看護師のスキルアップは当たり前?興味はあるけどプレッシャーは…

看護師のスキルアップは当たり前?興味はあるけどプレッシャーは…

スキルアップを目指す看護師が増えているその理由とは

看護師の資格は、一度正看護師の国家試験に合格して取得出来たら、更新することなく、その看護師資格を使うことが出来ます。その資格を利用して、一生正看護師としてやっていくという人も少なくありません。私もその類で一生ひらでいいと思うのですが、やはり経験を重ねると、上からのスキルアップのプレッシャーがかかってきて、だんだん断りづらくなってきた今日この頃です。

しかし最近の看護師は、病院の教育システムも整っていますし、スキルアップを目指したいという看護師をサポートする病院も増えてきています。実際に向上心の高い看護師も多いので、看護師としてもっとスキルアップをしたいと思い転職を志す人も少なくありません。

そこで看護師の出来るスキルアップってどんなものがあるのでしょうか?スキルアップで取得できる資格には、数日で取得できるものから、病院を休職してまで取得しなくてはいけないものもあるので、ここでご紹介しますね。その前にそもそもなぜ看護師がスキルアップを目指すようになったのかということを理解する必要があるかもしれません。

理由①看護師の専門性

その理由の一つは、看護師の専門性の問題です。看護師も病院やクリニックでは患者のケアや医師の診察の介助をするという仕事が多いです。しかし大きな病院になるほど、看護師の専門性が重要視され、より高度な知識が必要になるようになってきたのです。また社会的風潮として、より専門性の高い看護師、キャリアも持った看護師を育成しようという流れにもなってきて、今の認定看護師や専門看護師という道が開けてきたのですね。

理由②働き方の多様化

別の理由もあります。それは看護師の働き方が多様化してきたということです。看護師という国家資格さえあれば、派遣というスタイルで勤務することも可能ですね。また企業や行政で働く看護師を目指すことも出来るのです。そんな時に自分の看護能力を人に客観的に知らせるために大切な指標が、このスキルアップの資格になるのですね。

理由③転職の際に有利

また病院を変わる時に転職サイトなどに登録をすることもありますが、少しでも良い条件の病院に転職したい、自分のもっとスキルアップのためになる転職先を選びたいと思った時に、どうしても何らかの資格がある方が有利なのです。

短期間での取得が可能

では実際にどんなスキルアップの資格があるでしょうか。どれも研修などがあるので、簡単ではありませんが、比較的短時間で取れるものもあります。 看護師として基本となり、重要なICLS(Immediate Cardiac Life Support蘇生トレーニング)、BLS(Basic Life Support一時救命処置)という資格があります。これは看護師1年目、2年目で取得でき、将来的にも役立つ資格です。特にこれらは救命、救急などに特化した資格なので、病院でも病院外でも緊急の場合に役立ちます。

またICLSのコースは、日本救急医学会が実施するトレーニングで、テキストも不要です。受講期間は約1日で講義はなく、主に実技を中心として開催されるので、比較的時間の拘束がなく取得できる人気のあるコースなのです。また費用も1万円以下と低く、私も参加したことがありますが、看護師にとっては新しい知識を得るのは刺激になりました。また実際急変時に落ち着いて対応することができ、この資格を取得して大変役に立ったと実感しています。急変は頻繁に起きるわけではないので、身に着けておくことが大事だと感じました。

資格取得の方法

認定看護師や専門看護師の場合は、国家資格を取得し、専門分野で5年以上経験を積むと受験資格を得ることが出来ます。試験に合格したら、指定の研修所で半年間の研修を受けなくてはいけません。試験で合格すると認定の資格を取得することが出来ますが、教育課程開講から1年後に認定確定、以後5年ごとに認定更新があります。また更新には諸条件が必要なのです。そのため、認定をうけても、それを維持していくことも大変なのです。

資格取得のメリット

ただしこの資格を持っていると、転職にも有利ですし、給料にも反映されます。そのため看護師のスキルアップの方法として人気の資格です。だからといって、病院からすすめられると受講を考えてしまいます。更新は大変だと聞くし、果たして自分にそこまでの実力が伴っているかどうか…。ただ経験を積んできた人と、スキルアップを望む人では、大きくその資格の意味が変わってくると思います。

認定看護師一覧

 

認定看護師とはどのような種類があるのか一覧にまとめました 特定分野は以下の21分野です。認定看護師は実践・指導・相談の三本柱からなっています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

