小児看護専門看護師を目指している人は必見!必要な資格や仕事内容について

小児看護専門看護師を目指している人は必見!必要な資格や仕事内容について

看護師として働く人の中でも興味のある分野など人それぞれにあると思います。

その中でも小児看護は子どもを対象とした看護ケアを行なっていきますが、子どもが好きで関われる環境で働きたいなどの理由で看護師を目指した人もいるかもしれません。

子どもは大人と違ってしっかり訴えることができないため看護師の洞察力や判断力が重要になってきます。そんな小児看護ですが、今回は小児看護専門看護師を目指している人のために必要な資格や仕事内容について紹介していきますのでぜひ、参考にしてみてください。

小児看護とは、0歳から16歳前後の思春期までの子どもを対象に病気や怪我などの疾患治療や、健康状態を維持するための予防治療、子どもの権利が侵害される虐待の早期発見や防止、子どもの親に対する育児や養育などのアドバイスなど、患児が健やかに成長していくために援助を行なっていくことです。小児看護に対する専門看護師制度は2002年から認定が開始され、2016年現在では全国で185名の小児看護専門看護師が現場で活躍しています。小児看護専門看護師の資格を取るためには、看護師免許を取得していることが最低条件となり、看護系大学院修士課程を終了し、看護師としての実務経験が5年以上、そのうち3年以上は小児領域での経験があることが条件です。これらの条件をクリアすることで認定試験を受験することができ、合格後は専門看護師認定証を交付され、専門看護師として働くことができるのです。

子どもが対象になる小児看護とはどのようなものなのか?

小児看護は子どもを対象にした看護ケアを行なっていきますが、実際には何歳くらいまでの子どもが対象なのか分からないという人もいると思います。小児看護の特徴と役割はどのようなものなのでしょうか?

小児看護と聞くと小さい子どもをイメージする人も多いと思いますが、小児看護の対象は0歳から16歳までの子どもです。意外に幅が広くて驚いたという人もいるかもしれません。

小児看護では、0歳の乳児期から16歳前後の思春期までの幅広い年齢の子を対象に病気や怪我などの疾患治療や、健康状態を維持するための予防治療、子どもの権利が侵害される虐待の早期発見や防止、子どもの親に対する育児や養育などのアドバイスなど患児が健やかに成長していくためにサポートを行います。

小児看護は大人の看護とは違って特徴があります。それは、子どもの親である保護者の協力が必要不可欠ということです。小児看護では0歳から16歳前後の子どもを対象としているため、保護者の協力なしでは十分な看護を行うことが難しいのです。

一般的な成人病棟で必要とされる看護スキルも大切ですが、小児看護では子どもの心の問題の理解や、家族への指導など多方面で配慮を行わなければなりません。患児が健やかに成長し、疾患の治療を行なっていくためには保護者との関わりが重要になるのです。

患児との関わりはもちろん、保護者も看護ケアの対象となるため、保護者との信頼関係を築くことも小児看護師に求められるスキルです。そして、患児の精神面のケアだけでなく保護者の精神的なサポートも行い、寄り添っていく看護ケアが求められます。

小児看護のスペシャリスト!小児看護専門看護師に必要な資格とは?

小児看護を極めたいと考えている看護師もいるかもしれませんが、小児看護専門看護師になるために必要な資格はどのようなものがあるのでしょうか?

小児看護専門看護師になるためには、最低条件として看護師免許を持っていることです。そして、看護師としての実務経験が5年以上あり、そのうち専門分野である小児看護領域で3年以上経験が必要になります。

これらの条件と加えて、看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得することが必要になります。必要条件を満たした上で認定試験を受けることができ、合格後は専門看護師認定証が交付され、専門看護師として働くことができます。

専門看護師の資格を取得する場合は、大学院などで単位を取ることが必要になるため、看護師免許取得から最低でも7年はかかるでしょう。

認定看護師の場合は6ヶ月間の研修になりますが、専門看護師は2年ほど大学院に通う必要があるため時間もかかってしまうことが特徴です。

小児看護専門看護師の専門看護師制度は2002年に認定が開始されており比較的新しい資格制度です。2016年現在では全国で158人の小児専門看護師が活躍しており、小児看護を極めたいという人にはぴったりの資格です。

子どもの成長や治療をサポートする小児看護専門看護師の仕事内容とは?

子どもの成長や治療をサポートする小児看護専門看護師の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

小児看護専門看護師の役割は、子どもたちが健やかに成長、発達していけるように療養生活をサポートし、他の専門職と連携を図り水準の高い看護ケアを提供することです。病気を抱えた子どもたちが病院での療養生活を少しでも楽しく過ごせるようサポートを行なっていくことが仕事なのです。

小児看護専門看護師は、病気の子どもやその保護者を対象とした看護ケアを提供するだけでなく、医師や訪問看護師、学校や児童相談所のスタッフなどと協力して一緒に調整を行なっていくという役割もあります。

そして、幼い子どもは自分の症状を適切に伝えることができないため、子どもの症状を把握して医師やスタッフに伝えていくということも重要な役割なのです。

小児看護専門看護師の仕事内容ですが、小児看護専門看護師の活躍の場は、小児専門病院や大学病院、総合病院、クリニックなど赤ちゃんや子どもがいるところです。専門性の高い病院の小児外来や病棟では、小児がんなどの思い疾患や心の病を抱えた子どもたちが対象となります。

小児看護専門看護師は一般的な看護師としての業務の他に、家族に対しての精神的なケアや看護スタッフの相談に乗ること、看護研究を通して小児看護に関わるケア方法の発展に関わる、小児看護の技術の指導などが仕事内容になります。

特に保護者との関わりは重要なものになるため、専門的な知識を持った専門看護師だからこそ行えるサポートもあるため、相談役として関わっていくことが必要になります。

小児看護専門看護師として活躍できる職場環境は?

小児看護専門看護師が活躍できる現場は小児科がある病院や施設、クリニックなどになります。実際に小児看護専門看護師の資格を持っている人の多くは医療施設で勤務をして活躍しています。

特に多い小児看護専門看護師が多い現場としては、大学病院が挙げられます。大学病院以外では、こども病院や医療センター、がん研究センターなどの国公立の医療施設や私立病院でも活躍しています。

小児看護専門看護師の多くは日本でもトップレベルの医療機関に勤務しています。

小児看護専門看護師として働くなら求人サイトを利用することがオススメ

小児看護専門看護師として活躍している人の多くは規模の大きい国公立病院などが多いですが、小児看護専門看護師を常に募集しているわけではありません。また、人気が高い病院も多くなかなかは入れないということもあるのです。

小児看護専門看護師として働きたいと考えている人は、看護師向けの求人サイトをうまく活用して情報収集を行うことをオススメします。


旧国立病院は託児所もあるので女性にオススメの職場
旧国立病院は託児所もあるので女性にオススメの職場
災害看護のスペシャリストである災害専門看護師に必要な資格とは?
災害看護のスペシャリストである災害専門看護師に必要な資格とは?