なかなか退職できない!?看護師が円満退職するためには準備が必要!

なかなか退職できない!?看護師が円満退職するためには準備が必要!

どこの病院でも看護師不足が深刻な問題となっており、なかなか看護師を辞めれないという人も多いようです。

辞めたいのに引き止められて辞めれない、辞めたいと伝えたら真面目に取り合ってもらえなかったなどと思うように辞めれないと感じている人が増えています。

どうせ辞めるならスッキリと円満退職で辞めたいという人のために、今回は看護師が円満退職するためには準備が必要という内容を紹介しますのでぜひ、参考にしてみてください。

看護師は人不足が深刻となっており、なかなか退職を認めてもらえないという状況が起きています。看護師は技術専門職であるため1人でも現場から抜けてしまうと現場が回らず看護レベルを維持できなくなてしまうという問題もあるのです。円満退職を実現させるためにも退職の意思は3ヶ月以上前から伝えて退職交渉を進めていくことが大切なのです。また、円満退職のための退職交渉でも準備を重ねて挑むことが実現させるための第一歩です。

看護師を退職する人は増えており離職率は約10%にもなる

看護師として働いていると辞めたいと思うことはありますが、実際に退職している看護師はどれくらいいるのでしょうか。

日本では毎年行われる看護師国家試験で、約45000人以上の新人看護師が誕生していると言われています。これだけ新人看護師が増えているのにも関わらず看護師不足が解消されない原因は、看護師の離職率にあるのです。つまり、新人看護師の数よりも看護師をやめる人の人数が多くなってしまっているということです。

そして、看護師の資格を持っていながら看護師として働いていない潜在看護師は約55万人ほどいると言われているため、看護師不足が解消されないのです。

実際、看護師の離職率は約10%ほどと言われており、新卒の新人看護師では約7%にもなります。新人看護師の中には3ヶ月未満で退職してしまったり、1年以上持たずに退職してしまう人が増えており、新人看護師の育成と離職率の低下、定着率の向上を課題として新人教育に力を入れている病院が増えてきています。

病院側の看護師の退職理由としては、家庭の事情や引越しなどが多いようですが、実際のところは人間関係が原因で辞めた人が多いようです。看護師の職場はスタッフの9割以上が女性であり、職場によっては複雑な人間関係があるようです。女性ばかりの職場では、いじめなどのトラブルも起こりやすく、新人看護師が先輩看護師にいじめを受けてしまうという状況も起きています。

多くの看護師は退職をする際に波風を立てず穏便に退職をしたいと考えているため、本当のことは言わずに、引越しや家庭の事情などの理由で退職を申し出るのです。

また、新人看護師の辞めたい理由としては、仕事に慣れず現状についていけなくなり体調を崩してしまい退職してしまう人も多いです。プリセプターとの良好な関係が築けず、スタッフからもフォローをしてもらえないことで孤独感を感じてしまい辞めたいと思う人もいます。

人間関係の他に、労働環境や待遇面での不満を持ち辞めたいと考える人も増えています。看護師の業務は多く残業をせざるを得ない状況ですが、多くの職場では残業代が出ないというところが多いため、そのような待遇に対して不満を持っている人も多いのです。

退職を決意したら退職の流れに沿って進めていくことが大切

病院を辞めようと決意したら退職に向けて動き出すことが必要ですが、円満退職を実現させるためにはどのような流れが大切なのでしょうか。

退職を決意して病院側と退職交渉を進めるにあったっては、退職の流れに沿って進めていくことが大切になってきます。きちんと流れを理解して進めることでスムーズに進めることができます。

退職を決めたら上司に報告をしなければなりませんが、その前に就業規則で退職の申出の日数を確認して起きましょう。一般的な病院では退職日の3ヶ月前と定められているところが多いです。この日数を確認した上でどれくらい前に報告を行い、退職届けを提出するかなどのスケジュールを立てます。

大まかな流れとしては、退職の意思を師長に伝えます。師長より先にスタッフに話してしまい、漏れてしまうと円満に進められないため、必ず一番最初に師長に伝えるようにしましょう。師長に退職の意思を伝え、承諾を得ることができたら病院側と退職日の調整を行います。

退職日が決まったら退職届けを退職日の1ヶ月前までに師長に提出します。この時、退職届けは必ず手渡しで行いましょう。退職がスタッフに公表される日程も師長と相談して決めます。公表されてから後任者への引き継ぎを行います。引き継ぎをスムーズに行うためにも、手順や方法などをノートにまとめておくと便利です。

退職日になったら荷物の整理をして、制服などの備品を病院に返却をして帰宅します。周辺の整理はあまり早くから始めると周りに良い印象を与えないため、最終日に周りの様子を伺いながら行うと良いでしょう。

退職を認めてくれない時や引き止めにあった時は退職理由を工夫する

現場での看護師不足などの問題から退職を認めてくれない、引き止められてしまうなどの問題が起きているようです。そのような場面にあってしまったらどうすれば良いでしょうか。

退職を認めてくれない、引き止めにあってしまった時は退職理由を工夫して乗り切りましょう。引き止めにあってしまいやすい退職理由としては、スキルアップのための転職や違う科目で働きたいなどです。スキルアップとはいえすぐに退職をしなければならない状況ではないため、引き止められやすくなります。

退職を認めてもらい引き止めに合わないためにも、退職せざるを得ない理由を持ち出すことがポイントです。スムーズに退職をするために使える理由は、家庭の事情です。親の介護をしなければならない、転勤で引っ越ししなければならなくなったなどの理由であれば退職を認めざるを得ないため、スムーズに進めることができます。

そして、次の転職先が決まっておりいつからそこで働くということも具体的に決まっていることを伝えることも方法としては有効です。次の転職先が決まっているということで退職の意思が強く引き止められにくくなります。

退職をスムーズに進めるための準備は計画的に行う

退職をスムーズに進めるためには準備が必要ですが、どのように進めていくことが良いのでしょうか。

退職をスムーズに進めるためには計画を立てて準備を行うことが大切になってきます。先ほど紹介しましたが、退職を決意したら就業規則を確認して退職日から遡って計画を立てます。そして、師長に退職の意を伝える際は、引き止めに合わないためにも退職理由をきちんと考えて臨むようにしましょう。

転職活動は退職を伝える前から始めて次の就職先が決まってから退職交渉に挑むとスムーズに進めることができますが、周囲に転職活動をしていることがバレないようにこっそり行いましょう。

業務の引き継ぎがある場合は、退職を考え始めた日から少しずつ引き継ぎがスムーズにいくよう必要事項はノートにまとめておくなどの準備を進めていきます。退職間際はバタバタとしてしまうため引き継ぎが十分に行えないことも考えられますので、早い段階から準備を始めておくことが大切です。

今働いている職場で円満退職を実現させて次のステップに進むために

退職を決めた理由としては人それぞれにあると思います。中には職場内のイジメに悩まされている人や残業代が出ない現状に不満がある、嫌いな上司がいるからなど退職する本当の理由を伝えて辞めたいと思っている人もいるかもしれませんが、それは円満退職を実現することができません。

不満があることは仕方ありませんが、お世話になった職場であることは変わりないためトラブルなく円満に退職することが、病院側にとっても退職する人にとっても穏便に進むのです。間違っても退職届けを突きつけて辞めるなどの辞め方は避けましょう。

お互いに心の溝が残ってしまい、現場に残された仲間にも不快な思いをさせてしまうことにもなります。社会に出て社会人として働いているのであれば、退職する際もマナーを守って円満に次のステップに進みましょう。


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