長年の病棟勤務から退職、療養後あるきっかけで手術室の看護師になる

長年の病棟勤務から退職、療養後あるきっかけで手術室の看護師になる

夜勤等ハードな病棟勤務に年齢的に辛くなって来た頃に倒れて休職

私は現在40代後半のベテラン看護師ですが、特別な資格は持ち合わせていません。ただ22歳で看護師になってからブランク無しで病棟看護師として24年間勤務して来ました。内科、小児科、外科病棟での仕事を長年経験して参りました。患者さんとの関わり方や同僚との人間関係もそれなりに上手にこなせる様になりました。特に女社会なので上手く立ち回る事が必須ですが、それが出来ずに直ぐに退職してしまう看護師も残念ながら多いです。

今まで何度も同じ病院内で病棟が変り、その度に人間関係を作り上げて行くのは大変でした。年齢が行けば新人や後輩の教育を任されますし、研修などに出向き情報や知識も高める必要があります。休みの日もそう言った事に参加し、なかなかプライベートを充実させる事は難しかったのです。夜勤も有りますから40代も半ばになるとかなり体力的にきつく感じ始めていました。それでもそれなりの年収があったので不満はありませんでした。

病棟では私の様に婚期を逃してしまい看護師を常勤とし長年激務に耐えながら働く同僚もいれば、結婚するまでの仕事としてやる気の無さをあからさまに出している若い看護師もいます。当然人間関係の摩擦ややっかみ、嫉妬等が蔓延して来て職場の雰囲気は良い筈がありません。どんどん性格がトゲトゲしくなって行く同年代の同僚もいます。私は悟りの境地で表面的には穏やかに親切に、全ての同僚に接する様にしていました。

そんな事から私は新人看護師達からいつも相談事をされる様になって行きました。月に一人や二人ならまだいいのですが、月に10回位相談に乗る様になって来ました。プライベートな時間にも同僚の仕事の悩みを聞かなければならない様な状態でした。夜勤もだんだん辛くなり体力的にも精神的にも、その頃 いっぱいいっぱいになって行きました。そしてとうとう過労で寝込んでしまい、ドクターストップがかかってしまったのです。

休職後あるブログ記事がきっかけとなり、復帰は手術室看護師

医師から少し仕事を離れて休む様に言われ、1年間自宅療養をしました。パニック障害を起こしてしまった様です。余りの忙しさと精神的なストレスが重なり身体が悲鳴をあげてしまったのだと言われました。自分でも無理をしているなって思っていましたけど、少し休ませて下さい何て言える環境では有りませんでした。なので医師から休む様に言われて良かったのかも知れません。

1年間の休養中は仕事の事等考えない様にし、子供の頃から好きだった絵を描いたり植物を育てたりしてなるべくリラックスする様に心がけて生活をしていました。そして時々ネットの看護師ブログ等で情報だけは継続的に得る様にはしていました。看護師が日記風に職場での出来事をコミカルに記事にしているブログが見つかり、3件程のブログを毎日楽しみにチェックしていました。その中の一人の方は手術室の看護師をされていました。

そろそろ退職して1年が来るなと思っていた頃、いつも訪問しているブログに何処かで見かけた事がある様な病院の写真がアップロードされていました。その病院で手術室看護師を募集していると書いてあったのです。彼女も違う病院で手術室看護師をしていて、大変だけどとても遣り甲斐のある仕事だといつも言っていたのです。私はその写真の病院が私の住む市内の病院だと気付きました。

彼女のブログを読みながら、今度は手術室の看護師を希望してみようかなと考える様になっていたのです。そんな時の地元の病院での求人でしたので、これは運命だと思い転職を決断しました。そして今までの長い経験を見込まれ見事採用されたのです。今までの病棟での仕事とは随分違うので最初は戸惑いましたが、例の看護師ブロガーさんのブログから色んな情報を得ていたので割と早く馴染んで行く事が出来ました。

ただやはりオペが長時間に及ぶ事もあり、足はパンパンになって仕事が終わって靴を履き替えようにも入らなくなっている事も度々あります。靴は追加でワンサイズ大きい物をロッカーに常備する様にしています。 でも基本夜勤はありませんし、手術の件数は二件位が殆どです。確かにオペ中は物凄い緊張感が張り巡っていますが、私には性に合っている気がしています。手術室看護師になってやっと1年になりますが選んで良かったです。


病院勤務 (48歳女性)のレビュー

病院勤務 (48歳女性)

早く看護資格が欲しいと思った私は専門看護師より認定看護師を選んだ
早く看護資格が欲しいと思った私は専門看護師より認定看護師を選んだ
履歴書の転職志望動機は看護師のサービス残業が原因と書く
履歴書の転職志望動機は看護師のサービス残業が原因と書く