家族支援専門看護師を目指して

家族支援専門看護師を目指して

私はある大学部附属病院で看護師として働いています。ずっと看護師として働くのが夢で、憧れの看護師として働けているだけで大満足で、看護師になって特に何がしたい・・という希望はありませんでした。

家族支援専門看護師さんの働き方

しかし、働き続けるうち、患者さんのケアももちろん大切ですが、患者さんと同じくらい(時にはそれ以上に)ご家族のケアも同じように大切なのではないか、とうっすらと感じるようになったのです。

そんな中、働き始めて最初の年に職場全体の忘年会に出席した所、家族支援専門看護師として働いている方とお話しする機会があったのです。興味を持ってお仕事内容の詳細を質問した所、丁寧に説明して下さいました。

家族支援専門看護師には、相談・調整・倫理調整・教育・研究・実践の役割があり、患者家族に対して相談に乗ったり、患者家族のサポートのために、職場だけに止まらず様々な外来や病棟に出向いているそうです。 そして、例えば、

  • 慢性疾患を患う小児患者とどう接して良いか、という親子の関係に関する悩み
  • 病気の子供と他の健康な兄弟・姉妹の関わり方などの相談
  • 緊急入院してきた患者さんが危機的な状況にある(何の心の準備もできていない)ご家族への対処
  • 障害を持つご家族と向き合えない患者家族が状況に適応できるように支援するなどのサポートを行うのだとか。

患者さんの回復を促すため、家族が自分たちの手で患者さんの看護ができるように、患者さんの病状が及ぼす問題を家族全体の問題として捉え、時には医師や看護師に家族間の意思を伝えたりして、病気やそれに伴う様々な悩みを乗り越えることができるように、家族が家族としての力を発揮できるように支援していくお仕事なのです。

現代は家族のあり方が多様化しているため、家族支援専門看護師の重要性は今後も増していくでしょう。患者を取り巻く状況は一律ではないため、様々な家族・患者さんが抱える課題への柔軟で迅速な対応を求められる仕事です。

家族支援専門看護師が私の転職だと直感!

この話を聞いて、これが私のやりたかったことだ!患者さんだけでなく、ご家族にも支援を提供できるこんな働き方が理想だ!と直感しました。専門看護師になるためには、実務研修を5年以上(3年以上は家族支援分野の実務研修)受け、その後看護系大学院に通学して36単位の単位を修得&論文の審査&最終試験に合格して、やっと専門看護師認定試験の受験資格を獲得することができます。

その道のりはとても長く容易ではありませんが、お話を聞かせてくれた家族支援専門看護師さんはこの資格取得のために転職もしていました。

私は運良く職場の制度が整っていたため、休職という形で資格取得を目指せることになりました。 まだまだ私の夢は始まったばかり、目標の家族支援専門看護師さんになれるのはかなり先の話ですが、必ず資格を取得して、患者家族のため、ひいては患者さんのため、家族の力を引き出すことのできる看護師になりたいと思っています!


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