結婚＆妻の妊娠を機に給料の良い品質管理薬剤師へと転職

私は、薬学部を卒業後は調剤薬局に勤務していました。他の学部を卒業した友人達より初任給を含め給料も年収も高く、職場の人間関係も良く、仕事にもやりがいを感じていました。そして働き始めて５年目に、友人の紹介で付き合い始めた女性と結婚することになりました。新居への引っ越し、入籍、挙式、新婚旅行・・と、バタバタをした日々が続き、それが落ち着いた頃に妻が妊娠していることが分かったのです！恥ずかしながら、私は感動のあまり涙を流してしまい、妻、私の両親にとっても待望の初孫、夫婦・親族揃って大喜びしました。家族のためにガンガン働かなくては、と、思っていた矢先のことです。

調剤薬局に勤務する薬剤師の生涯給与は低いと知り・・

「調剤薬局に勤務する薬剤師の生涯給与は低い」という記事を読んだのです。 記事の内容は、現在、薬剤師の就職先の大半を占める調剤薬局に勤務する薬剤師は、初任給こそ高い傾向にあるものの、その後の伸び率が低いため、生涯給与は低くなる、さらに一般的に最も給与が高くなる年代＆大学進学などで子供に最もお金がかかるであろう４０代から５０代での給料が他の職種と比較すると低い、とのことでした。気が早いですが、妻とは２人目も３人目も欲しいね、と話していた所だったので、この記事を読んで非常に不安になりました。

民間給与実態調査人事院によると、薬剤師（６年卒）の平均初任給は２１．７万円だそうで、これは他の大卒の就職者よりも１．８万円程高いそうです。が、その後どんどん追い越されるようで・・、薬剤師を辞めて全く別の職種に転職しようかとも思いましたが、せっかく国家試験に合格して手にした薬剤師資格を無駄にするのも嫌でした。どこか給与の良い＆薬剤師として働ける転職先はないかと色々と調べて、企業での品質管理の仕事を見つけたのです。

福利厚生が手厚く年収アップする品質管理の仕事へ転職

企業で働けるのであれば、手厚い福利厚生を期待できますし、生涯給与も一般的な調剤薬局の薬剤師よりかなり高くなります。休みを取りやすく、ワークライフバランスが取りやすい仕事は、今後妻の育児を支えていくためにも非常に魅力的に思えました。ただ残念ながら、品質管理の仕事は薬剤師でないと務まらない訳ではなく、理系のバックグラウンドがあれば誰でも就くことができる＆条件が良いためライバルが多いようです。そして、求人数自体も少ないようです。また、私は品質管理の経験やキャリアがないため、即戦力を求めている企業の就職は完全に不利に思えました。

そこで、調剤薬局から企業の品質管理へ転職した方の体験談を読んだりして情報を集め、オススメされていた方法をその通りに実践していきました。転職サイトに登録し（エムスリーやマイナビ転職など）エージェントさんに相談しながら転職活動を進めていきました。就職活動の時とは違い、競争相手は薬剤師だけでなく、様々な分野のプロです。公開されている企業の求人情報だけではなく、求人がかかったばかりでまだ公開されていない情報も手に入れるくらいでないと転職に失敗してしまいます。おかげさまで、私は現在企業に就職して、品質管理の仕事に携わっています。何もかも未体験で最初は大変でしたが、家族のために頑張っていこうと思います。