働けるのは病院だけじゃない!保育園看護師の仕事について

働けるのは病院だけじゃない!保育園看護師の仕事について

看護師といえば病院や施設、訪問看護などの職場で働いている人が多いですが、メインは病院での勤務だと考える人も多いと思います。

看護師の中には保育園で働いている保育園看護師という仕事もあり、意外に知られていないのです。

子供が好きだから保育園で働きたいと考えている人もいるかもしれませんが、あまり知られていない保育園看護師の仕事について紹介していきたいと思いますのでぜひ、参考にしてみてください。

保育園看護師とは保育園ではたらく看護師のことであり、乳児保育指定保育所制度により看護師の配置が義務付けられています。しかし、実際に看護師が配置されているのは全体の20%ほどでありあまり広まっていないのが現状です。時代の流れとともに生活環境も変化し、保育に関する質が問われるようになり保育園での看護師のニーズが高まりつつあるのです。主な仕事内容は、園児の健康を守ることですが、体調管理や怪我や体調悪化時の対応など包括的に行われることが多いです。

保育園看護師の主な仕事内容は園児の体調不良時などの対応

保育園ではたらく保育園看護師は園児との関わりがメインになりますが、どのような仕事内容を行なっているのでしょうか。

保育園看護師の仕事内容は主に園児の健康を守ることや体調不良時の対応、感染症の蔓延時の対処などを行います。また、園児だけでなくその保護者への健康指導や健康相談なども大切な仕事の1つです。そして園児、保護者、保育園のスタッフ全体の健康指導や健康管理を行うことも保育園看護師に求められているのです。

職場によっては看護師と保育士の役割が分かれており、体調不良時などの対応は看護師が行うなどのスタイルになっているところもあるようです。

実際の保育園看護師の1日のスケジュールとしては、園児が登校してきたら体調不良を訴える子や怪我をした子への対応を行いながら園内業務や制作の手伝いを行います。意外に事務作業も多く家に持ち帰って作業を行なっている人もいるようです。

そして、看護師業務だけでなく園児を相手に保育業務も多いので保育士なのかと思ってしまうこともあるようです。保育園での看護師の整備も整っていないところが多く看護師と保育士の仕事の業務の分担が明確になっていないことも現状なのです。

保育園看護師は土日休みで待遇は良いが給与は低め

保育園看護師になれば子どもと接することができて楽しいと考える人もいると思いますが、お給料は気になるポイントですよね。

保育園看護師のお給料は年収で300万円〜400万円程度、月収で20〜25万円ほどになります。看護師全体の平均年収は470万円程度、平均月収は32万円、と言われているので比較すると低いことが分かります。看護師なのにこれだけしかもらえないのと思った人も多いかもしれません。

保育園看護師のお給料が低い理由としては、日勤のみで夜勤手当がないということが挙げられます。また残業も少ないので基本給程度になってしまうのです。病院で働く看護師も基本給はそこまで高くありませんが、夜勤手当や残業代などの手当てが含まれた額面であり収入面で差が出てしまうのです。

しかし、保育園看護師は土日祝日休みであり残業が少なく定時で帰ることができるという点ではお給料が少なくても魅力に感じる人も多いと思います。病院で働いていると定時で帰れない、残業が多いことが当たり前になっている人にとっては保育園看護師の待遇は憧れのものでしょう。

保育園ではたらく看護師の雇用状況は増加傾向にある

看護師が保育園で働けるなんて知らなかったという人も多いと思いますが、実際に保育園ではたらく看護師の雇用状況はどのようなものなのでしょうか。

保育園ではたらく看護師の数は増えてきているのが現状です。ここ数年は厚生労働省が私立保育園へ看護師を配置するよう働きかけている影響もあり、保育園の看護師募集の求人は増えているのです。認可保育園のうち看護師が在籍する施設は約30%以上を占めていると言われています。

保育園での看護師のニーズは増えつつありますが、保育園看護師がどのようなポジションで仕事をしているのかということが知られていないことが現状です。実際に現役看護師の多くは保育園に看護師が働いているという事実を知らない人も多く、募集されている求人も見たことがないという人も多いのです。

子ども好きな看護師が保育園看護師に興味を持つ人が多いように思えますが、実際は子ども好きな看護師は子ども病院などでの勤務を希望する人が多く、病院での看護師としての技術やキャリアを培っていきたいと考えている人もいるのです。保育園看護師は保育園では1人しかおらず全部1人で対応しなければならないため、小児領域での経験がないと働けないと思っている人も多いようです。

保育園看護師のメリットは土日休みデメリットは給料の安さ

保育園看護師で働く上でメリットとデメリットがありますが、どのようなものがあるのでしょうか。

保育園看護師として働く上でのメリットは、土日祝日休みなので休みが固定されて予定が立てやすいということです。病棟で働いてるとシフト制で休みも不規則で予定が立てられないという人もいると思います。 また、子どもたちと触れ合えることも挙げられます。病院ではたらていると小児病棟などに配属されないと子どもと関わる機会があまりないですが、保育園であれば元気な子供と関わることができるので子ども好きな人にとっては最高の環境です。

デメリットとしては、お給料の低さが挙げられます。今まで病院でフルタイムで働いていた人が転職をした場合は年収が下がってしまいます。また、看護師でありながら保育スタッフとしての扱いをされることが多いため保育業務が多いと感じる人もいるでしょう。

土日休みで残業が少なく定時で帰れる職場環境は忙しい環境で慣れた看護師にとっては憧れの環境ですが、実際には事務業務が多くあったり、業務時間内に事務作業や制作業務が終わらずに家に持ち帰って作業をしているという人もいるのです。病院であればカルテ入力などの作業は病院内でしかできない仕事であり、残業をした場合は残業代が支払われますが、自宅で作業をした場合は残業と認められず残業代が出ないため割に合わないと感じることもあります。

保育園看護師への転職はタイミングよく求人を見つけること

現在保育園看護師の配置を厚生労働省が働き変えており、保育園での看護師のニーズは高まってきています。しかし、お給料の低さはあるものの待遇面で好条件のため募集自体貴重になってきているのです。そのため保育園での看護師の募集はそう簡単には見つけられないのです。

看護師転職サイトでも公開求人として扱われておらず、非公開求人として条件にあった人にのみ紹介されているような状況です。いつ好条件の求人が募集されるかも分からないため、保育園での看護師を考えている人は転職サイトでの情報収集を行うことが転職実現の第一歩です。

ただし、転職サイトによっては求人の種類も違うため1つの転職サイトだけでなく複数の転職サイトをうまく利用して情報を得るようにしましょう。保育園での看護師枠は1人であるため、いつどのタイミングで欠員が出て募集が開始されるか分かりません。人気の求人であるため、すぐに埋まってしまうことも考えられるため、保育園での看護師を目指している人は面接対策などの準備も万全にしておくことも大切です。


精神科で働く看護師は楽ってホント!?精神科ナースの職場事情について
精神科で働く看護師は楽ってホント!?精神科ナースの職場事情について
北海道では看護師の求人が豊富!
北海道では看護師の求人が豊富!