

前職の調剤薬局でうつ一歩手前に

この管理薬剤師さんが非常に厳しい方で、というよりヒステリックな方で、もはや指導ではないいびられ方をしました。「ほんっっとに使えない!」「邪魔だから!」などの暴言の数々。冗談抜きに毎日毎日使えない新人扱いで、ミスに厳しい割には教え方は雑で、分からない点がいつまでも分からないまま、入った頃から一切成長を感じることはできませんでした。

周囲もみんな見て見ぬふり、女性の中に男が1人で孤立しており、相談できる相手もいません。あまりにも怒られると、「この調剤で合ってるのか?」「またミスしたらどうしよう?」など萎縮してしまい、それが原因でますます失敗が多くなり、また怒られてしまうと言う完全な悪循環から抜け出せずにいました。もはや患者さんのためではなく、怒られないために調剤をこなす毎日・・お仕事自体は好きで続けたかった、けど、ずっと気分が重いどんよりとした日々、眠れたり眠れなかったりで、趣味だったスノボも体が重くて行く気が起こらず、友達からの誘いを断り続けていました。

すると、心配した友人が病院へ行くように勧めてくれたのです。そして何と、その頃の私はストレスがかかり過ぎていて、このまま放っておけばうつ病になる、と言われてしまいました。それがきっかけで退職を申し出ることができ、しばらく失業手当をもらいながら心と体を休めることにしたのです。その頃には完全に仕事に対するヤル気を失っていました。

色々な職場を経験するために派遣薬剤師に

休職して最初の1か月は何もやる気が起きませんでしたが、何とか2か月目くらいから徐々に仕事に対して前向きな気持ちになり、あと1カ月で失業保険が切れる3か月目に次の仕事を探し始めました。ただ、正社員になるほどには体調が優れなかったので、薬剤師の求人や派遣のエキスパートと謳っていたクラシスで派遣薬剤師や、単発・スポットなどの短期の形態の仕事を中心に探しました。

そして、1-3か月の短期間だけ働く派遣薬剤師になったのです。最初はとにかく仕事をする、ということ自体へのリハビリという感じでしたが、そのうち色々な職場を見ることができることを楽しく感じ始めました。そして、前職場ではビクビク萎縮していたことが原因だっただけで、自分はそれほど仕事ができない訳ではないことに気付いたのです。折れた心は少しずつ回復していきました!

そして、3か月間の契約で派遣されたあるドラッグストア併設の調剤薬局は、人間関係が良く、自分にとって心地よい忙しさだったこともあり、楽しんで仕事をこなしていました。仕事が空いた時は掃除なども引き受けていた所(前職場では強制的に私の役目だったので)、薬局長に気に入っていただけたようで「正社員になってもらえませんか?」と打診を受けたのです。願ってもない話だったので、ありがたく了承し、そこへ転職、今は充実した日々を送っています。短期派遣社員からの正社員、こういう転職活動もありなんですね。


調剤薬局勤務 (27歳男性)のレビュー

調剤薬局勤務 (27歳男性)

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