過去の体験から漢方薬局薬剤師になる事を決意！

私は薬学部を卒業後に調剤薬局で働き始めました。ですが、実は漢方薬局で働いてみたいと昔から考えていました。私は学生時代からひどい冷え性で、あまり汗をかかないためなのか浮腫みがひどく、生理前は特にひどく悩まされていました。

ある時期、根本的に血の巡りが悪い事が原因で、自律神経やホルモンバランスが乱れ、ほてりや微熱が続くようになりました。母が行きつけの漢方薬局で相談し、身体を温めて自律神経やホルモンバランスを調える漢方薬を処方していただき、それを服用した所、自分の体質に合っていたようでほとんどの不調が改善したのです！

漢方薬局に相談して生理不順や不妊を改善できた体験から・・

また、その時、緊張する私に気さくに声をかけてくれて、親身になって相談に乗ってくれた漢方薬局の柔和な男性薬剤師さんがとても印象的で、あんな薬剤師さんになりたい、西洋医学では症状を治せなくて困っている患者さんを助けてあげられたら、という思いから薬学部を受験したという経緯があるのです。就職活動の時に志望したのはもちろん漢方薬局でしたが、あまり漢方薬局の求人を見つけることが出来ず（見つけてもかなりの遠方だったため）内定はもらえませんでした。

結局は今の調剤薬局に勤務することになり、３年後に結婚したのですが、私がひどい生理不順だったためか子供を授からなかったのです。主人は「夫婦２人だけでも良いじゃん！」と言ってくれたのですが、私はどうしても子供が欲しくて、再び漢方薬局を訪ねた所、生理不順を改善していく漢方薬を処方され、見事に妊娠・出産することが出来たのです！人間関係も穏やかで働きやすい今の職場には何も不満はないものの、やはり漢方薬局で働きたいという思いが強くなり、漢方薬局への転職活動を始めたのです。

漢方薬局に求人が少ない理由

結婚して埼玉に住むことになったため、都内への通勤も可能になりました。新卒で就職活動した時より通勤できる範囲が広がったのですが・・何と３０００－４０００件近くある薬剤師の求人の中、漢方薬局の求人はたったの１５件でした！（他のサイトではまた違うのかもしれませんが）何故こんなに少ないかを調べていると、漢方薬局は大手薬局が少なく、ほとんどが個人経営。

漢方薬局では医師の処方箋に基づいて薬剤師が薬を調剤する訳ではなく、患者さんとじっくり会話をして、患者さんの体質、生活習慣、症状、悩みに合せた漢方を処方します。コミュニケーションスキルから漢方についての深い知識が必要となるため、そう簡単に薬剤師さんを増やす訳にはいきません。そのため、一般的な調剤薬局やドラッグストアのように、大手企業がチェーン展開したり店舗を拡大することがほとんどありません。業務を拡張しにくいのです。

正社員はおろかパートやアルバイトの形態ですらほとんど求人が見当たらない現状に、私はわらにもすがる思いで転職サイトに登録しました。そして、最寄駅から電車で３０分、駅から徒歩１０分程度の通いやすい位置にある漢方薬局の求人を紹介していただき、内定を頂きました！これは新着のまだ公開されていない求人だったようで、本当に運が良かったと思います！給与は下がってしまいましたが、憧れの仕事に就けて大満足です。自分１人では難しい転職活動は、転職サイトに登録するのがオススメです。