脳卒中看護のプロ!脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の役割とは?

脳卒中看護のプロ!脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の役割とは?

脳卒中は国民的な疾患の1つであり、脳卒中にかかる患者さんも増えています。

脳卒中になってしまうと後遺症が残ることもあり、元の生活に戻るまでにリハビリが必要になります。

リハビリは患者さんにとっても辛いものであり、また、支える家族への精神的なケアも脳卒中リハビリテーション看護認定看護師に求められています。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師とは、2010年に認められた認定資格の中では新しい資格です。脳卒中は寝たきりになってしまうことも多く、重篤化を防いだり脳卒中になった後に元の生活に戻るためのリハビリテーションをサポートするなど、専門的な知識やスキルを持った看護師のニーズが高まってきています。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師になるためには、看護師としての実務経験が5年以上、そのうち3年以上は脳卒中リハビリ看護の分野に携わっていることが条件となります。

脳卒中看護のプロ!脳卒中リハビリテーション看護認定看護師とは?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師とはどのような専門看護師なのでしょうか?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中によって機能障害がある患者さんのQOL(クオリティオブライフ)の向上を目的に、個別性や専門性の高い看護を行う看護師のことです。また、患者さんのセルフケア能力を高め、元の生活に戻れるようリハビリテーション看護も実施します。

脳卒中は急性期において脳組織が受けるダメージに関する的確な臨床判断、重篤化を防ぐためのモニタリング、ケアに必要な知識とスキルが第一に必要です。また、患者さんの急性期から回復期などの各期を通じて、一貫した生活再構築のプロセスについて管理を行い、セルフケア能力を向上させるための計画的なサポート能力も大切になります。

脳卒中の患者さんは各期に合った適切な看護ケアを行う必要があるため、チームで関わっていくことが必要になります。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師はそのチームの中心となって調整を行うなどの役割も求められます。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として働くために必要な資格とは?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として働くために必要な資格とは、どのような資格があるのでしょうか?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として働くための最低条件として、看護師の国家資格を持っていることが必要になります。准看護師の免許では受験することができないので、准看護師の人は看護師免許の取得が優先になります。

そして、看護師免許を取得後、看護師としての実務経験が5年以上あり、そのうち3年以上は脳卒中リハビリテーション看護の分野での実務経験があることが条件となります。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を取得するための実務経験とは、次の3つの条件を満たしていることが望ましいと看護協会が定めています。

通算3年以上、脳血管障害患者の多い部署で看護実績を有すること、急性期にある脳血管障害患者の看護を5例以上担当した実績を有すること、現在脳血管障害の患者が多い施設などで勤務していることが望ましいとされています。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を養成している教育機関は全国にあります。埼玉県に2ヶ所、群馬県、静岡県、東京都に2ヶ所、愛知県、大阪府、兵庫県、熊本県になります。これらの養成機関で合計645時間の教育カリキュラムを受けることで看護スキルを習得し、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師認定審査の受験資格を取得できます。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師試験の合格率は約90%と高い数字ですが、認定審査を受けるためには脳卒中リハビリテーション看護認定看護師教育機関での教育過程を修了していることが条件となります。この教育機関への入学試験はかなり難しいため、何度は高いものになっています。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の仕事内容と求められるスキルとは?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の仕事内容と求められるスキルとは、どのようなものがあるのでしょうか?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の仕事内容は、脳卒中の患者さんの回復と再発防止に向けてのリハビリテーション支援や患者さんとその家族にセルフケアと生活支援を行います。

脳卒中の患者さんの看護とリハビリテーションは、幅広い職種でチームを組んで連携して行うことが多いため、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は専門スキルを活かしてリーダーシップを発揮しチームの中心となることが期待されています。

また、他職種とのカンファレンスの調整役や連絡役として、患者さんと他部門の間にたち、調整などを行うことも役割です。脳卒中は早期からリハビリテーションを行うことが大切であり、患者さんとその家族のモチベーションが大きく影響します。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師としての専門的な知識とスキルを活かして、患者さんとその家族の心理的なケアなども行います。

そして、脳卒中の再発防止のためのモニタリングや観察力などアセスメント能力も必要になります。脳卒中という疾患を知り尽くして看護を行う必要があるのです。

脳卒中の機能障害に対して病態に合ったて適切なリハビリテーション看護技術も欠かすことができません。高次脳機能障害の日常生活における影響を予測し、元の生活に戻れるようサポートすることが必要なのです。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師が活躍できる職場環境とは?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師が活躍できる職場環境とは、どのような職場なのでしょうか?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師が活躍できる職場は、主に病院となっています。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の多くが病棟で勤務しており、ICUやCCU、HCUなどの急性期病棟に配属されている人もいます。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師が活躍できる主な職場としては、急性期の受け入れがある総合病院ですが、リハビリテーション支援センターを兼ねている専門の医療機関などでも活躍しています。

また、脳卒中センターやICUやCCU、HCUなどの急性期病棟でも活躍が求められており、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は急性期のエキスパートとしても活躍が期待されているのです。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の待遇が良い求人の探し方とは?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の待遇が良い求の探し方とは、どのような方法があるのでしょうか?

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として資格を活かして働く場合は、資格手当などがつきますが、この手当の金額は病院によって差があります。中には手当が出ないというところもあります。

せっかくキャリアアップのために資格を取得したのに手当が出ないのは、納得がいかないという人も多いです。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として資格を活かして働くためには、待遇が良い求人を探すことが必要になります。

待遇が良い求人を見つけるためには、看護師専用の転職サイトのアドバイザーに相談することで、条件にあった求人を紹介してもらうことができます。また、自分で条件の良い病院を探すのは時間がかかりますが、担当のアドバイザーがサポートしてくれるので効率的に転職活動を進めることができます。


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