【ブラック病院・看護師の告白】相次ぐ変化・スタッフの退職続きの中、神経内科病棟勤務を続けるも、不眠・鬱状態に。現在は自宅療養中

【ブラック病院・看護師の告白】相次ぐ変化・スタッフの退職続きの中、神経内科病棟勤務を続けるも、不眠・鬱状態に。現在は自宅療養中

高等学校、看護専門学校をストレートで卒業し公立系の病院へ就職しました。初めの4年半は神経内科病棟勤務をしました。スタッフ間の関係性もよく、病棟の雰囲気も良好でスタッフの入れ替わりも病院内で一番少ない環境でした。私はそこで看護師としての基礎を学び、育てていただきました。

「新しい風を取り入れる」は口だけ、未だ古い習慣を拭いきれない病院

しかし、その病院は公立系の病院という事もあり、看護師の風習や思想が古く、[新しい風を入れる]と言いながら、古い習慣を重視しているような状況でした。また、数か月のスパンで新病棟への移動と病棟の編成変更、これに伴うスタッフの異動、業務体制の変更、電子カルテの導入と、変化が相次ぎました。末端の私たち看護師の適応や業務状況の配慮が足りない上層部の運営に不満を持ちながら働いている状態でした。

状況の変化、私自身の異動、看護師5年目という立場によって、私は知らず知らずの間にストレスを感じていたようです。ある日家族に脱毛を指摘されました。びまん性脱毛症という状態で、日に日に私の頭髪は抜けて行ってしまいました。ほかにも体調不良が相次ぎ、毎日何度も嘔吐し、食事も少量ずつ摂取、不眠症、不安やうつ状態を呈していました。その状態で私は半年もの間、この病棟で勤務していたのです。お給料は24万程度でした。こんなにしんどくても、これだけのお給料しかいただけないのか、もっとがんばらなくては。そう思っていました。

この状況下でなぜ我慢できたのかというと、私と同じように異動してきたスタッフも勤務を続けていましたし、経済的な事情もありとにかく必死で働いていました。自分の感情を無視して無理をしていたのですから、症状が良くなるはずがありません。病棟師長にたびたび相談を行っていましたが、スタッフの相次ぐ退職と異動希望で、彼女は私にがんばってと言い続けてきたのです。

心療内科の受診で適応障害、心身症の診断、現在は自宅療養中です。

家族の勧めと私自身限界を感じ、わらにもすがる思いで心療内科を受診しました。そこで適応障害、心身症の診断が出て、休職の診断書を出していただきました。休職は合計3か月出してもらいましたが休職しても嘔吐は止まらず、不眠やうつ状態、過換気など、症状はなくなりませんでした。私の状態を知ったスタッフは心配してくれていました。しかし年配のスタッフは是としませんでした。不快の表情をあからさまに表していました。

現在は治療に専念するため退職し、自宅療養中です。通院を続け内服治療をしながら社会復帰に向けて情報収集と、当たり前の規則正しい日常生活を送っています。その成果か、今は1か月嘔吐なく過ごせていますし、頭髪も徐々に生えてきました。やっと、笑って話せるようになりました。まだ治療は続きますが、これからは自分をごまかして無理をしないように心掛けて生きていこうと思っています。


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