服薬指導がうまくできないと悩んでいる薬剤師さんは多い

服薬指導がうまくできないと悩んでいる薬剤師さんは多い

私は服薬指導が苦手でした。学生時代の実習の時からうまくできないことを悩んでいました。薬剤師は、医師の出した処方箋通りに調剤して、それを患者さんにお渡しして、はい、おしまい、と言う訳にはいきません。患者さん1人1人に、しっかりと処方された薬剤や服薬に関して指導しなければならず、その内容は多岐に渡ります。薬の名前&効果&副作用、いつ、どれぐらい飲むか、症状が改善した後は飲むのを中止しても良いのかor最後まで飲み切るべきなのか、現在すでに飲んでいる薬の有無、アレルギーの確認etc

服薬指導が苦手だった新人薬剤師時代

薬局に健康な人は来ません。患者さんとしては体調が悪くて辛い中、病院でも待たされ薬局でもまた待たされ、もう一刻も早く帰りたい方が多いです。やっと呼ばれたと思ったら、薬剤師から「今日はどうされました?」と聞かれて、また病院で言った内容をリピートしなくてはならない、さらにその内容がただの風邪ならまだ良いものの、言うのが恥ずかしい内容もあります。痔、とか、水虫、とか、女性だったら生理不順や不妊で悩んでいる方は口にするのが抵抗がある!という場合もあります。

服薬指導のコツは度胸!

薬学部を卒業後、調剤薬局に勤務することになりました。そこに中堅の男性薬剤師さんがいて、職場にたった2人の男性ということもあり、何かと面倒を見てくれました。そしてズバリ「服薬指導、苦手?」と見抜かれてしまったのです。働き始めてからますます苦手になっていました。お客さんに「早くして!」と急かされたりすると、話す内容を忘れて頭が真っ白になったこともありました。正直にそのことを打ち明けると、色々コツを教えてくれました。

まずお客さんに向かい合ったら「お待たせして大変申し訳ありません。待っている間に体調が悪くなったりしていませんか?大丈夫ですか?」などと気遣うと、お客さんの気分も和らぎます。さらに続けて「〇〇さんは、処方されているお薬が△種類ですので、4分程お薬について話をするお時間を頂けませんか?」と、時間を予告すると、それくらいなら・・と思ってもらえるようです。

先輩看護師さんも新人の頃、患者さんから「前の薬と今日処方された薬、どう違うの?」などと聞かれると、 そんなの知らん!医者に聞いておいてくれ!と思ってしまいつつも、「ほとんど差はありませんが、効く、効かないは個人差があるようですね。服用して様子を見て、何か体調に変化がありましたら相談して下さいね。」などと当たり前のことを言って乗り切る、「大きくは違いませんね。今細かい数値を確認しますのでお待ち下さいね。ところで、最近体調は安定してきましたか?」などと世間話をしながら、堂々と投薬口のパソコンで調べる、などの方法を取ったようです。

この時、あたふたして他の薬剤師さんに聞きに行く、焦って挙動不審になると患者さんも不安になります。 「とりあえず度胸!分からないことを聞かれるのは勉強になるよ。一瞬で患者さんからの信用を失うから、基本的に、周りは手助けしないスタンスで。その場はパソコンで調べるなり逃げ道を作る。完全に間違えた場合は後で連絡すれば大丈夫。」と。それを聞いてとても気持ちが楽になったのを覚えています。それ以来回数を重ねて慣れてきたのと度胸がついてきたので、今ではそつなくこなせるように!あの先輩には本当に感謝しています。


調剤薬局 (26歳男性)のレビュー

調剤薬局 (26歳男性)

東京でも地方でも、薬剤師が土日休みの職場はある!
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仕事量が少ない調剤薬局を辞めたいと悩んでいます・・
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