看護師の収入、今のままで満足できる?将来性はあるの?

看護師の収入、今のままで満足できる?将来性はあるの?

看護師の仲間で女性会をすると出る話題は、お給料のこと。病院により基本給も違うので、その給料はまちまちなのですが、みんなに共通していわれることは仕事はきついのに、給料は安い!もっといい給料のところがないのか?ということ。決して看護師の今の給料で、私は今のママの給料で満足しています!という話を聞いてことがないですね。

給与への不満ではなく、辛い仕事が原因で辞めたいと思ってしまう。

看護師の仕事は夜勤もありきつい仕事ですが、看護師の使命感を持って働いている人が多いので、仕事に対する不満、それに加えて給料の不満をいうこともありますが、それがやめるという理由には直結しません。しかしながらきつい仕事をしているのに、その待遇に満足できない状態が続いたら、もうやめたいと思ってしまうこともあるのです。

それが看護師の退職理由、そして転職理由の上位に上がる理由でもあります。看護師というのは国家資格を持つ仕事なので、一旦退職をしてもまた働けると自信家も多いです。また看護師もプライドの高い人は多いですから、こんな給料で満足できないと病院に反発をすることもあるのですね。

実際にそのような理由で転職をめざし、転職サイトに登録する人の傾向を見ると、人間関係や看護体制を見るよりも、お給料の高い所、手当が高いところを狙う傾向があるのです。実際に厚生労働省の統計を見てみると看護師は女性の職業別年収ランキングでは11位に位置しています。70職種のうち11位なので、比較的いいといえるでしょう。

厚生省データから時給を計算すると、看護師は、2340円となるそうです。また准看護師は、2035円。こう見ると准看護師は意外ともらっている感覚がありますね。でも正看護師がこの給料に満足できていないということは、准看護師も給料に関する不満は抱えていることがわかります。

でも現場で働いていると、決して給料がいいとは感じられる場面がありません。私は実際に転職を2回しているので、3つの病院を経験しています。そのうちの一つは、オンコールのあることもあり、給料はそれなりにありましたが、時間の拘束は長いですし、わりに合わないといつも感じていました。

また昼間は7対1看護配置で少しは充実していたような気がしますが、夜勤になるとやはり看護師一人にかかる負担は大きいですね。ただでさえ、夜勤は緊張感が高まります。それにも関わらず、最低限の夜勤手当しか出ないので、やはり満足できませんでしたね。

転職ではなく、同じ院内での移動で職場環境を変える方法もある

看護師であると転職をしなくても、同じ病院の中で病棟が変わることがあります。この病棟が変わるということが少し曲者です。特に看護師の花形ともいえる手術室。テレビのイメージも手伝って、同じ看護師から見てもかっこいい!でも厳しそうと思ってしまうのですが、この手術室に移動になると、収入が低くなってしまうのです。

その原因は、夜勤がないこと。基本的に手術は緊急時にも対応できるように、また勤務者が多い時間にしか行われません。しかし緊急で手術が行われることもありますね。それは夜間帯のオンコールで対応することになるのですが、待機していてもいつも呼ばれるわけではありません。そのため手術室は手当がつかない分、収入が下がるのです。

手術室は緊張を強いられますし、高い知識も必要です。それなのに、このような現実があるので、実際は手術室に配属が決まるとがっかりして移動を嫌がる看護師も少なくないのです。

国家資格を持った仕事であるのに、満足感が得られないのは、とても悲しいこと。収入に不満を抱き転職をする人もいますが、これも必ず満足できるかというとそうでもありません。良く選ばなければ、転職してもまた同じ思いを繰り返すことがあるのです。

でも少しでも収入を良くしようと思えば、そんな時は、認定看護師や専門看護師などの資格取得、スキルアップを心がけ、目に見える形で収入アップを狙っていくのが効果的です。


精神科看護師のストレスって、一般病棟に比べると大きいの?
精神科看護師のストレスって、一般病棟に比べると大きいの?
近年求人が多い精神科の看護師に転職しました
近年求人が多い精神科の看護師に転職しました