給料がもらえる薬剤師レジデントとして働いてみて

給料がもらえる薬剤師レジデントとして働いてみて

半年前、大学を卒業してそのまま付属の大学病院で薬剤師レジデントとして勤務することになりました。薬剤師レジデントのことは学生時代に知り、自分なりにネットを駆使してAll about始め、様々なサイトの情報を見て詳しく調べました。

予想より遥かに厳しい薬剤師レジデントの研修プログラム

薬剤師レジデントのメリットとして、研修生とは異なり給料が出ること、交通費などの手当てがしっかりとつくこと、福利厚生も正規職員並みにしっかりしています。

職員(非常勤講師のような形が多いようですが)として働きつつ研修を受けてスキルアップを図りながらも給料がもらえるという、かなり有益な制度だと感じ、幸運なことに私が卒業する年に募集があったので志望したのです。(薬剤師レジデントの採用枠はそれぞれの病院のホームページにて自分で調べなくてはならないことが多いようです。)

現在、雇用形態は1年間の契約職員、外科、内科を始め病院内の様々な部署を1カ月ごとにローテーションで回りながら、臨床研究と調剤業務を並行して働いています。

2年目になれば、がん治療など専門薬剤師の取得に向けての知識を学んでいくのですが・・就職してみると想像以上に厳しい研修プログラムに戸惑い、日々の業務をこなすのにも精一杯、研修で与えられる課題もかなり難易度が高く、ストレスと睡眠不足で体調を崩してしまうこともしばしば。

ミスをすると、厳しい先輩薬剤師の方々に、「何で薬剤師になったの?向いてないよね?」「もっとちゃんと謝ってくれない?」etc辛辣な言葉を投げつけられ、もちろん優しい先輩薬剤師さんもいるのですが・・課題や研究を続けることはおろか薬剤を扱うことすら辛くなり、心療内科で診てもらったところ、「適応障害」と診断されてしまったのです。

一度は研修レジデントを辞職しようと決心したものの

医師にはかなり強く休養を勧めらたため、直属の上司に休職、それが無理であれば辞職をしたい、と申し出たところ、「辞めるのはいつでも出来るし、辞めたらきっと後悔する!」と引きとめられ、身体に負担のかからない範囲で頑張ってみるように促されました。

今すぐにでも逃げ出したい気持ちと、1年も経たずに辞職するのも情けないし、同期入職したメンバーはみんなそれなりに頑張っているのに、と思うと悔しい・・その2つの気持ちで揺れていました。

結局、1年間だけは続けようと今も何とか出勤しています。これだけの施設で給料を受け取りながら指導を受けることができるお仕事は他にはありません。それに病院で経験した調剤業務は決して無駄になることはなく今後必ず役に立ちます。

例えば、それぞれの病棟などを回って投薬を行う経験は、全く無関係の調剤薬局に勤務したとしても、どうして医師がその薬剤を患者さんに処方したか、などの意図が理解しやすく患者さんへの説明が用意になるなど、仕事がスムーズになるはずです。

また、新卒1年未満で辞職してしまうと、次の就職に響いてしまい、人事担当者に、「うちにきてもまたすぐ辞めるんじゃないの?」などと勘繰られてしまうらしいので・・。私はメンタルが弱く残念ながら向いていませんでしたが、薬剤師レジデントは働きながらスキルアップしたい方に最適な職業だと思います。


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