看護師なのに残業がないって本当ですか? 精神科の求人案内でした。

看護師なのに残業がないって本当ですか? 精神科の求人案内でした。

看護学校を卒業して7年、私は急性期の一般病棟で看護師として勤務していました。入社したての頃は先輩に付いていくことで精一杯の日々でしたが、今では後輩に囲まれ指導をする側になっていました。まだ経験7年の中堅看護師で勉強の途中ですが、入れ替わりの激しい刺激的な急性期特有の環境に変化を求めていたのも事実です。

仕事への接し方に疑問を感じ、自分の人生を見直すことに

そんな私も気が付けば30代のアラサー女子。時間を忘れるほど忙しい急性期病棟での勤務が楽しいと思うときもあり、自分に向いていると思った時期もありました。しかし、最近では任される仕事も増え帰宅が遅くなり自分の時間もまともに作れず、日勤夜勤のサイクルをこなし職場と家を往復する毎日に疲れを感じ始め、「せめてもう少し早く帰れたら自分の時間がもてるのに」という想いが日に日に強くなり、自分の希望する職場を探し始めました。

このままずっとこんな生活を送る自分の未来の姿を想像すると、「本当にこのままで良いのか」と自分自身に対して疑問を持ちはじめ私の看護師としてのキャリアと人生について改めて考え直すきっかけになりました。

転職を決意しましたが転職経験がなく最初は何から始めて良いか分からず、求人サイトを毎日眺め転職先を探していましたが、なかなか自分の希望する条件に合う求人がなく先に進まない日々が続き諦めムードも漂いはじめていました。どの求人を見ても同じような病院での看護師募集の内容だったので何が良くて悪いのか比較も難しく、求人内容からは雰囲気も伝わってこないため判断が非常に難しいと感じていました。

その病院を知っている人から話を聞くことが1番の近道だとは分かっていましたが、そんなに都合よく気になる病院に勤める友人もおらずサイトの口コミを参考にするしか方法がありませんでした。そんな中、時間がないからと断っていた看護師専門の人材紹介会社に思い切って相談したところ条件にぴったりの求人があったのです。

私が転職をする上で譲れない条件は、「残業が少なく早く帰れる」という点でした。求人サイトには病院以外の施設なども載っていましたが、私は病院での勤務がどうしても譲れなかったので求人を探すことに苦労しました。紹介してもらった転職先は精神科病院での病棟看護師という内容のものでした。

紹介された病院は、定時退社・残業なしの精神科病院

残業は少なくスタッフは定時退社という夢のような条件だったので嬉しさと疑わしさの両方を感じました。紹介会社の担当者には、精神科の募集は数自体が少なく評判も良い病院だったのでタイミングも良かったのだと言ってもらい転職へのモチベーションが上がりました。

さっそく病院見学に行き現場の雰囲気などを自分の目で確かめ転職を決意しました。病院見学に行く前は残業がないから楽で良いと思っていた部分もありますが、現場では患者様とコミュニケーションを通して触れ合う時間が多く今までの忙しい日々では得られなかったものだと感じ決意するきっかけになりました。

急性期の病棟では常に時間との勝負という部分もあり、患者様1人1人と向き合う看護が出来ていなかったと気づかされ、この職場で自分の求める看護を実現したいと思いました。

今では精神科病棟で看護師として患者様1人1人と向き合う看護を実現するという新たな目標とともに毎日業務に励んでいます。転職のきっかけは自分の時間が欲しいというわがままから始まりましたが、看護師としてまた少し成長することが出来たと思っています。

精神科は急性期病棟のように点滴や注射などのスキルを活用する場面は少ないですが、コミュニケーションや人と人のつながりや関わり方など人間的なスキルが求められる現場です。急性期病棟の忙しい日々があったからこそ、今の私があるのだと思っています。


転職してみて見えてきた訪問看護士の本当の役割について
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看護師の魅力は見えない部分にある。「ありがとう」が全てでした。
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