スキンケアを中心に、皮膚の創傷、褥瘡処置をはじめとし、ストーマなどによる皮膚トラブルの予防やケアのスペシャリストとして役割を担います。超高齢化社会となり、高齢者の寝たきりなどの理由で失禁、褥瘡などの問題が多い中で認定看護師としての役割は非常に大きいものとなります。 患者や家族の指導はもちろんのこと、スタッフのリーダーとなり、皮膚・排泄について指導、教育を行っていきます。資格保有者は多く感染に次いで2番目となります。

緩和ケア認定看護師

疼痛をはじめとする全身の倦怠感や呼吸困難など苦痛症状の緩和はもちろんのこと、患者、家族への精神的ケアを必要とします。またがん患者だけでなく、すべての患者に対して苦痛の緩和に努めなければならず、幅広い知識、技術が必要です。QOLの向上、維持を図り、患者とその家族の意向に寄り添えるよう身体的、精神的、社会的に支えていかなければなりません。 緩和ケア認定看護師は需要も多く、緩和ケアのホスピスや大学病院など規模の大きい病院が比較的必要としており、求人も多い状況です。認定看護師の中でも人気であり、皮膚・排泄ケア、感染管理に次いで3番目に多い資格保有者となります。

がん化学療法看護認定看護師

がん化学療法を受ける患者とその家族をサポートし、化学療法の安全な取扱いと適切な投与管理を行います。また化学療法の副作用症状の緩和なども含みます。身体面だけでなく精神面、社会面などを総合的にアセスメントし、患者や家族のセルフケア支援も行います。また多職種とも連携をとりその患者に適切で、かつ安全な治療方法ををサポートします。また他スタッフへの指導をし、チームへの働きかけも必要となります。

がん性疼痛看護認定看護師

疼痛の総合的な評価を行い、個別的なケアが必要です。患者が苦痛を感じないための適切な薬剤の選択が必要となります。また身体的苦痛だけでなく精神的、心理的な部分も含めて総合的評価が必要です。適切なケアを実施するためには幅広い知識が必要とされ、またそれをスタッフと共有し、薬剤の効果について慎重に評価しなければなりません。痛みを緩和し、その患者のQOLの維持、向上に努めます。

救急看護認定看護師

救急医療現場では様々な状況において病態を迅速に把握し、的確なトリアージが必要となります。 救急現場では一刻を争う状況下にあるため、医師をはじめとするその他の医療スタッフとのチームワークが重要になってきます。また、危機状況にある患者の家族のケアも重要であり、早期から介入して相談、調整を行います。家族の負担は大きく、急な病態変動によりショックを受ける家族に対し早期に介入することで負担の軽減に努める必要があります。 また災害時における救急医療の実践も担っており、その場の迅速な判断力が重要となります。 救急医療では多岐にわたるため、幅広い知識、質の高い技術が必要となってきます。

小児救急看護認定看護師

救急時の子どもの病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施 育児不安、虐待への対応と子どもと親の 権利擁護

訪問看護認定看護師

近年は高齢化社会とともに在宅療養の需要が高まってきています。病院で治療するだけではなく、在宅療養の主体性を尊重した専門的知識や技術が必要になります。在宅療養では患者や家族のセルフケアを支援し、知識や技術をより良い方法で獲得できるよう指導していきます。高齢化が進む中、患者のみならず家族も高齢であり、老老介護が強いられてきます。家族にも無理のない範囲で療養生活が送れるようケアが必要となってきます。また、迅速かつ適切な判断が求められ、内科全般の基本的な知識をはじめ、様々な疾患に対応できるよう専門的な看護技術も求められます。

集中ケア認定看護師

重症患者や集中治療が必要な生命の危機状態にある患者の病態を把握し、重症化を防ぐために看護を行っていきます。危機的状態にある患者の全身を観察し、あらゆるところからのアセスメントが必要である為、幅広い知識が必要です。また医学の急速な進歩により最先端の知識を取り入れ、看護を行う必要があります。また、重症化した患者の二次的予防も行い、寝たきりによる関節硬縮や、褥瘡などの廃用症候群を防いでいかなければなりません。また、回復のために早期からリハビリテーションを行う必要があり、体位調整や嚥下訓練などの知識、技術を身につけ看護する必要があります。

