看護師管理職に就任して周りの環境が一変

看護師管理職に就任して周りの環境が一変

一般看護師から主任看護師へ

現在、卒業後に就職した総合病院に勤務して11年目です。仕事は忙しく毎日へとへとになりながらも、ギスギスしがちな看護師同士の仲も良好でとても働きやすく、辞めようと思ったことはありません。そんな中、主任看護師として働いていた方が、ご家族の介護のために退職されることになり、後任に私が候補に上がったのです!

突然の管理職の話に驚きましたが、周囲を見渡せば、私より看護師歴が長い方も年上の方も全員中途採用、今回辞めてしまう主任看護師さんの次に私がこの職場では古株だったのです。少し迷いましたが、主任看護師さんにも、「あなたなら大丈夫!」と言って下さり、引き受けることにしたのです。

主任看護師は、一般看護師と看護師長を結ぶ中間管理職のような存在で、看護師長の補佐、一般看護師達の管理者として研修やサポート係などの役割を果たします。これまでできなかった看護師達の希望を上司である看護師長や看護部長に伝えて改善することができるようになりましたし、無茶な内容のクレームをつける患者さんへの対応に困っているスタッフを見かけて、必要を感じて仲裁役に入った時、「ありがとうございます!主任がいてくれて本当に助かりました!」などと言ってもらえた時は嬉しかったです。

これまで通りの業務をこなしていく中で、これまで以上に同僚の看護師と密に関わりを持ち、悩み(看護業務に関するものからプライベートまで)を聞いたり、時にはアドバイスをしたり、主任看護師になる以前よりも職場に愛着が湧いたように思います。

主任看護師になり働く事で見えてきたデメリット

ただ、デメリットも確実にあります。キャリアアップを果たせて貴重な経験を積める反面、管理職手当はつくけど残業代が出なくなったりで、年収が落ちてしまったり。職場によっては夜勤の回数も減る場合もあるようで、そうなってはますます給与が減ってしまいます。(私も、月で数万収入が落ちてしまいました・・。)

シフトを組む時、ナース全員の希望通りにシフトが出来上がった時など、自己満足ながらもかなり清々しい達成感に包まれますが、そんなことは滅多にありません。看護師達の人間関係に配慮しなくてはなりませんし(人間関係というのが離職理由のトップを占めるため、ここは絶対に軽視できない点です。)、スタッフ不足の時は自分をシフト表に組み込んだりしているうちに、ものすごくキツイ勤務体制になってしまったりして、自分を犠牲にすることもよくあります。

看護主任は一般看護師と同様の通常業務がある上に、看護主任としての管理業務がプラスされるため、体力的に&精神的にキツイ、と感じることも。看護師長や看護部長、看護師達との意見の間で板挟みになり、しばらく眠れない時期もありました。自分より年季の入った先輩看護師(でも形の上では部下)達にどう接して良いか迷うこともあります。

戸惑うことも多いですが、おかげさまで何とかやっています。完璧パーフェクトの主任看護師などいません。管理職と言う役割にとらわれず、もし大変だったら周囲に助けを求めることがあっても良いと思います。管理職看護師、向き不向きがあるかもしれませんが、もしチャンスがあるのなら経験することをお勧めします。少し職場が違って見えてきますよ。


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