あなたは病棟看護師に向いてる人、この一言で私はオペ室から出ました

あなたは病棟看護師に向いてる人、この一言で私はオペ室から出ました

オペ室では患者さんとの関わりが少なく看護について悩む日々も

看護学校を卒業して入社した病院ではオペ室に配属されました。 新卒でオペ室というのは当時は珍しく、配属された理由が人が足りていないというものでした。 最初は実習で学んできた看護とは全然違うゼロからのスタートだったので苦労の連続だったことを覚えています。 毎日手術用具や術式、ドクターの指示や患者さんの管理に追われながらも毎日必死に業務をこなして気がつけばオペ室に配属されてから4年が経っており、私と同じような新人の指導も任されるようになっていました。

オペ室という場所は特殊な場所であり、患者さんとの関わりも少なく状況によっては患者さんと一言も話すことなく終わる日もあります。 看護師の主な業務は術前の患者さんへの説明はありますが、その他は手術の準備や術中のサポートがメインになるので一日中こもりっぱなしということが多いです。 そんなオペ室ですが、自分の成長を目で見て感じることができるので自分を極めたいという人には向いている場所です。

私は人と話すことが好きで看護学校時代の実習では患者さんとの関わりにやりがいを感じ、看護という仕事は面白いと思っていたのでオペ室は少し物足りない印象を持っていました。 患者さんとの関わりは病棟に比べれば少ないですが、術前訪問でコミュニケーションを通して信頼関係を築くこともオペ室の看護師の仕事だと感じています。

術後訪問に行き患者さんの術後経過を見に行きますが、顔を覚えられていないことも多いため看護師としてやりがいに疑問を感じることも多くなってきました。 もっと看護を通して患者さんと関わりを楽しみたい、患者さんに寄り添った看護を実現したい、今まで以上に思いが募っていきましが、オペ室しか知らない私は病棟に出る勇気が出ませんでした。

そんなある日、私は募った思いを師長に相談する機会がありました。 師長は私に「あなたは看護師として向いているから、病棟の看護師としてもやっていけると思う。」と言ってくれました。 その一言で私は病棟で看護師として働くことを決意しました。

看護師として働き5年目でオペ室から病棟へデビュー

私はオペ室へ配属されてから5年目が経った頃に念願だった病棟へ異動することができました。 正直、看護学校を卒業してからずっとオペ室で働いてきたので、病棟での看護師としての経験がないため不安も大きかったです。 オペ室で培ってきた技術は病棟では通用しないので一から覚え直しとなるため異動して3ヶ月ほどは大変でした。

病棟では新人同様のレベルであってもキャリアは5年あるので、新卒の新人に負けじと必死に毎日業務をこなしていました。 多忙な毎日でしたが、患者さんとの関わりの時間は以前より増えコミュニケーションも楽しく充実していると実感しています。

特に今までは手術後の経過を見ることが出来なかったですが、手術前から過程を寄り添って同じ時間を過ごすことができるので看護師としてやりがいを感じています。 元気になって帰っていく患者さんを見送る時の安堵感は病棟で働いているからこそ味わえるものだと思っています。

オペ室に入ってしまうと病棟ではやっていけないという話も聞くことがありますが、患者さんに寄り添った看護を実現したいと考えている看護師とっては病棟が向いている環境だと思います。 病棟はオペ室とは全く違う環境なので今まで身につけた技術が一切通用しないということで、病棟に出たいと考えていても勇気が出ない人も多くいると思いますが、病棟で使っている技術は慣れればすぐに身につきます。

私も勇気がなくなかなか実現ができませんでしたが、師長のあの一言に勇気をもらって看護師としての人生を変えることができました。 今では毎日患者さんと会うことが楽しみです。


病院勤務 (28歳女性)のレビュー

病院勤務 (28歳女性)

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