訪問看護師から更に訪問看護認定看護師になってスキルアップ

訪問看護師から更に訪問看護認定看護師になってスキルアップ

訪問看護師として勤務する様になって心掛けていた事

私は訪問看護師になるまで病棟での勤務を7年間していました。外来も半年間応援で経験していますが、主に内科と泌尿器科で病棟業務に携わっていました。そして28歳の時に結婚をして一旦職場を離れました。子供が1歳になってから保育園に預け仕事復帰をしましたが、次は訪問看護の分野で働き始めました。子供が未だ小さいので常勤では無くパートの訪問看護師として復帰したのです。毎日が忙しくて大変でした。

訪問看護師としての仕事は毎日が遣り甲斐のある勤務で、時間も移動時間も含めあっという間に一日が終わる程私には合った仕事でした。私の住んでいる青森の農村では高齢者が多く在宅医療を必要としている患者さんがとても多かったのです。訪問看護制度の充実が望まれる地域でした。ご家族が昼間農作業等でとても忙しくされているので、私が訪問すると待ってましたと言わんばかりに色々なお話をされる方が多いです。

中には若い頃のご自分の結婚写真や戦時中服役していた頃の写真を持ち出して来て想い出話しに花を咲かせたりされます。連れ合いを失くされてとても寂しい思いをしているんだと、涙を流される方もいらっしゃいます。私は時間の許す限りそう言ったお話しにもお付き合いをする様にしています。お話し相手になる事も認知の予防になりますし、外の色々な新しい情報をお伝えするのも重要な看護師の役割だと思っています。

認知症予防の調査研究結果によると、認知症の予防には人と話したり笑ったりする事がとても重要だと言われています。会話をすると言う事は自分の頭で集中して考え、脳を働かせないと会話をする事が出来ません。逆にじっと一日中テレビを見ているのが一番認知症への近道とも言われています。そんな事から私は利用者さんとのコミュニケーションをとても大切にしているのです。

訪問看護認定看護師の育成機関で資格を取得訪問看護認定看護師に

夫の地元青森での訪問看護師としての仕事も板に付き、利用者の方々からも信頼を受けとても充実して働いていました。このまま地域支援活動が出来たらいいなと思っていたのですが、夫の名古屋転勤の話しが出て私も一緒に愛知県に移り住む事になったのです。夫と結婚して夫の地元で暮らし7年が経ち仕事も楽しかったので本当は移りたくなかったのですが、夫だけ名古屋へ行って頂くわけにも行かないので引っ越す事になりました。

看護ステーションの師長に愛知県に行く事になったと話しをすると、訪問看護認定看護師の資格を取得してはどうかと言われました。愛知県には訪問看護認定看護師の教育機関があるらしいのです。全国に4か所しかなく東京都に2か所、兵庫県と愛知県にあるそうです。そう言う教育機関で教育を受けたくても遠すぎて中々取得出来る状況に無い看護師も多い中、私は幸運だと言うのです。

なる程そう言われてみればそうかも知れないと思い、自分で詳しく調べてみました。調べてみると教育課程は5月から翌年の3月までの11か月間でした。資格は日本の看護師免許を所持しており5年以上看護師としての実践経験があり、しかも訪問看護師としての経験も3年泌要と言う事でした。私はそのどちらも当てはまるので研修には参加出来そうです。そして現役で訪問看護師として働いている方がより良いとなっていました。

最終的に日本看護協会認定看護師認定審査(筆記試験)に合格して初めて訪問看護認定看護師の資格が取得出来る様です。子供を持ちながらこう言った行程をこなして行くのは大変だと思いましたが、私は挑戦する事にしました。そして私は引っ越して1年半後には訪問看護認定看護師になっていました。認定看護師は訪問看護の分野で高い看護専門技術と知識を持って利用者の看護に当たらなければなりません。今まで以上に期待に応えて行く必要があります。

認定看護師になってからは青森での経験を活かし、今まで以上に誇りを持って取り組んでいました。今までと少し違うのは訪問看護ステーションの管理者と医療施設との掛け渡しと言った事も担っていかなければならなくて責任を強く感じました。重症患者さんの管理や夜間の救急対応も迅速に行わなければなりませんでした。

ちなみに登録者の約80%は介護保険でサービスを受けておられる方々です。高齢者問題が浮き彫りになっていると感じました。やはり肩書が重くなるとそれだけ精神的にも気を引き締めて行かなければならないと実感しています。まだ認定看護師になって1年ですが肩書に負けない、周りから認めて貰える様な看護師になりたいと思っています。


訪問看護勤務 (43歳女性)のレビュー

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