意外に知らない人も多い!看護師の派遣が違法ってどういうこと?

意外に知らない人も多い!看護師の派遣が違法ってどういうこと?

看護師の派遣は以前では禁止されていましたが、紹介予定派遣や社会福祉施設等の施設での業務、産休・育休・介護休中の看護師の代替業務であれば派遣は合法とされています。 平成24年の10月の労働派遣法が改訂され、要件を満たさない場合の労働契約の期間が30日以下の短期間の派遣が原則禁止と定められています。

現在では病院以外で活躍する看護師も多くなってきていますよね。 活躍する場所もクリニックや介護施設、訪問看護など多様化してきていますが、働き方も派遣やパート、夜勤専属バイトなどライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

最近では看護師の派遣という働き方も選べるようになってきていますが、看護師の派遣は違法という認識も必要なのです。

働き方を選ぶためには知識も必要になってくるので今回紹介する看護師の派遣が違法ってどういうことの内容を参考にしてみてください。

現在、看護師の派遣は原則禁止とされています。

現在看護師の派遣は原則禁止されていますが、どういうことなのでしょうか。

看護師の派遣は禁止されている、看護師の派遣は違法だという声もありますが、その禁止と言われている根拠は労働派遣法に記載されているのです。

労働派遣法には「病院等の医療関連業務の派遣は原則禁止」という表記があり、この医療関連業務に当てはまる人は「医師、歯科医師、薬剤師の調剤、保健婦、助産婦、看護師・准看護師、栄養士」の資格を持った医療関係者です。

これだけを見ると看護師も該当するので看護師の派遣は禁止、労働派遣法に違法しているという認識になりますよね。

しかし最近では看護師の派遣を斡旋している派遣会社や派遣登録を勧める広告などを見かける機会も多いと思います。 派遣が禁止、違法と言われているのになぜ看護師の派遣を斡旋しているのか不思議に思いますよね。

2000年代に入り、産休代替・離島/僻地・紹介予定派遣の場合は看護師派遣が認められている

看護師の派遣は原則禁止ですが、合法と言われる場合はどのようなものがあるのでしょうか。

看護師の派遣は以前では禁止されていましたが、紹介予定派遣や社会福祉施設等の施設での業務、産休・育休・介護休中の看護師の代替業務であれば派遣は合法とされています。 これらの施設への派遣を行なっている派遣会社は違法ではなく合法なのです。

では、紹介の中に出てきた紹介予定派遣とはなんでしょうか。

紹介予定派遣とは、最初は派遣社員として現場で働きますが本人と病院側の合意のもとで派遣社員から正社員への雇用を前提とした働き方です。

期間は最長6ヶ月と定められており、この期間の間に合わなければ派遣期間中で契約を打ち切る事もできるので病院側も人材の見極めと、利用者側も慎重に考えたいという思いからミスマッチを防ぎ良い職場探しの手段として選ばれています。

職場の雰囲気や技術などを知ってから正社員として働きたいと考えている人にはオススメの方法です。

そして先ほどの説明の中で社会福祉施設などの表記がありますが、老人健康施設や特別養護施設などの介護施設や訪問看護などが含まれ産休や介護休暇でその期間だけ人材が欲しいという施設や病院が派遣会社と契約を行い派遣されることがあるのです。

上記に当てはまらない場合も、一部の施設に限り看護師派遣が認められている

看護師の派遣は病院や介護施設、訪問看護ステーションなどが多いですが、看護師の派遣には少し変わったものもあるのです。 変わった派遣とはどのようなものでしょうか。

看護師といえば病院などの医療施設への派遣が普通のように感じますが、看護師が活躍している場は医療現場だけではないのです。

病院で勤務しているとあまり聞きなれていないと思いますが、イベントナースやツアーナースも派遣として認められているのです。 あまり聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。

イベントナースとは、アーティストのライブイベントや大きな会場でのイベント時などに派遣される看護師のことです。

よくイベント会場で救護室というものを見たことがあると思いますが、イベント会場でけが人や急病人がでた際に対応するために待機しているのです。 病院とは違いスポーツやライブなどのイベント好きな方には魅力的な仕事だと思います。

また、ツアーナースとは、学生の修学旅行やツアーバスの旅行などに同伴して急病人やけが人の対応をする看護師のことです。

学生時代の修学旅行で先生とは別に看護師が同伴していたのを覚えている人もいるのではないでしょうか。 緊急時の対応は必要になりますが、様々なところに行くことができるので旅行好きな看護師にとっては1度はやってみたい憧れの仕事だと思います。

これらは看護師の派遣で体験できる仕事なので病院などの医療施設以外での派遣も行われているのです。

看護師の派遣にはどのようなメリット、デメリットがあるのか?

様々な場所で働くことができる魅力的な派遣看護師ですが、メリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

派遣看護師として働くメリット・デメリットはそれぞれあります。

メリットとしては、給料や業務内容は正社員と変わらないことや残業がない、院内研修や勉強会は出席しなくて良い、院内イベントも免除、面倒な人間関係に巻き込まれにくい、自分の希望する期間で働くことができるなどのものがあります。

正社員になるとサービス残業や院内研修、勉強会なども強制参加や休日出勤の場合もあるので、派遣社員の間に院内の雰囲気などを見極められるので良いですよね。

そして、看護師の現場は女性が多いことから人間関係が面倒で巻き込まれて辛い経験をした人も多いと思います。 派遣社員であれば契約期間が終われば出勤する必要はないので人間関係の煩わしさから解放され、気が楽ですよね。

派遣看護師としてのメリットはどれも魅力的なものばかりですが、当然デメリットもあるので見ていきましょう。

派遣看護師のデメリットは、同じ施設で長期間働き続けることができないことや研修がない、ローンの審査が通りにくくなる、年齢やキャリアと給料が比例しないなどのものがあります。

派遣社員として派遣された場合、自分に合った職場を見つけることができても契約期間が終わればそこで働くことができなくなります。 また、紹介予定派遣であっても双方の合意がなければ正社員への切り替えが出来ないため病院側からの断りがあれば従うしかないのです。

派遣社員は正社員ではないのでローン審査も通りにくくなり、キャリアを積んで自信があったとしても給料がそれほど高くなく評価されないのが現状です。 派遣看護師は自分の働きたい期間だけ働け、職場環境を見極めながら働くことができますが、デメリットもあるので考えて選ぶことが大切になってきます。 長く働きたいと考えているのであれば紹介予定派遣や正社員での転職活動を行うことが必要なのです。

高い時給と自由度の高いレア求人、看護師派遣のみつけ方。

自分に合った働き方として派遣看護師をやってみたいという人もいるかもしれませんが、時給も高く自由度も高いレアな派遣看護師の求人はどのようにして探せば良いのでしょうか。

派遣看護師の求人はあまり一般的に公表されているものではないため派遣会社に登録を行い、担当者に相談しながら自分の希望する職場を紹介してもらうことが1番の方法です。

派遣会社など使ったことがないから分からないという人もいると思いますが、看護師向けの転職サイトなどの中に看護師向けの派遣を行なっているところもあるのです。

派遣会社を利用して派遣看護師として働く場合には注意が必要です。 先ほどから紹介しているように看護師の派遣は一部を除き禁止されていることなので、派遣会社によっては最初の契約内容と働きだしてからの契約内容が違っていたりすることがあるのでよく調べてから利用することが大切なのです。

派遣会社によっては紹介料と称して料金を請求されるような悪質なところもあるため注意が必要です。


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