がん専門薬剤師とがん薬物療法認定薬剤師を目指して

がん専門薬剤師とがん薬物療法認定薬剤師を目指して

私には、小さい頃にとても可愛がってもらっていた叔父と叔母がいました。父の弟と妹なのですが、母が子供ができづらい体質だったせいで第1子(私)を授かるのが遅かったこと、叔父と叔母は父よりも大分早く結婚して子供を授かったことから、自分達の娘や息子の育児が一段落ついた頃に生まれてきた私をもはや孫のように感じたらしく「〇〇ちゃん、〇〇ちゃん」と色々な場所に連れて行ってくれたり、一人っ子だった私の遊び相手になってくれたりして、私もとても懐いていました。しかし、私が中学生の時に叔母が、高校生の時に叔父が、相次いで、そして若くしてガンで亡くなってしまったのです。叔母は乳がん、叔父は胃がんでした。

がんで叔父・叔母を亡くした経験からがん薬物療法認定薬剤師を志す

弟と妹が次々に亡くなり、父は(私の前ではいつもの父でしたが)かなり落ち込んでいるようでした。私は父もいつかガンになるのではないか・・という恐怖と(幸い今も健康そのものです!)、叔父と叔母のようにがんに苦しむ人を助けたい、という気持ちから進路を医療業界に定めました。そして薬剤師になることにしたのです。薬学部在学中にがん薬物療法認定薬剤師に興味を持ち、卒業した現在、そのためにかなり大規模な研修指定病院に薬剤師として勤務しています。(そうでない病院の場合、職場の理解が得られない場合、研修に出してもらえない可能性もあり、そうなると転職が必要となります。)

がん薬物療法認定薬剤師は、日本病院薬剤師会が認定しており、申請条件は、・薬剤師として実務経験を5年以上持つ・認定研修施設で病棟業務(薬剤管理指導)をこなしている・抗がん薬注射剤混合調剤、緩和ケア等の実技研修tcを3カ月以上履修している・認定がん領域講習会を所定の単位を履修している・がん患者への薬剤管理指導を50症例以上提示できる・最後に論文発表&試験・・などがあり、とても厳しいものですが、日本病院薬剤師会のHPに掲載している情報を見てみると資格認定者は着実に増えているようです。

ちなみに、資格があっても特に給与が上がるようなことは一切ありません。病院薬剤師の給与が他の職場と比較すると低いので、この状況を改善するために認定薬剤師になろう・・などという目論見は外れますので注意です。あくまでもより高度な知識を仕事に生かすための資格です。病院の都合で取得したい資格とは別の資格の方を勧められたりもしますので、もし認定薬剤師を目指したい方は自分の希望を強くアピールしておくようにしましょう!

ゆくゆくはがん専門薬剤師へ!

私は、がん薬物療法認定薬剤師の資格を取得後はがん専門薬剤師を目指すつもりでいます。がん専門薬剤師はがん薬物療法認定薬剤師の資格がなければ取得できない資格で、日本病院薬剤師会が認定しています。日本人の死亡原因の第一位を占めるがん、現在がんが原因での年間死亡者数は37万人以上と言われています。今後もっとスキルを磨き、キャリアを積んで、医療チームの一員として、がんに関して専門性の高い薬物療法を行なえる薬剤師を目指すことで、可愛がってくれた叔父や叔母への恩返しとするつもりです。


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