看護師の私がダブルワークを始めた理由は、看護師の仕事にやりがいを持たせるため

激務に耐えかねてアルバイト看護師として勤務することに

私は、ある総合病院の看護師として常勤で働いていました。仕事量は多く、先輩も厳しく、私と同時に看護師として採用されたのは１０人でしたが、今も残っているのは私を含めて４人だけです。他の６人は、寿退社だったり、出産を機に辞職してしまったり、うつ病を発症して休職している友達もいます。抜けた看護師さんの代わりがすぐに補充される訳ではなく、でも仕事量は変わらず、残った看護師さん達にのしかかります。

働き出してから２～３年経った頃、私が新人教育を担当することになりました。普通はもっと経験を積んだ方が行うものだと思うのですが、面倒で手間のかかる仕事を押し付けられたような印象です。まだまだ新米の部類に入る私ですが、それでも一生懸命新人看護師さんに仕事を教えました。しかし入って１年も経たない、仕事を教え込んだばかりの看護師さんが次々と退職していくのです。

看護師になって色んな辛いことがありましたけど、教育しても教育してもすぐに退職されるのは、精神的ダメージが大きい上に、現場の通常業務にも影響があるのでかなり辛いです。先輩看護師には、「あなたの教え方が悪かったんじゃないの？」などと言われ、それを繰り返すこと３年、ついに限界が！同じ頃に同期が退職してしまったのをきっかけに、私も退職を決意。しかし、同期が辞職した直後だったので、ものすごい勢いで引止められてしまいました。

そこで譲歩して、常勤看護師ではなくパートの看護師として残ることになったのです。本当はスッパリ辞めたかったのですが、院長にまで辞めないように頼まれてとても断りきれなかったのです。当時の私の中では唯一の打開策でした。

ダブルワークを始めて気付いたこと

アルバイトですので、当然収入が減ってしまいました。１人暮らしなので生活には特に困らなかったのですが、両親に仕送りもしていたので、もう少し収入を・・と思いダブルワークをすることにしました。大学を卒業してから看護師以外の仕事をしてこなかったので、色々な仕事を経験してみたくて、カフェのウェイトレスや事務員、スナックでホステスさんの仕事なども経験しました！他の病院の夜勤に入ったこともあります。

この、パートで看護師を続けながら副業をするというライフスタイルが私にはピッタリ合っていたようです！看護師の仕事のみでのフル勤務だと辛くて耐えられなかったことも、他の仕事も体験することで、何故か看護師の仕事が非常に新鮮に思えて楽しめるようになったのです。いくつかの職場で働くのはとっても気分転換にもなります！どこかで嫌な事や辛いことがあっても、他の職場ではまた気分を新たにやる気が出てきて、気分がスッキリすることも幾度となくありました！

そして、常勤の看護師をしていると、どうしても増えていく新人の研修などの責任のある仕事は、パート勤務になればかなり減らすことができます。もちろん完全に逃れることはできませんが、仕事量も責任感も軽減し、精神的にも体力的にも無理なく看護師を続けていくことができるようになりました！こんな働き方もアリだと思います！