定年後の看護師の働き方について

定年後の看護師の働き方について

定年まで看護の仕事を続けて

私は、看護学校を卒業後、かなり大きい病院で看護師(当時は看護婦さんでした)として働き続けてきました。 途中、結婚し、子供が2人生まれて、その都度何年間かお休みをもらいましたが、育児が一段落したらまた復帰して・・。 子供が小さい頃は午前中から午後まで、など融通の利く働き方ができたのは看護師ならではだったと本当に感謝しています。

そして1年前、勤務していた病院を定年退職しました。色んな同僚、先輩、医師、患者さんと出会えて、良い人も嫌な人もいたけれど、今では全てが良い思い出です。幸い、子供達にすねをかじられるようなこともなく、定年したら、主人と2人でのんびり旅行でも・・と、思っていたのですが、教師だった主人は是非にと頼まれて、再任用で給食センターに就職することになったのです。初めての職場に自信がなさそうでしたが、なかなか楽しいようで、家に帰って来ては給食のメニューを作ってくれたりします。

そうなると暇なもので、しばらくはしばらく会っていなかったお友達と食事に行ったりして旧交を温めていたのですが、何となく張り合いのない生活を送っていました。そんな中、看護師時代の同僚(同じく定年退職している方です)から、「今、高齢者のデイサービスで働いているのだけど、人手が足りないから良かったら一緒に働いてもらえないかな?」というお誘いを受けたのです。嬉しかったのですが、問題は今までデイサービスで働いた経験がなかった上に、この年で新しい仕事を覚えられるかどうかということです。

どうしようかとかなり迷ったのですが、年金が出るのはまだ先、主人も60を過ぎて新しい職場でイキイキと働いている姿を見ていたことや、その方がとても良い人で悪い話は持って来ないだろうと感じた事、自分がその施設で役に立てなかった場合はすぐやめよう、と決めて、看護師として復職することにしたのです。

お友達の看護師さんに誘われてデイサービスへ

その看護師さんが誘ってくれた施設は、現役の看護師さんから定年退職した看護師さん、育児中で子供が幼稚園に行っている間働いている・・という看護師さん、様々な看護師さんと介護士さんで構成されていました。看護師としての医療の仕事はあまりなく、高齢者の方と一緒に体操をしたり、服用している薬剤の確認をしたり、血圧を測るなどの日々の健康管理をしたりという日々です。 利用者の方の中には若い看護師さんより年齢の近い私のような年代の看護師の方が色々話しやすい、共感してもらえると思ってくれている方が多いように感じます。

お給料は定年前と同額!というのはなかなか難しいですが、この年になると、もうお給料が多い少ないよりも(もちろん多いに越したことはありませんが)誰かの役に立てているという感覚が何よりも嬉しいものです。

新聞記事を読むと、年金問題が今後解決する見込みはほとんどないように感じます。もらえる年金額はどんどん減っていき、もらえる時期もどんどん遅くなっていっていますね。私と同じ様に定年を迎えた看護師さん、働けるうちは、お仕事のお誘いがあるうちは働いた方が良いと思います。何より、社会貢献できているという感覚はとても良いものだと思いますよ。


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