【美容皮膚科の裏側】衛生管理が不徹底。恐ろしい看護現場

【美容皮膚科の裏側】衛生管理が不徹底。恐ろしい看護現場

私は新卒で10年間は看護学校付属の病院に勤務し、その後結婚、出産を期に退職しました。一年の休暇後に子供を保育園に預け、再就職を考えました。看護師の募集はかなりありましたが、子供もいるため夜勤がある病院は除外し、残業は覚悟で探しました。その結果、私にとって自宅近くのクリニックが好条件でした。基本給22万円の残業代、能力給あり。昇給2回のボーナスあり。地方の病院の条件にしてはまあまあで、何より自宅から徒歩圏内が気に入りました。さっそく面接に行き翌週より出勤となりました。クリニックは美容皮膚科、形成外科。仕事内容は、診療の補助・採血、検査の介助でした。美容という面からもクリニックはかなりきれいで清潔感を感じるところでした。

 一日目、先輩看護師より、(といっても看護師5人全員が20歳代で私よりもはるかに若い)採血の説明をされました。採血前は、皮膚の消毒をし針を刺す、それは誰もが常識でわかることですが、その消毒に使用されるアルコール綿花が手作りであることに驚きでした。確かに10年前私が就職したての時期にはよくあること。万能瓶に綿花を入れてアルコール液を入れ浸す。

でも、現在は個包装になっているのが一般的。まあまあそれだけならまだ理解の範囲内。採血はもちろん注射器です。今は真空管採血が当たり前のはずだがと思いましたが、まあまだ患者さん自身には影響のない範囲内でしょう。看護師の手間と針刺しの危険度が増すというデメリットはありますが。次に、外来がはじまり医者は院長の一人のみでした。

手術中に手袋もしない恐ろしい程不衛生な現場

外来診療の合間に二重まぶたや眼瞼下垂の手術が入ります。外来と手術の時間を分けてないのにも驚きましたが、一人の医者で回さないといけないので数をこなすにはそうするしかないのでしょう。手術をする患者さんはもちろん瞼の手術ですから目は閉じています。こちらの動きは見えません。医師は清潔の手袋をはめて消毒をしてから瞼を切開します。そのとき介助する看護師は清潔の手袋なんかしませんし、あろうことか手術中に別の看護師が先生を呼びに来て外来患者の診療をお願いしにきました。そこで手をおろすの?と思いましたが、手術の途中に出ていき戻ってきたらその手袋のまま手術を再開しました。

不潔の何物でもありません。感染を起こしたらきっと瞼は腫れ上がるでしょう。恐ろしさを感じました。そのあとのごみの分別、一応針類は医療廃棄物でしたが、鋭利なもの以外の医療廃棄物は一般ごみの指定袋でした。そのような分別許さているのかかなり疑問を感じました。若い看護師ししかいないのは、他の病院で経験がないのでそれが当たり前に思っているからなのでしょう。外観はきれいでもまだまだ昔ながらのやりかたのクリニックは多々あるのだと思いました。私は、恐ろしくて3日で退職しました。


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