看護師の人数が少なすぎるために起こる問題!解決には何が必要?
私がこれまで働いた病院の中には、看護師が充実しているなと感じた病院もありますし、看護師の人数が全然足りないと思う病院もありました。 看護師の人数が充実しているなと思った病院の特徴は、准看護師が多いことでした。看護師は、3年以上の専門学校や大学で教育課程を受けた正看護師と2年の准看教育課程を受けた准看護師があります。
経験から察する看護師を取り巻く問題
私の病院では病棟の看護師のうち正看護師は2/5程度、そして残りは准看護師で補われていたのです。療養病棟だったので、正看護師が20%以上であればよかったのです。また看護師に加え看護助手が多いことも特徴でした。
看護助手は無資格でもできます。勤務した病院は、介護職員初任者研修(元ホームヘルパー2級)などの資格を持った看護助手を採用し、一定の期間勤務すると介護福祉士の資格が取れるようになる、介護福祉士の資格取得の支援するというサポートを行っていたのですね。そのために、看護助手になって、いずれは介護福祉士になりたいという希望者が多く、人気があったのですね。
夜勤をするときも正看護師、准看護師、そして看護助手のペアで、オムツ交換など次々に処置を行っていきます。二人一組で仕事をすることが出来たので、体位交換なども負担が軽く、看護師も楽ですし、患者さんも楽だったと思います。またこの病院では、療養型で寝たきりの患者さんも多く、看護師も重労働。それをカバーするために男性看護師も多かったのも働きやすかった理由の一つです。
もう一つ経験をした病院は、看護師がとても少ないと感じた病院です。その病院の整形外科に勤務したのですが、整形というと、手術後で安静が必要な人もいます。体位交換や車いす移乗など体力を使うことが非常に多かったです。病棟には、男性看護師もおり、力仕事をまかせることもありましたが、やはり部屋担当になるとやるべきことは多いです。そのためにかなり負担となりました。
しかし問題は看護師不足。勤務がきついので、それを理由に辞めていく看護師も多かったのです。また万が一、自分や子供が病気になって休みが欲しいという場合でも、交代人員が少ないので、みんなに迷惑をかけてしまうのです。
それを理由に看護師が定着しないこともありました。また看護師の離職率が高い、定着率が悪いということは、噂にもなるのでしょうか?あの病院で働いているというと、まったく医療職でない人からも、あの病院きついんでしょ?と言われるほどだったのです。
日本では看護師のまだまだ足りないといわれます。今後も高齢化社会が続き、病院や施設やデイサービス、訪問看護なども多くなって行くでしょう。それに伴い、看護師の需要も多くなっていくと思います。
潜在看護師が問題解決のキーである。
こうした問題の解決のカギを握るのが、潜在看護師の存在。女性の多い職場ですから、結婚や妊娠、出産などの人生イベントがあると職場を離れることもありますよね。夜勤などをこなすことも難しいから。一旦、潜在看護師になると、今度は復帰をするときに怖くなるといいます。それは医療の現場も日々前進しており、自分のいない間に、どんどん変化していくため、復帰してもついていけるかな?と不安になるのです。
そんな潜在看護師を現場に復帰させるために、看護協会やナースの転職サイトなどでは、技能研修を行うところもあります。それに参加することにより、少し自信を取り戻し、 このような潜在看護師が現場に戻ってくると、もっと看護師の人数は充実してくるのではないでしょうか。
そうすると現場で働く看護師ももっと楽に働くことが出来ると思います。看護師の人数だけで働きやすい環境が整うわけではりませんが、一人一人の負担が減っていくので、看護師の離職率も減っていくのではないでしょうか?