救命救急のプロである救急看護認定看護師の役割とは?

救命救急のプロである救急看護認定看護師の役割とは?

近年、日本に限らず全世界で地震などの災害が起きており、災害時の救助活動や救命救急活動などについてニーズも高まってきています。


災害はいつ起こるかわからないものであり、発生してから急性期の患者さんの救命についても専門的な知識や技術が必要になります。

そんな救命救急のプロである救急看護認定看護師の役割とは、どのようなものなのでしょうか?

救急看護認定看護師とは、高度先進医療を行う救急医療のニーズに応え、救命技術を実践し、危機状態にある患者さんへの精神面のサポートなどを行います。災害時や事故などのあらゆる状況下で患者さんに応じた迅速で確実な救命技術、救急看護の実践を行い、専門的な知識と看護スキルを身につけた認定看護師として認められた人です。主に集中治療室や救命救急で活躍している看護師も多く、急性期看護には欠かせない存在です。救急看護認定看護師になるためには、看護師としての実務経験が5年以上、そのうち3年以上は救急救命の分野に携わっていることが条件となります。


救命救急のプロである救急看護認定看護師の役割とは?


救命救急のプロである救急看護認定看護師ですが、どのような役割があるのでしょうか?


救急看護認定看護師は、高度先進医療を行う救急医療ニーズに応え、救命技術を実践し、危機状態にある患者さんや家族への精神面の援助を行います。また、救急看護認定看護師は家族への精神面の看護から救急看護領域の知識やスキルに熟達し、緊急時に応じた的確な判断に基づいて適切なケアを実践する役割もあるのです。

救急看護とは、主に生命の危機に瀕した状態である患者さんへの看護がメインになりますが、一般的な病棟の看護と違うところは、疾患名がない状態で緊急搬送されてくることです。搬送されてくるまでの最小限の情報から、適切な判断を行い治療の準備などを行います。救急の現場の患者さんのほとんどが意識がない状態で、全身管理が必要な状態であるため、治療を行なっても無くなってしまう患者さんが多いことも特徴です。

そして救急の現場は忙しく、次から次へと患者さんが運ばれてくることもあり、適切な判断とチームとしての連携が求められます。救急看護認定看護師は、専門的な知識と看護スキルを活かして、重症な状態にある患者さんの看護だけでなく、その家族のケアも大切な役割なのです。

また、救急の現場では、一瞬の判断で患者さんの生命にも関わってくるため、情報収集を行い的確にアセスメントを行い看護ケアを行う判断力や観察力が必要になってきます。最近では事故などだけでなく地震などによる災害も多く見られるため、救急看護認定看護師のニーズは高まってきています。

救急看護認定看護師として働くために必要な資格とは?


救急看護認定看護師として働くためにはどのような資格が必要になるのでしょうか?


救急看護認定看護師として働くための最低条件として、看護師の国家資格を持っていることが必要になります。准看護師の免許では受験することができないので、准看護師の人は看護師免許の取得が優先になります。


そして、看護師免許を取得後、看護師としての実務経験が5年以上あり、そのうち3年以上は救急看護の分野での実務経験があることが条件となります。そして、現在も救急看護の現場で勤務していることが望ましいとされています。

また、救急看護認定看護師の認定資格を取得するための条件として、次の2つを満たしていることが望ましいとされています。救急部門においてCPA・重症外傷、意識障害、呼吸不全、循環不全、中毒、熱傷患者などの看護の中から5例以上担当した実績を有していること、現在救急部門で勤務していること、または救急部門で勤務が予定されていることです。


これらの条件を満たした人は、救急看護認定看護師を養成する教育機関で教育カリキュラムを受けて修了した後に認定審査を受けることができます。認定審査に合格後、救急看護認定看護師として働くことができます。

救急看護認定看護師の合格率は約98%であり、ほどんどの人が合格をしている状況です。救急看護の分野は、看護師の志も高い職種のため、高い合格率を誇っているのが特徴です。

救急看護認定看護師の仕事内容はどのようなものなのか?


救急看護認定看護師の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?


救急看護認定看護師の仕事内容は、救急搬送されてきた重症患者さんへの治療の介助や状態管理など患者さんへの看護ケアの提供を行いますが、認定看護師としての仕事はそれだけではありません。

救急看護の現場では医師や看護師、検査技師などのチームで動きますが、救急看護認定看護師の高い看護スキルと経験を生かして現場のリーダーシップをとりチーム全体が効率よく的確に動くよう心がけることが大切になります。

自分の業務だけでなく周りのスタッフの中心となり、より早く患者さんへの治療が行えるようスタッフに的確な指示や判断などが求められるのです。また、患者さんの家族への説明や配慮などを積極的に行う役割を担っており、救急看護認定看護師は医師の指示の元での処理はもちろん、常に現場全体を見渡して処置や配慮・指示を行なっていきます。

救急看護認定看護師が活躍している職場環境とは?


救急看護認定看護師が活躍している職場環境とは、どのような場所なのでしょうか?


救急看護認定看護師が活躍している職場は、主に集中治療室や救急救命センターなどです。三次救急を行う医療機関で活躍しており、総合病院の救急外来などそれぞれの地域の救急看護の拠点となる大きな施設で救急看護認定看護師としての知識やスキルを実践することができます。


現在、全国で1115人もの救急看護認定看護師が活躍をしていますが、救急看護は人気が高い認定分野の1つです。救急看護認定看護師を目指すことを考えているのであれば、三次救急を行なっている総合病院や地域の拠点病院の救急看護を経験することが必要になります。


救急看護認定看護師は、地域を問わず高い看護スキルを活かせる職場も多く、常に自分の看護スキルをアップさせたいと積極的に取り組める人は向いているでしょう。救急看護認定看護師は常に命の危機に瀕した患者さんとの関わりが多いですが、命を救う現場で働く貴重な経験もやりがいにつながっているようです。


救急看護認定看護師の待遇が良い求人の見つけ方とは?


救急看護認定看護師として働いている人もこれから資格の取得を目指すという人も、資格を取得するにあたってキャリアアップを考えている人もいると思います。認定資格は資格ですが、病院によってはお給料に反映されず手当すらでないというところもあります。


また、資格の取得にあたっては費用がかかってしまいますが、病院によっては資格支援制度があり補助金がもらえるところもあるので、資格が取りやすい環境を選ぶことも大切です。資格の取得にあたっては、教育機関での研修費用から通学するための引越しなどいろいろとかかってしまいます。


資格を取得するまでに約100万円以上もかかってしまい、自己負担になるので資格支援制度があると自己負担分も軽減され、安心して資格取得に集中できますよね。補助金なども病院によって違いがあるので、事前に確認しておくことが必要です。


資格手当や資格支援制度が充実している待遇が良い求人は、自分で見つけることが難しいため、転職サイトのキャリアアドバイザーに相談することをオススメします。



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