ミスが怖くて辞めたいと思い詰めていた調剤薬局薬剤師の日々

ミスが怖くて辞めたいと思い詰めていた調剤薬局薬剤師の日々

大学の薬学部を卒業後、地元でも田舎の地域の調剤薬局の薬剤師に勤務することになりました。市内より随分と給料が良かったので、そこに惹かれたのもあります。面接のときに、「この辺りのエリアは薬剤師が少ないので、週に1回程度、他の調剤薬局(系列店舗)のお手伝いに行ってもらっても大丈夫ですか?」と聞かれて、特に問題がないように思えたので、それを了承しました。これが間違いでした。

大学を卒業後、無事に調剤薬局に就職したものの・・

私が勤務している店舗での研修もそこそこに、様々な店舗にヘルプに向かわされます。週に1回程度どころか、週の半分はどこかに行かなくてはなりません。私がヘルプとして出向く店舗はドラッグストアを含めて3店舗ですが、その内の2店舗は薬剤師が私1人しかいない、という店舗なのです。朝から晩まで薬剤師は私1人!しかも私が勤めている店舗とは店舗の造りとか薬剤や薬歴簿の置き場所などが全く違っているのです。店舗によって扱う薬剤も全く違い、慣れない職場で知らない薬に囲まれ仕事をします。

少し混んでくると待ち時間が20-30分超え!調剤室はガラス張りで患者さんから丸見え、薬剤の確認をしている時や、疑問点をパソコンに確認している時など患者さんの目からは私が何もしていないように見えるようで「早くしてもらえませんか?」などのクレームを受けることもしばしば。でも人の命を左右する薬を確認もせずに渡すわけにもいきません。ストレスで、夜寝ている時に患者さんが私の調剤ミスで亡くなる夢で汗びっしょりで起きたりするようになりました。

今は自分の本来の店舗の薬の知識を身に付けることを優先していて、他3店舗の薬を覚えることができません。(でも、自分の店舗も週に半分も行っていないのでまだあまり覚えらず・・つらいです。)トイレに行く時間や昼休憩の時間もなく、上司も相談しても「勉強不足だね。」としか言ってもらえませんでした。最近は膀胱炎になってしまい・・胃腸の調子もとても悪いです・・。

体調を崩している状況で辞めてはいけない理由は無い!

自分のメンタルが弱くて情けなくてたまりませんでしたが、この状況ではいつか自分のミスで誰かの命を奪ってしまうかもしれないという恐怖から逃げたい一心で、求人サイトに登録、転職コンサルタントさんに現状を打ち明けた所、とても親身になっていただき、強く退職を勧めてくれました。全体のシステムが非効率的で、薬の種類や置き方は統一してマニュアル化すべき、ヘルプの方が来ても気持ち良く働けるようにすべきであって、あなたが悪いのではない、このままではあなたが壊れてしまいます、と。

今はその方のおかげで、人間関係にも年収にも恵まれた病院で働くことが出来ています。この職場で働いて、つくづくあの職場はブラックだったのだと思い知らされました。自分の体調や精神を崩している状況で辞めてはいけない理由など何も無いと思います。薬剤師の資格さえあれば、職場はどこにでもあります!自分の身1つ大切にできない薬剤師が、患者さんを大切にできるはずなんてありません。


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