治験コーディネーター(CRC)という仕事を知って転職

治験コーディネーター(CRC)という仕事を知って転職

治験コーディネーター(CRC)という仕事を知って転職

大学病院で看護師として6年間働き、他にも色々な世界を見てみたくなり、私大の大学病院に転職してみたのですが、非常に危機管理意識の低い病院でした。

例えば職場内の職員への感染対策が甘く、前の職場ではマスクやエプロンなど用意されていたのに、「そういう対策は自分で行ってください。」と言われ、万が一感染してしまったらどうするのかを聞いてみると、「個人の責任だから、労災申請などせず、自費で治すように。」と言われ、すぐに辞職する決意をしました。ただ、入職してすぐに辞めると履歴書に響くかと思い1年間は我慢したのです。

今後何をするかを考えていた頃、よく人材派遣会社で色々相談していたのですが、そこで治験コーディネーターという仕事を知りました。 看護師免許が生かせること、でも看護師とは全く別の仕事だったことで興味を持ち、違う世界を見てみたいと思っていた私はすぐにSMO(治験コーディネーター派遣サービス会社)に応募しました!

CRCのメリット・デメリット

私が現在働いているSMOでは、治験コーディネーターの約半数が看護師資格を持っていたり、私のように元看護師だった人でした。 他にも元々は薬剤師さんをしていた、という方も多いです。治験コーディネーターになるためには、特に必要な資格などはないのですが、やはりSMO側としては医療の専門知識を持ち、即戦力になる人材を求めているような印象で、すんなりと採用されました。

治験コーディネーターの仕事は幅広く、簡単に言えば治験が滞りなく進むよう、治験に関わる患者さん、医師や看護師などの医療関係者、治験の依頼者である製薬企業の関係者とコミュニケーションを取って、サポート・調整していきます。

治験コーディネーターになって感じたメリットは、看護師とは全く違った世界が覗けること、今だに治療法が分からずいる病気に苦しむ患者さんのために働けることにやり甲斐を感じます。

スケジュールを調整したり、治験のために必要な施設を予約したり、ノルマ(症例数)を確保したり大変な日々なのですが、治験がスムーズに進み、必要症例数を集められた時の達成感はひとしお!元々コミュニケーション能力には自信があったので、楽しんで働けています!土日にきっちり休めるのも魅力的です。(ただ、ブラック企業に所属してしまうとこそうはいかないようです。)

デメリットとして、非常に苦労したのが、書類や文書の作成です。情報量も多く、私達治験コーディネーターが作成する書類や、患者さん向けの資料、ミーティング用の文書を作らなくてはなりません。

かなりの数です!この書類作成にはかなりの時間を費やさなくてはならず、看護師時代、全く必要のなかったパソコンスキルを突然求められるようになり、かなり四苦八苦しました。また、看護師時代より年収も下がってしまいました。苦労して身に付けた看護師スキルも全く不要です。

今は、別の世界を見ることができて大満足ですが、周囲には元看護師で治験コーディネーターになり、また看護師に戻っていく人も多数います。私もいずれはそうなるかもしれません。看護師の仕事には疲れた、でも医療業界から完全に離れる勇気はない、という方には治験コーディネーターはおすすめの職業だと思います。


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