公務員薬剤師として働くのは本当に狭き門です

公務員薬剤師として働くのは本当に狭き門です

現在、調剤薬局で働いて3年目になりました。正直、働きやすい職場とはとても言えません。勉強不足の私も悪かったとは思うのですが、新入社員の自分を受け入れてくれるからには研修制度が整っており、最初は無理のないペースで働いて行くのだろうと思いきや、今思い返しても新人研修はあったのやらなかったのやら・・?薬剤師さんは10人ほどいる大きな調剤薬局なのですが、忙しすぎて誰1人新人の私の面倒を見てくれる方はいませんでした。

薬剤師の仕事に疲れ果てていた時に公務員薬剤師の存在を知り・・

初日から薬の調剤を任され、薬の置き場所や在庫の場所、薬歴簿の場所など把握していないままに現場に放り込まれました。相当キツかったです。患者さんは1日に120人くらいなのですが、明らかに私だけ調剤速度が遅くて、調剤待ちの処方箋がどんどん溜まっていくのを見て、気持ちだけが先走って焦ってしまい、またミスを連発するという悪循環で・・。軟膏・シロップ・一包化・半錠・・次から次へ処方箋はやってきて・・最近、少しずつミスが減ってきましたが、最初は冗談抜きで3回に1回はミスをしていました。

自分のもの覚えの悪さや、テキパキ動けない要領の悪さにもイライラしてしまい、さらに、休憩中の先輩薬剤師さん達が「〇〇さんの調剤が怖い。」「いつか重大なミスをしそう。」などと話しているのを聞いてしまいました。陰口を言われて悔しい気持ちよりも、私こそがそれを1番恐れていり当本人で・・私には調剤業務が向いていないのではないかと感じるようになりました。いっそのこと薬剤師を辞めて全く別の分野(介護職にでも)に転職しようかとまで思い詰めていた時のこと、公務員薬剤師の存在を知ったのです。

調剤業務をせずに済む公務員薬剤師を目指して勉強中

正直、新卒の頃は薬剤師の仕事と言えば、一般的な病院や薬局で患者さんに寄り添いながら調剤や服薬指導を行ったり、製薬会社で治験や新薬の研究をするもの、というイメージ。公務員薬剤師の仕事は調剤や薬剤に携わることはほとんどなく、保健所・環境関連部署・衛生研究所などで、監視や許可、調査といった事務系の仕事が大半で(唯一、国公立の医療機関に配属された場合は調剤業務に携わります。)、薬剤師の働き方ではないような気がしていました。薬剤師になったからには調剤をして、患者さんに携わるべきだと思っていました。

しかし、今は調剤業務のない公務員薬剤師が非常に魅力的に思えてきました。初任給こそ安いものの、福利厚生が充実しており、抜群の安定性です。私は、職場を退職して公務員試験対策に集中することにしました。公務員試験は1次試験が一般&専門、2次試験が専門・論文・面接です。大学を受験した人であれば一般は何とかなりますし、専門も薬剤師の国家試験対策のためのテキストやノートを引っ張り出して勉強し直しています。

しかし問題はその募集人数の少なさです。2015年に大分県が募集した地方公務員薬剤師はたったの1名!本当に狭き門です。我ながらこれは「逃げ」であり、格好悪いと思いますが、今はとにかく自分が選択したこの道を進もうと思います。


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