薬局経営を夢見るも、経営が赤字になった薬局の話を聞き…
薬学部を卒業後、調剤薬局に薬剤師として勤務して5年になります。経営に関しては全くの素人ですが、いつかは調剤薬局の開局をしたい、と考えていました。古臭い表現ですが、一国一城の主になってみたい、と思っていたのです。保険請求する診療報酬が、実際に自分の手元に収益として入ってくるのは3ヶ月後、その間をしのぐための資金も貯めています。
いつかは独立して薬局を開局するのが夢です
参考のため、様々な病院へ行って、実際に患者として色々な薬局を訪れてみたりもしました。開業医師、受付、医療事務員、そして薬剤師を観察し、設備面やサービスなど、良い点は参考にして、イマイチな点は反面教師にすることで、自分の中で理想の薬局像が出来上がってきました。
患者さんの笑顔のために、悩み事や不安を解消し、最後には笑顔で「お大事になさって下さいね!」と送り出せる薬局を作りたい!と思ったのです。調べてみると、現在薬局もコンビニのようにフランチャイズ経営(うさぎ薬局やタカラ薬局など、フランチャイズ加盟店を募集している薬局に申し込み、店名・看板・経営のノウハウなどを譲り受けて薬局の開局を支援してもらう、その代わりに毎月ロイヤルティーを支払う)することもできるようです。
貯金がなくても会社から借り入れることもできるようですし、ロイヤルティーは月々定額ではなく収益によって加減してくれる会社もあるようです。また、あのコンビニチェーン店であるローソンが展開している「ヘルスケアローソン」という、コンビニと合体している薬局も興味を持ちました。今までの保険薬局とは異なる事業形態で、この場合、薬剤師は契約社員として入社して店舗経営を学ぶのですが、この研修中も給料が支給されるのです!実は学生時代、ローソンでバイトをしていたことがあるので、馴染み深いローソンで開局するのも面白いと思ったし、1から経営を学べるというメリットがあります。
ただコンビニともなれば24時間営業、休みもあってないようなもの、ご飯は廃棄を1つでもなくすために毎食コンビニ弁当・・ということになりかねませんが・・。(バイトをしていた時の店長がそうでした。)
薬局経営が赤字になった調剤薬局から退職した友人の話
実際に開局した人の体験談のサイトを参照したり、Yahoo知恵袋の質問や回答を見てみたり、あらゆる情報を集めて夢が膨らんでいた中、薬学部時代の友人から連絡が来て久し振りに飲むことになりました。会ってみると、勤めていた調剤薬局を退職し、現在転職活動中だったのです。事情を聞いた所、人間関係で悩んで退職後に、割と新しく出来た調剤薬局に入職したそうです。そこは内科・小児科の看板を掲げる医院(院長が独立・開業したばかり)の前にあり、最初は何もかも順調で、薬局経営も黒字で収入もかなり高かったようです。
ところが、順調な経営に気を緩めた院長である医師が競馬の馬主になった辺りから診察を手抜きし始めて患者数が減っていき=処方箋枚数も減っていき、そのことに関して医師と薬局のオーナーが揉め、薬局経営は赤字に・・という泥沼に。巻き込まれたくなかった友人は早々に退職したとのこと。これを聞いて友人の不運を慰めつつ、様々な要因でつまづく可能性のある薬局経営に少し慎重になろうと考えさせられました。
調剤薬局勤務 (30歳男性)