感染管理認定看護師

患者から患者、看護師から患者などへの院内感染が起こらないようにするためには、感染管理が必要です。免疫力が低下した患者、またはそのほか医療機関における施設での高齢者は感染にかかりやすい状況下にあります。各施設における状況を把握し、問題があればそれを解決できるよう評価を行い管理システムを構築していく必要があります。院内や施設での感染管理をマニュアル化し、またそれを周知徹底できるよう院内ラウンドを行い維持できるような働きかけが必要です。各疾患や分野に限局されないために資格取得者も一番多く2000人ほどです。そのため様々な場所での活躍が期待されています。

糖尿病看護認定看護師

糖尿病患者は年々増加傾向にあり、慢性的な病気でもあるために需要も多くなっています。看護師に求められることは、血糖パターンをマネジメントしていくことです。その患者の運動量や食事量などの生活パターンによって一人ひとり異なるため患者を全人的に理解しなければなりません。また糖尿病は合併症を起こしやすいため、血糖をコントロールし、疾病管理を行っていきます。生涯付き合っていかなければならないために、療養生活において支援が必要です。また、その患者のみならず、家族への協力も必要となり、患者とその家族への指導を行っていく必要があります。また看護師が患者へ行うように患者自身もフットケアを行っていき、足先の壊死を予防する必要があります。

新生児集中ケア認定看護師

新生児集中ケアという特徴的な疾患について理解し、ハイリスク新生児の病態変化を予測して重篤化を予防していきます。患者の対象が新生児である為、細やかな観察と集中力、洞察力や判断力も重要です。また、先天性疾患や早産により健康に発育することが難しい場合もあり発育促進のためのケアも必要です。また、親子関係をうまく形成していくための働きかけが必要です。

不妊症看護認定看護師

不妊治療に悩む人へすべてに関わります。不妊治療は費用もかかるため、身体的苦痛はもちろんのこと、精神的にもダメージやストレスを受けやすくそのようなことにも目を向けてフォローしていくことが重要です。また相談に応じたり、その都度必要な情報提供を行っていき、自己決定の支援も必要となります。

透析看護認定看護師

透析患者の治療は長年にわたり、その人の生活の質を援助し、安全安楽に治療が受けれるよう援助しなければなりません。透析は病院まで通院するものや、自宅で治療できる小型の機器もあり、長期療養におけるセルフケア支援を患者とその家族へする必要があります。透析実施のみならず、透析治療前に患者や家族と治療方法や生活の相談を受けたり、腎不全患者の生活から治療までを考え自己決定を支援していきます。 また、勉強会を開いてスタッフへ伝達したり、相談を受けたり指導することで看護の質を高められるようにしていきます。透析看護のエキスパートでありながらも、慢性期の治療であり、夜勤もないことから家庭を持った方や出産後でも活躍できるため人気となっています。

手術看護認定看護師

手術前の術前訪問を行い、患者の不安を取り除き心理的サポートも行います。術中においては手術の侵襲を再最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理が必要です。たとえば体温管理や長期手術による皮膚損傷予防のため体位管理を行います。また手術機材や機器の適切な管理を行い、安全に手術が施行されるよう努めます。術後には継続看護の実践を行っていきます。スタッフへは勉強会を開催したり、指導の役割も担います。

乳がん看護認定看護師

乳がんは時に切除しなくてはならない場合もあり、ボディイメージの変容に伴い精神的、心理的社会的問題に対する支援が必要です。また、患者だけでなくその家族もダメージを受けます。また長期の経過をたどるために、転移や再発などの問題を抱えながら過ごさなければなりません。患者とその家族が乳がんに向き合えるよう援助していきます。乳がん治療ではチームの中心となって、スタッフへの指導を行い、質の高い看護を目指します。治療後も再発予防や早期発見ができるようセルフケアや自己決定の支援を行う必要があり、乳がん看護のエキスパートとして乳がん患者のすべての側面から看護していきます。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

摂食、嚥下についてアセスメントを行い、どの時点に問題、原因があるのか評価していきます。それぞれの患者にあった計画を立案し、誤嚥による誤嚥性肺炎、窒息、摂食機能低下による栄養低下や脱水の予防を行います。摂食、嚥下機能についてアセスメントを行い、解剖学的に理解したうえで、安全で適切な摂食、嚥下訓練の選択を行い、実施していきます。医師や歯科医師、作業療法士や言語聴覚士などの多職種と連携しながらチームで進めていかなければなりません。

