病院薬剤師だった私が企業へ転職

病院薬剤師だった私が企業へ転職

現在、県立病院に薬剤師として勤務しています。地方公務員に準ずる立場も、たくさんの診療科の処方箋の調剤を経験することができることもありがたいのですが、残業も多く、休日出勤も当たり前、夜勤明けや休みの日はグッタリしていてどこかに出掛ける気にすらなりません。仕事にやり甲斐は感じていたものの、これから30代、40代になった時に果たして体力が持つのか、このまま定年まで勤め上げることができるのかが非常に不安でした。

親戚の紹介で企業薬剤師へ

そんな中、ジェネリックメーカーの役員を務めている親戚が「世の中薬剤師不足だけど、うちでも薬剤師が足りないんだよ。」「〇〇くん(私)、良かったらDI職として来てもらえないかな?」というお話を頂いたのです。親戚のジェネリックメーカーはかなりの大手企業で、給与は一気に100万円ほど跳ね上がります。また、親戚のおじさんによると夜勤はもちろんありませんし、休日出勤もほとんどなく、土日・祝日はしっかりと休み、休暇も取りやすいそうです。

今の所ジェネリックを取り巻く製薬業界は追い風が吹いています。もちろん様々な政策変更でどうなるかは分かりませんし、外資だけでなく今だ未参入の国内メーカーも進出し始めて競争は激化することと思いますので、今後は再編が必要となると考えられますし、製薬会社は常に吸収合併のリスクがあります。だからと言って病院は安全かと言うとそういう訳ではなく、独法化移行に伴って、採用が増えても待遇面が悪くなる可能性も高いです。

それなりに今の職場にも愛着がありましたし、調剤業務も好きでしたのでしばらく迷いましたが、大幅な年収アップと規則的な生活に惹かれて転職を決意、親戚の紹介ですんなりとDI職の正社員として採用されました。仕事内容はガラリと変わったのはもちろんのこと、企業は病院とは全く違う世界が広がっていました。(病院時代の名残で残業代をつけないでいたら、上司に叱責されてしまい軽いカルチャーショックを受けました)企業に転職する場合、同じ医療従事者と言えども、全くの別世界に飛び込む覚悟が必要だと思います。

企業に転職するためには

普通に調剤薬局や病院で薬剤師している自分が企業に転職なんて無理かな、と思われるかもしれませんが、企業には研究開発・品質管理・学術・MRなど幅広く職種があります。研究職は採用枠が少ないだけでなく、東大・京大・旧帝大卒かつ博士号を持ち、さらにどのような実績を積んできたかを重要視されて、研究職として採用されるのは本当に一握りの人間・・ですが、中堅の製薬会社やジェネリックメーカーなど比較的小さな会社ではそれほど採用条件が厳しくないようです。

最近ではCRO(医薬品の開発の過程で必要な臨床試験(治験)を製薬企業から請け負い代行するビジネス)で薬剤師の求人が増えていますし、企業への転職はそれほど敷居が高くない印象です。また求人サイトに登録して、転職コーディネーターさんに未公開情報を紹介してもらうのもお勧めですよ。


病院 (29歳男性)のレビュー

病院 (29歳男性)

製薬会社でMRとして働く薬剤師の年収
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薬物療法専門薬剤師を目指して日々励んでいます。
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