早く看護資格が欲しいと思った私は専門看護師より認定看護師を選んだ

早く看護資格が欲しいと思った私は専門看護師より認定看護師を選んだ

きっかけは自分の看護を専門的に追求したいと思ったこと

看護師として病院で働き始めて8年が経ちます。 臨床では色々な経験をしてきましたが、看護師としての時間が経つにつれて自分が身につけた専門的知識を目に見える形で欲しいと思ったことが認定看護師に興味を持ったきっかけです。 自分がどんなことを専門に携わって来たのかということを患者さんにアピールができれば、患者さんへの安心感にも繋がると考えました。

私が働いている病棟は慢性期の高齢者が多い病棟で、ADLが低く寝たきりの患者さんが多く日々のケアが重要になってきます。 寝たきりの高齢者に多く見られる合併症に褥瘡がありますが、病棟でどれだけ予防やケアができるが看護師のスキルが問われる部分だと感じていました。

病棟から褥瘡の患者さんを減らすにはどうしたら良いのか、自分に何ができるのかという思いがいつしか自分の中に芽生え始めていました。 せっかく病棟で得た経験を深かめて専門的な看護を提供したいと考えるようになりました。

看護師の専門資格には2つあります。 臨床研究などを含め高い専門性を持った専門看護師と臨床で特定の分野でエキスパートの認定看護師がありますが、私は褥瘡ケアを学ぶために認定看護師を目指すことに決めました。 どちらも看護師の資格ではありますが、主に臨床で患者さんに高いケアを提供するためのものは認定資格になります。

私が認定看護師を選んだ理由はもう一つあります。 専門看護師を取得する場合は大学での履修資格が必要で取得するまでにかなりの時間がかかってしまします。 認定看護師は半年間の認定研修を経て受験し認定資格を取得することが可能であることと、臨床からできるだけ離れたくないという思いがあったためです。 専門看護師の取得となると大学で2年間の研究と勉強を重ね、その後認定試験という流れが一般的であり、2年間も臨床を離れるということが私には受け入れられない気持ちがありました。

褥瘡を減らすために、目指したのは皮膚・排泄ケア認定看護師

病棟で発生する褥瘡や褥瘡を持って入院してきた患者さんなどの褥瘡ケアを学ぶために認定看護師の資格を目指すことに決めましたが、半年間の研修は想像以上にしんどさもあり正直挫折しそうになりました。 研修には同じ認定資格を目指す看護師が集まりカリキュラムを受けますが、キャリアもバラバラで自分自身の未熟さと経験不足を再認識する機会になりました。 今まで以上に経験と知識を深めて看護に取り組まなければとモチベーションにもつながりました。

半年の研修を経て無事に認定看護師の資格を取ることができ、現在は皮膚・排泄ケアの認定看護師として病棟で働いています。 私の職場では褥瘡のケアは看護師が行い、患者さんの褥瘡管理も全て看護師が行なっていましたが、皮膚・排泄ケアの認定を取得後は私が主体となって他職種を含めたチームでの管理の必要性を訴え続けていました。

その甲斐があり、今までは看護師だけで褥瘡管理を行っていましたが、ドクターと栄養士や理学療法士、地域医療のMSWなどを含めた専門的なチームを作り全体で管理を行うことが実現し、よりより看護ケアが患者さんに提供することができました。

認定看護師の資格を取ったことにより、自分自身の成長にもつながりより専門性の高い知識を持って看護ケアに当たることができ、資格を取ってよかったと感じています。 また、今までは褥瘡ケアに興味があり知識を深めていきたいと思っていても肩書きとしては看護師のままで証明するものがなかったので自信を持ってアピールすることができ患者さんへの安心感に繋がると実感しました。

私が認定看護師の資格を取ったことにより病棟全体にも専門的な知識を広めることができるので、提供できる看護の水準の向上が目指せると思います。 褥瘡を病棟から無くそうとすると私1人だけの力では限界があり、チーム全体をはじめ、病棟、病院全体で取り組んでいかなければならないので良い情報やケアを発信して取り組んでいきたいと思っています。

このような考え方も認定看護師の資格を取って自分の役割を改めて認識したからです。 きっかけは私の興味を深めたいという思いでしたが、実現することができてやりがいも感じ、これからも看護師としてキャリアを積んでいきたいと思います。


病院勤務 (30歳女性)のレビュー

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