認知症看護認定看護師

高齢化が進むにあたって、認知症患者の数も年々増え始めている状況にあります。認知症患者の状態を総合的にアセスメントする必要があります。認知症といっても程度も様々であり、各期に適切な看護の実践や、体制づくりを行っていきます。患者の療養環境も調整し、行動心理状況の緩和、予防に努めます。また、患者の家族にとっても影響し、家族へのサポートも重要となってきます。そのためには認知症患者のすべてを理解し、またその家族も理解できるよう知識と技術を身に着けなければなりません。認知症に関する保険や福祉についても理解し、環境調整を行う必要があります。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

脳卒中急性期においては病状の重篤化を予防するためにモニタリングを行い、ケアを行うにあたって脳卒中の知識、技術を身につけます。各期に応じて病態を理解し、その患者のセルフケアを高められるよう援助していきます。その患者に応じた活動性を維持、促進するために早期からリハビリテーションを行う必要があります。後遺症があるため、生活を再構築するために機能回復支援も行っていきます。医師や理学、作業療法士などの様々な職種と連携しながらチームで関わる必要があります。

がん放射線療法看護認定看護師

がん患者は様々な不安や悩みを抱えています。治療を受ける患者や家族の立場に立って状態をアセスメントし、緩和だけでなくいろんな側面から患者をみていく必要があります。医師や薬剤師などと連携してチーム医療で働きかけていきます。放射線治療では副作用を理解し、緩和や予防を行いセルフケア支援を行っていきます。副作用が伴うために、安全安楽に治療できるよう環境調整を行っていきます。がん放射線看護のチームのリーダーとなり、スタッフへ指導、教育も行っていきます。

慢性心不全看護認定看護師

心不全増悪予防を行うために生活習慣の改善を行い、自己管理能力を高められるよう援助していく必要があります。自宅療養では呼吸困難が出現しないような生活改善や、食事については塩分を控えるだけでなく、食べやすい調理方法を提案するなど指導していきます。生活習慣が大きくかかわってくるので、その患者の生活習慣を把握し、患者にあった継続できる指導を行っていきます。また、どういったときに心不全が増悪するのか原因を評価しモニタリングを行う必要があります。安定期、増悪期など各期に応じたセルフケア支援を行うことで生活の質を高められるよう援助します。

慢性呼吸器疾患看護認定看護師

安定期、増悪期、終末期など、患者の状態を把握して、各期に応じた呼吸機能の評価と呼吸管理を行っていきます。呼吸困難となれば身体的はもちろん、精神的にも苦痛であり、精神面のフォローも必要となります。また患者の状態に合わせて呼吸リハビリテーションを行っていき、呼吸機能を維持、向上させていきます。また、患者が安心して自宅療養できるよう、自己管理能力を高めるようなセルフケア援助が必要です。

専門看護師一覧

専門看護師の主な役割は実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究からなっています。

精神看護専門看護師

精神疾患患者に対して質の高い看護を提供するために、精神看護の専門知識とそれを活かすための研究などを行っていきます。また、一般病院でも心のケアを行う「リエゾン精神看護」の役割を担います。

急性・重症患者看護専門看護師

危機的状況にある緊急度や重症度の高い患者に対して最良の医療が提供できるようサポートしていきます。救急現場ではチームワークが大事であり、そのためには個々の技術と、それを発揮できるよう働きかけるます。また、、患者本人のみならず、その家族の精神的ダメージも大きいため、精神面も含めたケアや支援を行っていきます。医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるよう支援します。看護の質を向上させるために、院外研修での講演をおこない、看護師の育成も行います。

在宅看護専門看護師

在宅療養は年々増加傾向にあり、需要が増えてきています。病院ではなく慣れ親しんだ自宅での療養を希望する患者や家族に沿ったケアを行っていく必要があり、一人一人の個別性のあるアセスメントが必要です。ケアサービスの連携促進を図り、また新たなケアシステムを構築していき、質の高い看護を提供していきます。

地域看護専門看護師

産業保健や保健行政などの領域において病気の予防や健康促進など、地域の保健医療福祉の発展に貢献する役割があります。保健師と似ていますが、働く職場が違い、保健師は主に保健センターや保健所ですが、地域看護専門看護師はそれ以外の病院や施設です。それぞれの地域で小児から高齢者までを対象とし、質の高い看護を提供していきます。

