有給消化率0%の職場で薬剤師をしています

有給消化率0%の職場で薬剤師をしています

私は薬学部を卒業後に、実家から通いやすい位置にある調剤薬局に勤務することになりました。かなり忙しい職場で、1日中ほとんど立ちっぱなし!1日の処方箋枚数から考えると適度な従業員数が確保されていたと思いますが、必要な従業員数の割に調剤スペースが小さいのです。

腰痛のため勤めていた調剤薬局を退職

昔はもっと薬剤師数も少なく、患者数も少なかったらしいのですが、個人医院が新しく周囲に2-3件新しく開業し、来店する患者数が倍増!薬剤師の数もそれに応じて増やしたようです。

長時間の立ち仕事、そして同僚の薬剤師さんの間をすり抜けるような妙な動き、調剤中の前かがみの姿勢、薬歴簿や薬剤を取り出すための中腰・・全てが腰の負担になります。薬剤師にとって腰痛は職業病とも言える症状だというのは聞いていましたが、私も御多分に漏れず、しっかりと腰痛になってしまいました。まだ20代の若さだというのにもはや慢性化してしまったようです。その痛みは業務に支障をきたすまでになってきました。

色々と腰痛対策に取り組み、腰のインナーマッスルを鍛えてみたり、足を計測して自分に合った靴を1から作ってくれる靴屋に行って手に入れた靴を履いてみたり、腰痛改善のためのその場で出来る軽い運動を隙間時間に取り組んでみたり、重いものを運ぶ時は誰かに頼んで2人で運んでもらったり、なるべく無理をしないよう、腰に負荷をかけないようにしていたのですが一向に良くならず、むしろ悪化する一方でした。夏より血流の悪くなる冬の方が腰が痛み、ある年の冬、2回ギックリ腰になってしまったのです。さすがに限界を感じて、愛着のある職場で残念でしたが退職することにしたのです。

1人薬剤師なので、一切有給が取得できない職場

そして、今、転職して病院に薬剤師として勤務しています。退職してしばらく療養したらみるみる腰の調子は良くなったのですが、まだガンガン働くには不安が残ったため、求人サイトに登録して、相談に乗ってくれた担当者さんに理由を話し、あまり腰に負担にならない職場を紹介してもらったのです。ほぼ療養型に近い病院で、薬剤師は私と薬局長である上司しかいませんでした。そして、昨年末に上司が辞めてしまい、私が薬局長に&1人薬剤師になりました。そこから1年間、この1人薬剤師状態が続いています。

上司が辞職してからの有給休暇消化率は0%です。月々半日、公休が支給されているのですが、当然それも消化できずに余る一方です。5日間ある夏休みも結局取得できませんでした。事務の方に、早く薬剤師を補充して下さいと何度も催促しているのですが、結局は1年が経ってしまいました。代替要員がいなければ、私が体調を崩した時や身内に不幸があった場合などどうにもなりません。仕事自体は調剤することも少なく、腰に負担がかかることもなくとても楽なのですが、就業規則では有給は1年間に10日もらえるはずなのに有給消化率0%という環境はさすがにキツすぎます。

もう少し腰の症状が良くなるまで待ち、その時もまだ1人勤務が続いているようでしたら退職して、ちゃんと有給の取れる職場に転職したいと思います。


調剤薬局 (27歳男性)のレビュー

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