動物病院で働く薬剤師へ転職!

動物病院で働く薬剤師へ転職!

私は、薬学部を卒業して調剤薬局に勤務し始めました。3年程経った時、同僚の女性薬剤師から唐突に「うさぎをもらってもらえない?」と打診されたのです。事情を聞くと、小学生の娘さんが友達からうさぎを1匹もらって飼い始めたらしいのですが、何ともらってきた時点で妊娠していたらしく、間もなく6匹の子うさぎを出産したそうです。さすがに7匹のうさぎを養っていくことはできず、今必死に里親を探しているのだとか。同僚の多くはペット禁止のマンションやアパート住まいで引き取れずに困っていたため、実家暮らしの私は1匹引き取ることにしました。

うさぎを飼い始めたことがきっかけで、動物病院へ通うようになり・・

昔遊んだシルバニアファミリーのうさぎに似たチンチラうさぎで、ラビットゲージを購入し、家族で可愛がって育てています。そして、今までは存在を認識していただけの最寄りの動物病院との付き合いも始まりました。うさぎには予防注射は必要ありません(日本では)が、運動不足解消のために散歩(うさんぽ)をさせたりすることもあるため、ノミ・ダニ予防のため、また爪切りたグルーミングなどのケアをしに定期的に通うようになりました。

とても丁寧な獣医師さんで、初診時に「うさぎを飼うのは初めてで・・。」と、不安を漏らすと、予防接種の話や、飼い方の注意点などを教えて下さり、また、身体検査の結果雌のうさぎだと分かると、雌うさぎは3歳以上になると卵巣疾患や子宮疾患のリスクが増えるため、子うさぎを望まないのであれば避妊手術を勧めて頂き、とても心強かったのを覚えています。

スカウトされて動物病院薬剤師に!

ある日その動物病院で診察を終えて支払いを待っていた際、同じく支払いをしていた飼い主さんが「こないだ風邪引いて病院に行ったら、前にここでペット用に出してもらった薬と同じ薬を処方されたんだけど、今度薬が足りなくなったら、私の薬をペットにあげても良いんですか?」と聞いていました。受付の女性は「それはやめて下さい。」とは言ったものの、「どうして?」という問いに詰まってしまっていたため、僭越ながら、私が薬剤師であることを伝えた上で、「同じ薬でも体の小さな動物用と大きいヒト用では成分量が違うんです。それぞれ体重に合わせて適量になるように計算されて処方されているので、共用では使用できないんですよ。」と助け船を出したのです。

その一件がきっかけとなり、そこの獣医師さんに「うちで薬剤師さんとして働いて、ペット用の医薬品の管理や調剤の仕事を担当していただけませんか?」とスカウトされたのです。年収が結構下がってしまうため少し迷いましたが、結局は転職して今もここで働いています。基本はもちろん獣医師さんが処方するのですが、全く異なる特徴を持つ動物達に対する、有効成分や副作用のある成分、与えて良いもの、いけないもの・・様々な知識が必要で毎日勉強を重ねています。

近年、規模の大きい動物病院や大学附属の動物病院では、来院する動物数・種類が増加したことで効率を重視し、獣医師が診察、薬剤師が調剤と分業が進んでいる傾向にあるようです。今後もこの傾向は続く可能性が高いと考えられますのが、今は「動物の薬剤師さん」の求人はとても少ないのが現状のようです。興味がある方は転職サイトに登録してマメにチェック、貴重な求人情報や募集を見逃さないようにしましょう!


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