小児看護専門看護師

耐性や免疫が未熟な子供たちが健やかに成長発達できるよう療養生活を支援していきます。またほかの医療スタッフとの連携を行い、水準の高い看護を提供していきます。小児のみを対象とせず、家族への指導や適切な説明を行い、家族の不安を和らげ親への教育的役割もあります。

母性看護専門看護師

母性の全般を対象としており、主に周産期の母子援助やその家族です。また女性の健康や地域における母子への援助もあります。様々な問題を抱えた妊産婦やその家族に対して専門的な知識を提供し、身体的、精神的、社会的からの側面で支援していきます。

感染症看護専門看護師

感染症を未然に防ぐために、それぞれの地域や施設における個人および集団の感染予防を行い、対策を講じて感染の拡大を防ぐことも大きな役割です。また感染が発生した場合には適切な対策に従事し、専門性の高い看護を提供します。

家族支援専門看護師

ある病気にかかった患者の看護のみを行うのではなく、患者の回復を促進するために家族を支援することを主体としています。家族本来のセルフケア機能を高めて、何か問題が発生した時に患者とその家族が主体となって解決できるよう支援していきます。

遺伝看護専門看護師

症状のコントロールなど直接的なケアを提供し、予防、診断、治療に伴う意思決定のプロセスを支援していきます。また家族の意思を尊重しながら遺伝情報を提供し、安定した社会生活が送れるよう、社会資源の活用についても支援していきます。

がん看護専門看護師

がん患者やその家族は様々な不安を抱えています。そのため、対象者の不安を少しでも和らげ、身体的・精神的な苦痛を理解していく必要があります。患者やその家族に対してできるだけQOL(生活の質)を考えた看護を提供していきます。質の高い看護を提供するために、医療チームのリーダーとなり、スタッフへ指導、教育していく事も求められています。

災害看護専門看護師

災害の特性をふまえ、限られた人的・物的資源の中でメンタルヘルスを含む適切な看護を提供する。平時から多職種や行政等と連携・協働し、減災・防災体制の構築と災害看護の発展に貢献する。

老人看護専門看護師

高齢者が入所、入院、利用する施設などにおいて、認知症や慢性疾患などの様々な健康問題を持つ高齢者のQOLを向上させるために専門性の高い看護を提供します。また、患者のみならず、様々な不安を抱えた家族に対しても介入し、専門家として適切な指導を行っていきます。

慢性疾患看護専門看護師

年々、高血圧や肥満、糖尿病などの生活習慣病が増加してきています。そのような生活習慣病の予防や慢性疾患の管理、健康増進や療養支援などを行っていきます。また、慢性疾患は治療が長期にわたるために、その家族も精神面の負担が大きくなってきます。そのため、家族にも精神面での支援を欠かすことが出来ません。

私が学生時代、災害看護専門看護師資格を取得している講師の方の授業を受けていたことがありました。実際日本各地の被災地に出向き、被災された方のカウンセリングを行い、メンタルケアを行っていました。そこで私も感銘を受け災害看護について興味を持ち、専門看護師資格の取得を目指しています。何かに特化して勉強し、資格を取得することは難しいことでもありますが、専門職として長年働いていくうえでは非常にやりがいがありますし、看護師になったからにはキャリアアップして病院、患者様に貢献したいものです。

看護師のためのスキルアップ関連資格

看護師からステップアップとしての転職や、スキルアップのために役立つおすすめの資格の一覧です。また民間の資格では、不妊カウンセラー、介護食士、福祉住環境コーディネーターなどは取りやすいのではないでしょうか。必ずしも臨床において役に立つというわけではありませんが、自分の実力を客観的に残せる指標にはなります。特に福祉住環境コーディネーターはおすすめですよ。私は整形にいるときに取りましたが、自分でテキストを購入して勉強をして試験をパスすれば取得できるのがメリット。超高齢化社会の中でますます需要がありますし、高齢者一人一人にとって適切な住環境を提案するアドバイザーです。

特に不妊治療をする人は増加傾向にあり、看護師としてケアをしながらカウンセリングも出来る能力があると、より患者さんに寄り添ったケアも出来るのでいいですね。また介護食士は、高齢者や麻痺のある人に対して、栄養面も含め、むせずにおいしく食べられる工夫の指導などを勉強するので、退院指導などの時に役立ちますね。


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