介護施設での就職を希望する看護師が増えているってホント!?

介護施設での就職を希望する看護師が増えているってホント!?

病院での看護師不足は深刻な問題となっていますが、介護施設での就職を希望している看護師が増えているのです。

高齢化社会が急激に進んだ日本では高齢者のための介護施設も増えてきており、看護師を始めとする介護職員の確保も難しいことも現状です。病院で働いている看護師の中にも介護施設への転職を考えているという人もいるのではないでしょうか。

今回は介護施設での就職を希望している人のために、介護施設での看護師の仕事について紹介しますのでぜひ、参考にしてみてください。

介護施設といえば老人健康施設や特別養護老人ホームなどが挙げられますが、高齢化社会の急速な発展により高齢者を対象とした施設が増えています。介護施設には看護職員の常駐が義務付けられているため、各施設では看護職員の確保が課題となっています。介護老人施設では介護スタッフがメインになるため看護スタッフの数も少なく夜勤をこなさなくても良いというメリットもあるため、ブランクからの復帰で介護施設への転職を希望する看護師も多いです。ワークライフバランスが取りやすいく働きやすい職場というメリットの反面、人数が少ないことによる責任の重さや、医療処置などのスキルの向上を期待できないというデメリットもあります。そして、給料が下がってしまうこともあるのです。

介護施設で働く看護師の役割と仕事内容はどのようなものか?

介護施設は病院と違って基本的に治療は行いません。高齢者の生活をサポートする施設になりますが、介護施設で働く看護師の役割と仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

介護施設で働く看護師の役割は、介護施設で生活を送っている入居者の健康をサポートしたり看護ケアを行ったりします。病院と違って介護施設では介護と看護を同時に行うことが特徴です。

介護施設では特別な医療行為を行うことは少ないですが、バイタルサインや検査データーの処理、経験栄養、血糖コントロール、排便コントロール、浣腸、褥瘡の処置、内服薬の管理と投与などがあります。主に、身体介助がメインとなり排泄介助や入浴介助、リハビリの介助なども看護師が行います。

看護師が活躍している介護施設には介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、有料老人ホームの3種類あり、それぞれで仕事内容なども変わってきます。

介護老人保健施設では、看護師と介護スタッフが一緒に仕事を行い、医療行為などは看護師が全般的に行います。介護老人保健施設では入居者の在宅復帰を目的としているため治療や処置の必要がなく、日常生活に必要なリハビリがメインとなっています。日中は医師が常駐している施設もありますが、夜勤帯などは看護師1人で対応しなければならないことも多く、適切な判断が求められます。

特別養護老人ホームでは、看護師は日勤帯のみの勤務のところが多く、業務も医療処置をメインに行なっていきます。看護師の数も少なく少人数で入居者をみなければならないため、医療スキルも求められます。そして、夜間帯は介護スタッフのみでの対応となるため急変時の対応などを介護スタッフに指導する役割も担っています。

有料老人ホームでは、施設によって看護師の役割や仕事内容が異なることが特徴です。一般的な介護付き有料老人ホームでは日勤帯の勤務になることが多いので、特別養護老人ホームと同様に医療行為がメインになります。経管栄養や点滴、人工呼吸器など重度の利用者には、看護師も夜間も常駐しているため看護ケアがメインになります。また、住居型有料老人ホームでは訪問看護と兼務で仕事を行なっていく職場もあるため、訪問看護のスキルも必要になるところもあります。

介護施設にも色々な種類があるので知っておこう!

介護施設で働くと一言に言っても、介護施設は1つではなく種類があります。先ほども紹介しましたがどこで働くかによって仕事内容も変わってくるため、介護施設の種類は押さえておきましょう。

看護師が活躍している介護施設は、介護老人施設や特別養護老人ホーム、有料老人ホームの3種類が挙げられます。それぞれの施設で看護師の人数やスタッフの人数も決まっているため特徴を押さえておきましょう。

介護老人施設は老健と呼ばれることもありますが、主に要介護1〜5の高齢者に対して、看護、医療及びリハビリテーション共にレクレーションなどを提供して家庭復帰を目指すための施設のことです。運営主体は、医療法人や社会福祉法人、地方公共団体、厚生労働大臣が指定した者が設置できると決まっています。そして、医師は最低常勤で1人以上、看護スタッフは入居者100人以上に対して10人以上、介護スタッフは24人以上という基準が設けられています。

老健では主にリハビリがメインとなり、他の介護施設と比較すると看護スタッフ、介護スタッフの数も多いことが特徴です。夜勤などやオンコールなどもあるためどのような体制をとっているかは、施設に確認することが必要です。

特別養護老人ホームは特養と呼ばれることが多いですが、家庭での介護が難しい要介護1以上で65歳以上の高齢者が入所する施設となっています。24時間介護体制が整っているため、末期状態の利用者も多いのが特徴です。重度の認知症や介護度が高い入居者が多いため、身体介護や医療処置などがメインになります。医師は非常勤でも可能であり、看護スタッフは入居者100人に対して常勤で3人以上の配置が決まっています。夜勤がないためオンコール制をとっている施設が多いようです。

有料老人ホームは、民間の老人ホームのことであり施設によってマンションタイプの施設もあれば医師や看護師が常駐して24時間介護が受けられるようなものなどがあります。入居者に制限はないため重度な利用者から軽介助の利用者まで様々です。他の介護施設と比較すると看護スタッフの数も多い施設もあるため、働きやすいと感じる人も多いようです。

看護師として介護施設で働くためにはどんな必要が資格なのか?

看護師が介護施設で働くためには、看護師免許が必要になります。そのほかにも、スキルアップの資格として、認知症の認定看護師や老年の専門看護師、ケアマネジャー、第一種衛生管理者などの資格を取得することが可能です。

また、介護施設では通常、応急処置を看護師が行なう事は殆どありません。しかし、緊急の場合、応急処置は看護師が行なう事になります。応急処置は長期的に行なっていない場合忘れてしまう方も多いので、どんな時でも落ち着いて処置ができる様、定期的に日本BLS協会が行なっている救命講習を受講しましょう。

介護施設で働くにはどんなメリットやデメリットがあるのか?

介護施設で働きたいと考えている看護師も多いと思いますが、メリットとデメリットがあるのです。

メリットは、ワークバランスが取りやすいことや、介護スキルの向上、判断力が身につく、コミュニケーション力がアップすることです。夜勤がないところが多いため働きやすく、ブランクからの復帰もしやすく、判断力なども身につきスキルとしては向上できます。

一方デメリットは、責任やプレッシャーを感じることや、介護スタッフとの人間関係に悩んでしまう、医療処置スキルが低下してしまうことが挙げられます。看護師の数が少ないため1人で判断しなければならないことも多いためプレッシャーを感じてしまうことも多いようです。

自分の希望に合った介護施設の求人を見つけるためには?

介護施設にも色々な種類がありますが、自分に合った職場で働きたいですよね。自分に合った職場を見つけるためには看護師専門の転職サイトでキャリアアドバイザーに紹介してもらうという方法もあるんです。

ブランクからの復帰も、復帰しやすい職場を紹介してもらえるので安心して復帰することもできますよ。


業務の残業が多いのは自分のせい?看護師の残業事情について
業務の残業が多いのは自分のせい?看護師の残業事情について
公務員看護師の副業は絶対禁止!
公務員看護師の副業は絶対禁止!