奨学金をもらい准看護師に!
私は短大を卒業後、すぐに働き始め、職場の上司に紹介された男性とお付き合いすることになり、すぐに結婚しました。今思えば結婚するタイミングが早過ぎたのですが、その時は自然の流れのように感じたのです。
結婚後すぐに生活が破綻し、准看護士になるための学校へ
主人は真面目な銀行員・・だと思っていたのですが、一言で言えばクズでした。生活費を1円たりとも家にいれてくれない、生まれてきた子供の面倒も見ない、仕事を辞めて専業主婦だった私にはお金を捻出する手立てがなく、独身時代の私の貯金と実家からの仕送りや食料品で何とか乗り切っていました。主人の財布からお金を抜いたことも。本当に惨めでした。
離婚したいとも思いましたけど、家を出なければならなくなり路頭に迷うことになります。女手1つで子供を育てられるかも不安でした。しかし、何と娘が6歳になった頃、主人が職場のお金を使い込んでいたことが発覚して、職場をクビになったのです!この人といてはダメになる!と感じた私は、離婚の準備に入りました。まず手に職をつけようと思った時、真っ先に浮かんだのが看護師です。色々と調べて情報を集めていくうちに、准看護士だったら2年で資格を取得できること、さらに奨学金がもらえることも分かったのです。
無事准看護士として病院に勤務
まずは、近隣の大きめの病院に片っ端から問い合わせて、看護学生を雇ってくれる病院をピックアップしました。その中で最も時給が良かった病院で看護助手として働くことにしました。病院所属で准看護士学校に通い、病院に奨学金を出してもらうことになったのです。病院の職員なので、家から病院への交通費を出してもらえることになりました。病院から准看学校までの交通費はさすがに出してもらえませんでしたので、病院から学校までの距離が近い学校を選びました。
日本准看護師連絡協議会のホームページによると、准看護師養成所は全日制と半日制があり、私は半日制を選択、午前中は病院で働き、午後からは授業を受ける生活が始まりました。
週末にも看護助手として当直勤務もこなし、子供は平日は小学校の学童保育、週末は近所のママ友の好意に甘えたり、両親に預けたりしました。今の時代、働きながら通う事の出来る准看学校の人気はかなり高いようで、みんな様々な理由で学校に通っていました。社会人も多く、私は最年長なのではないかとの心配も杞憂で、30代、40代の方もいました。
仕事と、勉強、看護実習、レポート・・本当に大変でしたが、准看護士の資格試験の合格率は9割以上!何とか資格を取得することができて、私は看護助手から准看護士に!今は奨学金を返済するために御礼奉公中です。
准看護士は卒業=資格取得というシステムではなく、覚えることも課題も多く、かなり厳しいですが、学校の先生によると今までの最年長の生徒さんは50代の男性だったらしいですし、奨学金も充実していますし、何歳からでもチャレンジできる資格だと思います。私は無事に主人と離婚でき、子供と2人、何とか生活しています。次は給与&スキルアップを目指して正看護師の資格も取得したいですね。
病院勤務 (32歳女性)