休みは月に三回、残業代のでないブラック調剤薬局からの転職で派遣薬剤師として残業から自由に

休みは月に三回、残業代のでないブラック調剤薬局からの転職で派遣薬剤師として残業から自由に

数ある薬局から、この薬局を選んだ理由は単純明快でした。全国にチェーン店があり、大手だから潰れないと思ったことと、給与面で他の大手よりも数万円高かったことでした。もし、結婚して他の県や地域に住むことになったら、転勤という形で辞めずに長く働くことができるていうことも、この薬局を選んだ大きな理由でした。

しかし、現実はかなり過酷でした。最初に違和感を感じたのが、残業代が出ないことでした。でも、それを友達に話すと、どの業界でも残業代がでないことはザラにあると言われたので、そんなものかなと感じていました。自分に納得を、させているものの、違和感がありつつ仕事をしていました。

そして、決定的ブラックだなと思った部分が、好きな時に休みがとれないということでした。私が勤めた店舗はひいきにしているクリニックの休みが日曜日しかなく、土曜の午後も、祝日も営業日。薬局で働く人数が圧倒的に少なく、補充もないので、一ヶ月で3回くらいしか休みがない時もありました。心に余裕がないので、人間関係もなんとなくギスギスしており、とても居心地が悪かったです。

次の就職のためにも、3年は頑張ろうと思ったのですが、体調を崩してしまい結局2年弱で退職しました。周りの薬局で働いている人たちよりも、過酷な職場だということことを知ってからは、仕事にやりがいを感じられず、ただただ事務的に仕事をたんたんとこなすという感じでした。

給与は2年働いても変わらず、30万ほどでした。初任給は平均よりも高かったのですが、残業代もつかず、昇級もなかなかないので、このまま続けていても未来は見えないと思いました。

辞めることを伝えた時の周りの反応は、体調を崩してしまったこともあり、あまり引き止めたりすることもなくすんなり受け入れてくれました。とても忙しい職場だったので、私が辞めたあとの薬局のことを気にしていました。私の代わりの人は補充してくれるのかとか、代わりの人が来てもこの忙しい中、きちんと教えられるのかなど、薬局長は頭を抱えているようでした。

今は、派遣で薬剤師として家の近くの薬局で働いています。派遣という立場なので、とても気が楽です。周りに合わせて休みを取り、土日勤務で稼げる派遣薬剤師のワークライフバランスを大事にしています。そして何より、自由に休みがとれて、残業もほぼないというのが幸せです。自分の時間を持ちつつ、働くことができて、毎日充実しています。前職のこともあり、もう社員で働くのはこりごりです。患者さんと向き合って仕事ができている今の状況に、非常に満足しています。


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薬剤師転職体験談⑬休みは月に三回、残業代のでないブラック調剤薬局からの転職で派遣薬剤師として残業から自由に
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