公務員看護師の副業は絶対禁止！

私は公立病院に勤務している看護師で、働き始めて４年目になります。今年の６月にある男性（３１－３２歳くらい）が転職してきました。今まで民間の病院に勤めていたそうです。私は彼と年齢が近く、病院ごとにちょっとづつ違う規則や物品や機器の置き場所などを教えていく中で、少しづつ話をするようになりました。

民間から転職してきた男性職員が副業していることを知り・・

前の職場でのこと、家族に仕送りをする必要があり、給与の高いこの病院へやってきたこと、今後看護系の大学院に進学したいと思っていることなど。そして何と、前職では副業として老人施設で夜勤バイトもこなしていたそうなのですが、今でもそれをやめていないことを聞いたのです！

彼はヒソヒソと内緒話を打ち明けてくるような感じではなく、どうも公務員看護師である私達が副業をしてはいけないことを知らないような感じでした。公務員の副業は法律で禁止されています。私達看護師は厳密に言えば公務員ではありませんが、公務員に準じた立場ですのでとしてやはり副業は法律違反になり、違反した場合は懲戒処分が下されます。副業の禁止は法律にも定められていて（国家公務員法では第１０３条、地方公務員法では第３８条）、そこは民間企業よりも厳格です。

そのため、私が大学を卒業してこの職場に採用された時、その当時の入職者全員に事務から「あなた達は公務員なので副業をしてはいけません。」と説明を受け、さらにはそれを書かれた規則説明書ももらい、一通りは目を通したのですが・・。その時は驚きの余りとっさに言葉が出なかったのですが、このままではマズイことになると感じ、後日彼と２人きりになったタイミングで公務員は副業禁止であること、すぐやめるべきであることを伝えたのです。

私は彼が「え！？そうなんですか？知らなかった！今すぐバイト辞めます！」という感じのセリフを言ってくれると思っていたのですが、そうではなく「そんなことは言われていない！」「夜勤でバイトに入っている老人施設には本当にお世話になって来たから、突然辞職することなどできない。」と言うばかりで、入職の時に説明がなかった？と聞いても、「聞いてません！」の一点張りです。段々彼の声が大きくなり、水面下で何事もなかったかのように終わらせたかったのに、どうも他のナースやスタッフに気かれてしまったようでした。

副業をしていた男性職員への対応

その後、彼は師長に呼び出されて事実確認をされ、それから看護部長に呼び出され、どこで、どんなバイトを、どれくらいの頻度で、何時間くらいの勤務で、それによって月いくらくらい稼いでいたのかなど尋問を受け、さらには「今すぐそのバイト先に辞めるよう連絡するように。」と命令されたようです。始末書を書かされ、人事部からも呼び出されて尋問され、さらに市役所からも呼び出しを受けて厳重注意されたようです。彼は相当に参ったらしく不眠に陥り、睡眠薬とさらには心療内科で処方された抗不安剤を飲みながら仕事をしています。

同じ職場で働くのが非常に気まずいです。私がもう少しうまく話を進めることができれば良かったのですが・・申し訳ない反面、いつかはバレていたことだし、公務員は副業禁止と言う社会人としての一般常識もなかった彼は自業自得であったような気もします。