漢方薬局へ入社するも人手不足で早々昇進・残業代ナシで毎日激務だった件

某漢方薬局で薬剤師をしていました。働き始めたきっかけは、漢方を勉強したかったからです。勉強会や研修も充実していて魅力的だったからです。しかし、実際働き出してみると、色々見えてきました。仕事が終わってから終電近くまで勉強会が週1〜2回、もちろん残業代はでません。タダで勉強させていただいていたのでそこは目をつぶれましたが、やはり体力的に厳しかったです。

さらに、社長が一代で築き上げた会社で、体制が古い上に整っていないという点があります。社長が言ったら全て決定、気分屋の社長に振り回されることも多々ありました。社員のためを思ってやっていると仰っていましたが、社長の未来予測に疑問を抱くことも多く、かといって誰も反抗できず、結局振り回される…なんてことも少なくありませんでした。さらに、人手不足が原因で早く昇進し、早々に残業代がつかなくなりました。そもそも、新人でも毎日１〜２時間のサービス残業は当たり前でしたが、仕事が増え、業務中にこなせなくなると精神的にもかなりきつくなってしまいました。

本当にきつくなったのは昇進してからで、一年弱耐えましたが、更に仕事をふられたところで心が折れてしまいました。それまで耐えられたのは、ひとえに周りのスタッフとの関係が良かったこと、仕事が純粋にたのしかったことです。お給料は、その前の仕事が開発だったので転職してかなり下がりました。調剤薬局薬剤師の新入社員基本給くらいと思います。

上司や先輩たちは、私が不満に思っていることを同じように感じてはいましたが、将来独立を考えている人達だったので、耐えているようでした。同僚や後輩たちは、ちらほら辞めたいと漏らしていたので、私が辞めることで負担を増やしてしまったのは申し訳ないと感じつつ、このままだと皆辞めてしまって会社がやっていけなくなるのではないかと思ってしまいます。周りには買っていただいていたので、辞めることを残念と言っていただきましたが、貴方はこの会社には合わないと言ってくれる人も多くいました。

今は、その失敗を生かして最大手の調剤薬局に勤務しています。

会社の体制も整っていて、勉強も業務中にさせていただき、残金代もちゃんとつけさせていただけています。漢方の勉強は、当たり前ですが自分でも出来なくはありません。友人の話を聞くと、同じ調剤薬局でも、会社によって全く異なりますし、やはりブラックなところも多いようです。よくよく考えれば私の職場もブラックだったのかもしれません、働いていると以外と気付きませんが、自分の職場がブラックなんて事もありますからね。

大手は給料が安くて厳しいというイメージがありますが、働き続けることを考えたら、やはり会社の体制がしっかり整っていることが何より最優先だと思います。私は大手に転職して本当に良かったと感じています。