大学病院は薬剤師に英語力を求めている!

大学病院は薬剤師に英語力を求めている!

調剤薬局から大学病院への転職を考える

私は、小学校入学前から低学年の間、父の仕事の都合で香港で過ごしていました。日本人学校に通ってはいましたが、香港は1997年に中国へ返還されているとは言え、今でもイギリスの植民地だった時代の特色を残しています。その一方で、中国の文化や習慣もあり、英語、広東語、中国語に囲まれて暮らしていました。そのせいなのか、両親が語学習得に熱心だったおかげか、小学校高学年に日本に戻って来た頃には、英語はそれなりに、中国語も少し理解できるほどの語学力を持ち合わせていました。

日本に戻った後も英会話教室に通わされ、それほど英語力は落ちずにいたと思います。でも、英語だけを武器に通訳や翻訳の仕事をするというのは何となく気が向かず、高校卒業後は薬学部に進学、薬剤師となり、卒業後はある調剤薬局で働くことになりました。人間関係も良好で、ほどほどの忙しさ、何も不満はなかったのですが、働き始めて3年が経った頃、仕事にも慣れてきて、誰もが1度はかかる『他の職場が見てみたい』病にかかったのです。色々な職場を調べてみて、大学病院で最新の医療に触れて働いてみたい、と思うようになったのです。

ただ、調剤薬局から大学病院への転職は相当狭き門のようでした。基本的にその大学出身者の新卒を雇うのが一般的である大学病院、隠れた年齢制限があるらしく、ギリギリ30歳くらいまでの(病院の色に染めやすい)薬剤師さんが望まれているようです。年齢はまだギリギリ大丈夫ですが、数々の玉砕体験談を読んでいると暗澹たる気持ちになってきてしまい「やっぱ大学病院は無理か・・。」と諦めかけた時に、「大学病院の薬剤師は英語の読み書きはできて当たり前の時代」という記事を見かけたのです。

大学病院への転職に英語は必須!

大学病院が行っている研究開発などは製薬会社との連携で進めていくことが多く、最近では外資系企業も増えて来ていることから、スタッフが外国人だったり資料が英語で書かれていることもあるそうです。また、最新の医療技術や医薬品に触れる=海外の論文や薬剤に触れることが多い、ということです。新薬の臨床試験や、特殊な病気や症例を扱う時など、日本の研究資料だけでは十分でなく、世界中の論文を読み漁らなくてはならないことも。大学病院にも様々ありますが、特に海外協定校が多い病院は外国人研究者を多く採用しているようです。

そのため、常日頃から海外の文献を読んで英語力を培っておくのは大学病院では必須、と書かれていました。私はこの記事を読んで、自分の英語力を武器に大学病院の転職にチャレンジしてみることに決めました。が、日常会話や英語の小説を読むくらいなら何でもないのですが、医学系の文献に慣れていない私には英単語を見ても適切な和訳が浮かびません。今はキャリアアップのために勉強の日々です。もちろん英語力だけではなく、医師や看護師さんなど、同僚の薬剤師さんなど医療関係者とスムーズに仕事が出来るようなコミュニュケーション能力も必須、面接対策も怠ることはできません。求人サイトにも登録しましたし、隠れ年制制限ギリギリまで頑張るつもりです!


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調剤薬局勤務 (27歳男性)

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